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色別・月別の花図鑑です
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大角豆(ササゲ)

大角豆(ササゲ)はマメ科ササゲ属の一年草である。
原産地はアフリカの中部である。
古くから各地で栽培されてきた。
日本にも平安時代には伝わったとされている。
蔓性のものと蔓なしのものがある。
蔓性のものは長さが2~4メートルくらいになる。
蔓なしのものは草丈が30~40センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で先が尖り、艶がある。
開花時期は7~8月くらいである。
葉の脇に淡い紅色を帯びた白い蝶形の花をつける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
莢は長さが10~30センチくらいの円筒形で硬い。
属名の Vigna はイタリアの自然科学者「ビーニャ(Dominico Vigna)さん」の名からきている。
種小名の unguiculata は「爪のある」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Vigna unguiculata


★名前だけ知っているけどなるほどね
 これが大角豆とチェック入れて


大角豆(ササゲ)

大角豆(ササゲ)

花図鑑
植物図鑑



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樺太マンテマ(カラフトマンテマ)

樺太マンテマ(カラフトマンテマ)はナデシコ科マンテマ属の多年草である。
北海道に分布し、後志地方の太平山や日高山系など高山の岩地や砂礫地に生える。
海外では、シベリアやヨーロッパ北部にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10~20センチくらいである。
根茎は地を這い全体に柔らかな毛が生える。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
葉には両面とも毛はなく、縁に細かく低い毛が生える。
開花時期は7月から8月である。
筒状の萼筒に特徴がある。
花弁は5枚で深く裂ける。
花の色は白い。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
変異が多く、千島マンテマ(チシママンテマ)、アポイマンテマなどの変種がある。
属名の Silene はギリシャ神話の「シレネス(Silenes、バッカスの養父)」からきている。この属には粘液性の分泌液を出すものが多いので、これを酔って泡だらけになった様子にたとえた。
種小名の repens は「匍匐する」という意味である。
写真は7月に旭山動物園で撮った。
学名:Silene repens


★幻の花にとうとう出合えたよ
 またこの次も逢えたらいいな


樺太マンテマ(カラフトマンテマ)

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姫黐(ヒメモチ)

姫黐(ヒメモチ)はモチノキ科モチノキ属の常緑小低木である。
日本固有種である。
北海道の南西部から本州の山陰地方にかけて日本海側に分布し、山地に生える。
樹高は20~50センチくらいである。
樹皮は灰白色をしている。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉は革質で薄く、表面には艶がある。
開花時期は5~7月である。
雌雄異株である。
葉の脇に1個から数個の白い小さな花をつける。
花径は5~10ミリくらいである。
花弁は4枚で、卵形である。
萼片は4枚で、緑色の半月形をしている。
雄花には雄しべが4本ある。
雌花には緑色の子房と退化して短い4本の雄しべがある。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、熟すと赤くなる。
属名の Ilex はholly(セイヨウヒイラギ)の古代ラテン名からきている。
種小名の leucoclada は「白い枝の」という意味である。
写真は7月に尾瀬で撮った。
学名:Ilex leucoclada


★草原にちょんと顔出す小さな樹
 花も咲いてる実もなっている


姫黐(ヒメモチ)

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穂咲き七竈(ホザキナナカマド)

穂咲き七竈(ホザキナナカマド)はバラ科ホザキナナカマド属の落葉低木である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地に生える。
庭木として植えられることも多い。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリアにも分布する。
樹高は2~4メートルくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は細長い楕円形で、先は尖り縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
小葉が15~23枚で1つの葉となる。
開花時期は6~8月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、小さな白い花をいつぱいつける。
花弁数は5枚である。
花弁より長い雄しべがたくさんあり、ふんわりとしている。
花の後にできる実は円柱形の袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Sorbaria は属名の「Sorbus(ナナカマド属)」からきている。葉が似ていることから名づけられた。
種小名の sorbifolia は「ナナカマド属(Sorbus)のような葉の」という意味である。
写真は6月に鎌倉の光則寺で撮った。
学名:Sorbaria sorbifolia


★七竃綿毛帽子にくるまれて
 あなた待ちます命の限り


穂咲き七竈(ホザキナナカマド)

花図鑑
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富士旗竿(フジハタザオ)

富士旗竿(フジハタザオ)はアブラナ科ハタザオ属の多年草である。
日本固有種である。
富士山にのみ分布し、5合目付近の乾燥した砂地などに生える。
近縁種には分布域の広い岩旗竿(イワハタザオ)がある。
草丈は10~30センチくらいである。
根が細かくて、礫に流されながら生育できる。
根際から生える葉は長い柄のある卵倒形で、ロゼット状となる。
茎につく葉は長い楕円形で、茎を抱く。
ともに縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
自生地での開花時期は6~7月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1~2センチの白い花をつける。
花弁は4枚で、十字状に開く。
萼片は4枚で緑色をしている。
雄しべは4本で長い。
雌しべは1本である。
花の後にできる実は長い線形の長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)で、弓状に開く。
属名の Arabis は国名の「Arabia(アラビア)」からきている。
種小名の serrata は「鋸歯のある」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Arabis serrata


★富士山の五合目近く咲くという
 富士旗竿はまだ生まれたて


富士旗竿(フジハタザオ)

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ポテンティラ・アルバ

ポテンティラ・アルバはバラ科キジムシロ属の多年草である。
原産地はヨーロッパの地中海沿岸地方で、低地や山地の草地、岩場などに生える。
英名はホワイト・シンクフォイル(white cinquefoil)である。
シンクフォイルはキジムシロの仲間のことである。
草丈は10~20センチくらいである。
根際から生える葉は5小葉からなる複葉である。
小葉の形は細長い楕円形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~8月である。
茎の上部に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、小さな白い花をたくさんつける。
花弁は5枚で、ハート形をしている。
花の真ん中には黄色い雄しべがある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Potentilla はラテン語の「potens(強力)」の縮小形である。この属の1種の強い薬効に対してつけられた名である。
種小名の alba は「白い」という意味である。
写真は5月に神戸市の六甲高山植物園で撮った。
学名:Potentilla alba


★黄の花も素敵だけれど真っ白な
 花は自ずと気品漂い


ポテンティラ・アルバ

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三葉黄蓮(ミツバオウレン)

三葉黄蓮(ミツバオウレン)はキンポウゲ科オウレン属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の林の中や湿地に生える。
海外では、北半球の寒帯や周北極地方に広く分布する。
草丈は5~10センチくらいである。
根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、長い柄がある。
小葉の形は倒卵形で、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の質はやや厚く、艶がある。
開花時期は6~8月である。
細い茎先に花径7~10ミリくらいの白い小さな花を上向きにつける。
花弁のように見えるのは萼片で、5枚ある。
花弁は花の真ん中にあって黄色く、蜜腺化している。
雄しべはたくさんあり、雌しべは数個ある。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Coptis はギリシャ語の「coptein(切る)」からきている。分裂した葉を表すものと思われる。
種小名の trifolia は「三葉の」という意味である。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
学名:Coptis trifolia


★小さいが花の姿は妖精を
 思わすような三葉黄蓮


三葉黄蓮(ミツバオウレン)

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深山旗竿(ミヤマハタザオ)

深山旗竿(ミヤマハタザオ)はアブラナ科ハタザオ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地から高山にかけての砂礫地や岩場に生える。
中国地方の大山や四国の剣山にも生育する。
海外では、東アジア、北アジア、北アメリカなどにも分布する。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は細く、つけ根のあたりからよく枝分かれをする。
根際から生える葉はへら状の幅広い卵形で、羽状に細かく裂ける。
茎につく葉は線形である。
開花時期は6~8月である。
茎先に疎らな総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな十字状の花をつける。
花の後にできる実は細い円柱状の長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)で、長さが3~4センチくらいある。
属名の Arabis は国名の「Arabia(アラビア)」からきている。
種小名の lyrata は「竪琴状の」という意味である。
変種名の kamtschatica は「カムチャツカの」という意味である。
写真は8月に北アルプス乗鞍岳の畳平で撮った。
学名:Arabis lyrata var. kamtschatica


★風吹けど素知らぬ振りで受け流し
 ここが我が家と深山旗竿


深山旗竿(ミヤマハタザオ)

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八重山青木(ヤエヤマアオキ)

八重山青木(ヤエヤマアオキ)はアカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木である。
日本では小笠原諸島と沖縄県に分布し、海岸近くの林の中に生える。
海外では、台湾、中国、東南アジア、インド、ポリネシア、オーストラリアなどに広く分布する。
実が中空で海水に浮かぶため、海流散布されるためである。
沖縄諸島が分布の北限である。
樹高は3~10メートルくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は革質で分厚く、艶がある。
開花時期は7月くらいである。
たくさんの蕾が集まって塊りになり、つけ根から順に開花する。
花は長さ1センチくらいの漏斗状で、先が5つから7つに裂ける。
それぞれの花に小さな実ができて集合果となる。
実は緑から黄色へと熟し、白っぽくなる。
果肉は臭気があるが、薬用として注目されている。
アメリカではノニジュース(noni juice)の名でサプリメントとして売られている。
ノニ(noni)は太平洋諸島における現地名である。
根は赤の染料、樹皮は黄色の染料として利用され、琉球王国の貴重な交易品とされた。
属名の Morinda はラテン語の「morus(クワ)+indus(インド)」からきている。実の形と産地を表している。
種小名の citrifolia には「レモンのような葉の」という意味である。
花の写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
実の写真は11月に沖縄の東南植物楽園で撮った。
学名:Morinda citrifolia


★数々の歴史を秘めて今一度
 光を浴びる八重山青木


八重山青木(ヤエヤマアオキ)

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唐大葉子(トウオオバコ)

唐大葉子(トウオオバコ)はオオバコ科オオバコ属の多年草である。
日本固有種である。
本州から九州にかけて分布し、海岸の草地や礫地に生える。
「唐」の名がつくが中国から渡ってきたわけではない。
草丈は40~80センチくらいである。
根際から生える葉は卵形である。
葉はやや厚くて艶があり、斜めに立ち上がる傾向がある。
開花時期は7~8月くらいである。
花茎に長い穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
果期は8~10月くらいである。
花の後にできる実はがい果(中央で横に割れ、上部が蓋のようにはずれて種子をこぼす)である。
濃い褐色の種子をつける。
属名の Plantago はライン語の「planta(足跡)」からきている。大きな葉から名づけられた。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は7月につくば植物園で撮った。
学名:Plantago japonica


★唐の名がどんな理由でついたのか
 謎とされてる唐大葉子は


唐大葉子(トウオオバコ)

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