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鬼下野(オニシモツケ)はバラ科シモツケソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や高山の草地や湿地などに生える。
海外では、サハリンやカムチャツカ半島などにも分布する。
草丈は100センチから200センチくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
頂小葉が極端に大きく、円形で手のひら状に5つに裂ける。
開花時期は6月から9月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花の色は稀にピンクを帯びるものもある。
花弁は5枚である。
萼片も5枚である。
たくさんある雄しべが花弁よりも長い。
和名の由来は、下野草(シモツケソウ)に似ていて大きいことからきている。
写真は8月に奥日光の小田代原で撮った。
学名:Filipendula kamtschatica
★びっしりと綿毛のような花つけて
鬼下野は名に似合わずに
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