薮手毬（ヤブデマリ）

薮手毬（ヤブデマリ）はスイカズラ科ガマズミ属の落葉小高木である。
本州の関東地方から九州にかけて分布する。
海外では、朝鮮半島や台湾、中国南部にも分布する。
生育地は山野の谷沿いや川沿いなどで、庭木ともされる。
樹高は２～６メートルくらいである。
葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える（対生）。
葉の先は尖り、縁には鈍いぎざぎざ（鋸歯）がある。
開花時期は５～６月である。
花の真ん中には花径５ミリくらいの黄色っぽい両性花が集まる。
その周りを、花径３～４センチくらいの５つに裂けた白い飾り花（装飾化）が取り巻く。
飾り花の裂片のうちの１～２枚は極端に小さい。
この飾り花は花冠が変化したもので、萼が変化してできたユキノシタ科の萼紫陽花（ガクアジサイ）とはつくりが異なる。
大手毬（オオデマリ）が近い仲間なのだが、大手毬（オオデマリ）のほうはすべてが飾り花になっている。
写真は５月に神代植物公園で撮った。
学名：Viburnum plicatum var. tomentosum

★山の中ぽんと一跳ね薮手毬
　白い飾りが目に飛び込んで





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