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エリア・コロナリアはラン科オサラン属の常緑多年草である。
中国南西部、インドシナ半島、ヒマラヤ、アッサム地方などに分布する着生種である。
草丈は30センチくらいである。
葉は長い楕円形で大きい。
開花時期は12~3月である。
花の色は白く、唇弁に赤や黄色の模様が入る。
花径は5センチくらいで、数輪の花をつける。
花にはよい香りがある。
属名の Eria はギリシャ語の「erion(軟毛)」からきている。全体に軟毛の生える種類が多いことから名づけられた。
種小名の coronaria は「副花冠のある」という意味である。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Eria coronaria
★美しいリップで誰を招くのか
清楚な中に魅惑を秘めて
花図鑑
植物図鑑
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ホルコグロッスム・タンギーはラン科ホルコグロッスム属の常緑多年草である。
属名の読み方は「ホルコグロッサム」とするものもある。
ホルコグロッスム属は台湾からミャンマーにかけておよそ8種が分布する。
バンダ属と近縁であるが、距の長さや唇弁の形状で区別される。
本種の原産地は、中国の南西部である。
樹木や岩の上に着生する着生種である。
草丈は30センチくらいである。
葉は円筒状である。
開花時期は12~3月である。
花径2~3センチの花を10輪くらいを下垂させる。
花の色は、3枚の萼片と2枚の花弁が白く、唇弁には桃色が交じる。
属名の Holcoglossum はラテン語の「Holcus(シラゲガヤ属)+glossus(舌)」からきている。
種小名の tangii は人名由来と思われるが、まだ解明できていない。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Holcoglossum tangii
★さりげなく置かれた蘭もみな原種
さすが附属と驚きながら
花図鑑
植物図鑑
照葉野菊(テリハノギク)はキク科シオン属の多年草である。
沖縄県八重山諸島の石垣島、西表島に分布し、渓流沿いの岩場や海岸などに生える。
分類上は、台湾に分布する剣葉野菊(ツルギバノギク)の変種とされている。
基本種のほうが葉が細い。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は楕円形ないし倒卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質は紙質で、艶がある。
自生地での開花時期は12~2月くらいである。
花の色は白い。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Aster taiwanensis var. lucens
★八重山へ行かねば見えぬ花が咲く
ここはやっぱり不思議空間
花図鑑
シクラメン・キリキウムはサクラソウ科シクラメン属の多年草である。
種小名の片仮名表記は「シリシウム」とするものもある。
原産地はトルコの南部である。
草丈は10センチくらいである。
葉は円心形で、縁は波打つ。
開花時期は10~12月くらいである。
葉の展開に先立って花を咲かせる。
花径は2センチくらいで、花弁は細い。
花の色はピンクだが、白花の変種もある。
写真は10月に神代植物公園の野草展で撮った。
学名:Cyclamen cilicium
★妖精の舞うがごとくにキリキウム
秋晴れの空目にも眩しく
花図鑑
カメリア・ドルピヘラはツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
原産地は中国南部やベトナムである。
和名は油椿(アブラツバキ)という。
ただし、この名前は油茶(ユチャ)にも用いられる。
植物分類学上は油茶(ユチャ)の一系統と考えられているという。
日本へは1970年にアメリカから渡来した。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の表面は暗い緑色をしている。
開花時期は12~2月くらいである。
花の色は白く、花弁は6~7枚である。
花弁は細長く、先は立ち上がる。
花にはよい香りがある。
写真は1月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia drupifera
★謎多き椿の花は葉の陰で
微笑むように花を開いて
花図鑑
スノーランド(Snowland)はキク科レウカンテマム属の一年草である。
原産地はスペイン、ポルトガルなど地中海沿岸である。
日本へは1970年代に渡来した。
原種はクリサンセマム・パルドサム(Chrysanthemum paludosum)という。
クリサンセマム(Chrysanthemum)はキク科キク属を示す学名である。
レウカンテマム・パルドサム(Leucanthemum paludosum)という学名を使う場合もある。
スノーランドのほかに、ノースポール(North Pole)などの品種がある。
スノーランドは、クリサンセマム・パルドサム(Chrysanthemum paludosum)の中でも大輪で、矮性の品種である。
クリサンセマム・スノーランドの名で呼ばれることもある。
草丈は20~30センチくらいである。
葉は羽状で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は11~5月である。
秋から春まで長く花を楽しめる。
舌状花は白く、筒状花は黄色い。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Leucanthemum paludosum cv. Snowland(=Chrysanthemum paludosum cv. Snowland)
★身をかがめ覗いてみれば清楚なる
スノーランドの花に出合いて
花図鑑
浜姫榊(ハマヒサカキ)はツバキ科ヒサカキ属の常緑低木である。
本州の中部地方から沖縄にかけて分布し、海岸に生える。
公園や庭の低い植え込みなどにも使われている。
海外では、朝鮮半島の南部や中国にも分布する。
樹高は150~500センチくらいである。
長い楕円形の葉は厚くて先は丸く、互い違いに生える(互生)。
開花時期は10~2月である。
葉の脇に白い小さな5弁花をつける。
花の後には球形の実をつける。
実は緑から黒に変わる。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Eurya emarginata
★小さくて白い花びらちょいとつけ
浜姫榊は寒さに負けず
花図鑑
ゆかり椿(ユカリツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑高木である。
「ゆかり」を漢字でどう書くのかははっきりしない。
原産地は香港である。
漢名を「香港毛蕊茶」ないし「尖葉茶」という。
英名はポインテッドリーフ・カメリア(Pointed-leaf Camellia)である。
学名からカメリア・アッシミリスとも呼ばれる。
特徴は葉先が尾状に尖ることである。
開花時期は11~3月と長い。
花は白い小輪でたくさんつく。
観賞用とされる。
写真は3月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia assimilis
★香港が故郷というこの椿
葉先尖れど小花は可憐
花図鑑
沖縄ていしょう草(オキナワテイショウソウ)はキク科モミジハグマ属の多年草である。
鹿児島県の奄美大島から沖縄県にかけて分布し、平地や山地の林の中に生える。
和名の由来ははっきりしないが、「禎祥草」と書くという説もある。
分類上は、台湾や中国に分布する中原白熊(ナカハラハグマ)の変種とされている。
別名を沖縄白熊(オキナワハグマ)、丸葉白熊(マルバハグマ)という。
草丈は40~80センチくらいである。
葉は卵円形で、茎の中くらいに輪状に集まってつく。
葉には長い柄があり、葉の縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)がある。
自生地での開花時期は10~2月くらいである。
茎先に細長い花序を総状に出し、白い花(頭花)をつける。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Ainsliaea macroclinidioides var. okinawensis
★鎮座する花の姿はおとなしく
可憐に見える仲間に比べ
花図鑑
台湾山茶花(タイワンサザンカ)はツバキ科ツバキ属の常緑小高木である。
台湾の固有種である。
原産地は種子から油を搾るために栽培される。
日本へは1967年に導入された。
葉は楕円形ないし長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は革質で艶がある。
葉の色は鮮やかな緑色で、葉脈はやや不鮮明である。
開花時期は11~1月である。
花の色は白い。
花弁数は5~6枚で、横に平らに開く。
花径は3センチくらいの小輪で散りやすいが、次々と花を咲かせる。
写真は12月に小石川植物園で撮った。
学名:Camellia tenuiflora
★台湾のどんなところに咲くのかな
小振りだけれど凛と開くよ
花図鑑
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