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色別・月別の花図鑑です
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レモンバーム

レモンバーム(lemon balm)はシソ科セイヨウヤマハッカ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方や中央アジアである。
葉にはレモンに似た強い香りがあり、ハーブティーやアロマテラピーに利用される。
和名を西洋山薄荷(セイヨウヤマハッカ)という。
草丈は50~70センチくらいである。
葉は長さ8センチくらいの幅広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、毛が生える。
開花時期は6~7月である。
花は1センチくらいの白い円筒形であまり目立たないが、蜜が豊富である。
そのため地中海沿岸地方では蜜源植物として栽培され、2000年の歴史があるという。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
属名の Melissa はギリシャ語の「melissa(蜜蜂)」からきている。
種小名の officinalis は「薬用の」という意味である。
写真は7月に神代植物公園で撮った。
学名:Melissa officinalis


★味もいい香りも人に負けないよ
 レモンバームは自信に満ちて


レモンバーム

花図鑑
植物図鑑



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ジャワ肉桂(ジャワニッケイ)

ジャワ肉桂(ジャワニッケイ)はクスノキ科クスノキ属の常緑高木である。
原産地は中国南部からマレーシア、インドネシアにかけてである。
樹高は10~15メートルくらいである。
葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉は3脈が目立つ。
開花時期は5~6月である。
葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、花径1センチくらいの淡い黄緑色をした花をさくさんつける。
花被片は6枚である。
雄しべは9本である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
樹皮はシナモンの原料とされる。
属名の Cinnamomum はギリシャ語の「cinein(巻く)+amomos(申し分ない)」からきている。巻いた皮の形と香りを称えて名づけられた。
種小名の burmannii はオランダ人の植物学者「ブルマン(J. Burmann)さんの」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Cinnamomum burmannii


★肉桂と言ってもいろんな木があると
 奥の深さにたじたじとして


ジャワ肉桂(ジャワニッケイ)

花図鑑
植物図鑑



エキナケア・アバランチェ

紫馬簾菊(ムラサキバレンギク)はキク科ムラサキバレンギク属(エキナケア属)の多年草である。
原産地は北アメリカである。
ハーブとして栽培される。
アバランチェ(Avalanche)はその園芸品種である。
白花の矮性品種である。
草丈は50センチくらいである。
根際から生える葉はへら形である。
茎につく葉は、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~10月くらいである。
筒状花は橙色で、舌状花は白い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Echinacea はギリシャ語の「echino(はりねずみ)」からきている。硬い筒状花をはりねずみにたとえて名づけたものである。
種小名の purpurea は「紫色の」という意味である。
品種名の Avalanche には「雪崩、圧倒する」などの意味がある。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Echinacea purpurea 'Avalanche'


★背が低く花壇に似合う姿だよ
 改良されたアバランチェは


エキナケア・アバランチェ

花図鑑
植物図鑑



金銀木(キンギンボク)

金銀木(キンギンボク)はスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木である。
北海道の南西部と本州の東北地方、それに本州の日本海側と四国に分布し、山野に生える。
また、庭木ともされる。
海外では、朝鮮半島にも分布している。
樹高は1~2メートルくらいである。
枝の上部は垂れる傾向がある。
葉は楕円形ないし卵形で、長さは15~50ミリくらいあり、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面には毛が密生している。
開花時期は4~6月である。
枝の上部の葉の脇に2つずつ花をつける。
花冠は2センチくらいで、先が5つに裂ける。
花の色は、咲き始めの白からやがて淡い黄色に変わる。
和名の由来は、白と黄色の花が同時に見られるということからきている。
秋に赤く熟する実は2個がくつついて瓢箪のような形になる液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
そのため瓢箪木(ヒョウタンボク)の別名がある。
この実はおいしそうに見えるが有毒である。
属名の Lonicera はドイツの採集家「ロニツァー(A. Lonitzer)さん」の名からきている。
種小名の morrowii は採集家「モローさんの」という意味である。
花の写真は4月に大阪市大植物園で撮った。
実の写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Lonicera morrowii


★金と銀二つの色の花つけて
 金銀木は目を楽しませ


金銀木(キンギンボク)

金銀木(キンギンボク)

花図鑑
植物図鑑



岩鬚(イワヒゲ)

岩鬚(イワヒゲ)はツツジ科イワヒゲ属の常緑小低木である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山帯の岩礫地や砂礫地に生える。
海外では、サハリン、カムチャツカ、アラスカなどの寒帯地域にも分布する。
樹高は5センチくらいである。
よく枝分かれをし、地を這って枝を広げる。
葉は細い鱗片状の葉で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁は白く、毛は生えていない。
自生地での開花時期は7~8月である。
枝の上部の葉の脇から花柄を出し、花径7~8ミリの釣鐘状の花を下向きにつける。
花の色は白ないし淡い紅色を帯び、花冠の先は浅く5つに裂ける。
萼片は5枚である。
雄しべは10本、雌しべは1本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、上を向き赤く熟する。
和名の由来は、岩場に生え葉が鬚のように見えるところからきている。
属名の Cassiope はギリシャ神話の女神アンドロメダの母親「カシオペア(Cassiopeia)」の名からきている。
種小名の lycopodioides は「ヒカゲノカズラ属(Lycopodium)に似た」という意味である。
写真は6月に旭山動物園で撮った。
学名:Cassiope lycopodioides


★岩鬚の隙にちょっとぶら下がり
 咲く花姿ただ愛らしく


岩鬚(イワヒゲ)

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鳥形半鐘蔓(トリガタハンショウヅル)

鳥形半鐘蔓(トリガタハンショウヅル)はキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性落葉低木である。
日本固有種である。
本州の関東地方から西と四国、九州北部に分布し、山地の林の縁に生える。
和名の由来は、高知県の鳥形山で最初に発見されたことからきている。
蔓性で、他の草の上を這うようにして伸びる。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、向かい合って生える(対生)。
小葉は長さ3~8センチの楕円形で、上部の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~7月である。
葉の脇から長い柄を出して、黄白色の釣鐘形の花を下向きに1つつける。
花の長さは2~3センチである。
花弁はなく、花弁のように見えるのは4枚の萼片である。
萼片は薄くて外側に毛が生えており、先は丸くなっている。
雌しべはたくさんあり、その周りを毛の生えた雄しべが取り囲んでいる。
雄しべに毛が生えるのは本種の特徴である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Clematis はギリシャ語の「clema(若枝)」の縮小形である。長い柔らかい枝でよじ登ることから名づけられた。
種小名の tosaensis は「土佐(高知県)の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園の山野草展で撮った。
学名:Clematis tosaensis


★めずらしい花の名前にどれどれと
 観察するがどこが鳥形


鳥形半鐘蔓(トリガタハンショウヅル)

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島山吹升麻(シマヤマブキショウマ)

島山吹升麻(シマヤマブキショウマ)はバラ科ヤマブキショウマ属の多年草である。
山吹升麻(ヤマブキショウマ)の地域変種である。
伊豆諸島に分布し、伊豆大島の三原山や八丈島の八丈富士の岩場に生える。
草丈は30~80センチくらいである。
茎のつけ根の部分には早落性の鱗片(根茎にある肥厚したもの)がある。
根際から生える葉は2回3出複葉である。
3出複葉は三つ葉のことで、3つに枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉の形は卵形である。
小葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
雌雄異株である。
茎先に複数の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を密生させる。
山吹升麻(ヤマブキショウマ)と比べると、苞、萼片、花弁、花柱が長い。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、下を向いており内側に開く。
属名の Aruncus はラテン語の「aruncus(ヤギのヒゲ)」からきている。
種小名の dioicus は「雌雄異株の」という意味である。
変種名の insularis は「島に生える」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Aruncus dioicus var. insularis


★限られた土地に合わせて少しだけ
 姿を変えた山吹升麻


島山吹升麻(シマヤマブキショウマ)

花図鑑
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支那白丁花(シナハクチョウゲ)

支那白丁花(シナハクチョウゲ)はアカネ科ハクチョウゲ属の常緑小低木である。
原産地は中国の南部である。
別名を唐白丁花(トウハクチョウゲ)ともいう。
英名はスノーローズ(snow rose)である。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉は近縁種の白丁花(ハクチョウゲ)よりも大形である。
開花時期は5~7月である。
葉の脇に白くて先が5つに裂けた漏斗状の花をたくさんつける。
雄しべは5本である。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
和名の由来は、中国の原産で花がフトモモ科の丁子(チョウジ)に似て白いことからきている。
属名の Serissa はインドでの呼び名からきている。
種小名の serissoides は「ハクチョウゲ属(Serissa)に似た」という意味である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Serissa serissoides


★真っ白な花をびっしり枝につけ
 今が満開支那白丁花


支那白丁花(シナハクチョウゲ)

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黒豆の木(クロマメノキ)

黒豆の木(クロマメノキ)はツツジ科スノキ属の落葉低木である。
本州中部地方以北と北海道に分布し、高山の日当たりの良い場所に生える。
高さは3~6センチくらいのものから、大きなものでは100~150センチくらいのものもある。
よく枝を分け、倒卵形の葉を密に互生する。
開花時期は6~7月である。
枝先に紅色を帯びた白い壺形の小花をつける。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
9月ころに黒紫色に熟す。
実は生食のほか、ジャムや果実酒に利用される。
浅間山麓に多く野生し、果実は浅間葡萄(アサマブドウ)と呼ばれる。
この栽培種は、お馴染みのブルーベリーである。
属名の Vaccinium はラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の uliginosum は「湿地に生える」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Vaccinium uliginosum


★見つけたよ壷の形の白い花
 小雨に煙る高原の道


黒豆の木(クロマメノキ)

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御前橘(ゴゼンタチバナ)

御前橘(ゴゼンタチバナ)はミズキ科ゴゼンタチバナ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の林の下に生える。
奈良県、愛媛県などにも隔離分布している。
海外では、朝鮮半島、ウスリー地方、北アメリカなどにも分布する。
北海道には近縁種の蝦夷御前橘(エゾゴゼンタチバナ)も分布する。
草丈は5~15センチくらいである。
葉の形は卵形で、葉脈が目立つ。
花のつかない茎では、茎先に向かい合って生える2対の葉を輪生状につける。
花のつく茎では、茎先に向かい合って生える1対の葉をつけ、さらに葉の脇の短枝に2対の葉をつけるので、6枚が輪生しているように見える。
開花時期は6~8月である。
6枚の輪生状の葉の中心から花茎を伸ばし、白い花序をつける。
4枚の花びらのように見える白い部分は総苞片と呼ばれるもので、これは同じミズキ科の山法師(ヤマボウシ)や花水木(ハナミズキ)と同様である。
中心には小さな花が10~30個集まってついている。
花びらは4枚、雄しべも4本で、雌しべは黒紫色をしている。
秋には直径5ミリくらいの核果(水分を多く含み中に種が1つある)をつけ、真っ赤に熟する。
「御前」は白山の主峰である御前峰からとったものである。
この花が最初に発見された場所である。
「橘」は赤い実を唐橘(カラタチバナ)にたとえたものである。
属名の Chamaepericlymenum はギリシャ語の「chamai(小さい)+Periclymenum(旧属名)」からきている。
種小名の canadense は「カナダの」という意味である。
写真は7月に岩手県の八幡平で撮った。
実の写真は9月に尾瀬で撮った。
学名:Chamaepericlymenum canadense


★花なれど深山に咲くに掟あり
 御前橘身の丈低く


御前橘(ゴゼンタチバナ)

御前橘(ゴゼンタチバナ)

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