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色別・月別の花図鑑です
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小海老草(コエビソウ)はキツネノマゴ科キツネノマゴ属の常緑低木である。
原産地はメキシコである。
和名の由来は、赤褐色や黄褐色の花のように見える重なり合った苞を小海老に見立てたものである。
実際の花は苞の間から出ている小さな唇形をした白花である。
イエロークイーン(Yellow queen)はその園芸品種である。
特徴は苞の色が黄色ないし黄緑色になることである。
樹高は50~150センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~11月である。
暖地では周年開花をする。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Justicia はスコットランドの植物学者「ジャスティス(J. Justice)さん」の名からきている。
種小名の brandegeana はアメリカの植物学者「ブランデジー(T. S. Brandegee)さんの」という意味である。
品種名の Yellow Queen は「黄色の女王」という意味である。
写真は1月に新宿御苑で撮った。
学名:Justicia brandegeana 'Yellow Queen'


★面白い苞の形に笑み漏れる
 小海老だけれど色は黄緑




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ソランドラ・マクシマ

ソランドラ・マクシマはナス科ラッパバナ属(ソランドラ属)の常緑蔓性低木である。
原産地はメキシコ、中央アメリカ、南アメリカ北部などである。
和名は鬱金喇叭花(ウコンラッパバナ)という。
蔓性で、節から付着根を出して這い上がる。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖る。
開花時期は4~8月くらいである。
温度さえあれば周年開花をする。
花は大形で、花径15~20センチ、長さ25センチくらいになる。
花冠はラッパ状に開き、花の色は黄色い。
咲き始めは淡い黄色で、だんだん色が濃くなり、最後はオレンジ色になり、やがてしぼむ。
花冠の内側に濃い紫色の筋が入り、先は反り返る。
属名の Solandra は18世紀のスエーデンの博物学者「ソランダー(D. C. Solander)さん」の名からきている。
種小名の maxima は「最大の」という意味である。
写真は2月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Solandra maxima


★大きくてびっくりするよ喇叭花
 沖縄ならば露地でも咲くよ


ソランドラ・マクシマ

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ブルボフィルム・プルマツム・アウレウム

ブルボフィルム・プルマツム・アウレウムはラン科マメヅタラン属(ブルボフィルム属)の常緑多年草である。
マレー半島、スマトラ島、フィリピンなどに分布する着生種である。
草丈は10センチくらいである。
葉は楕円形である。
開花時期は周年である。
花の色は黄白色で、花弁は垂れ下がる。
花の長さは9センチくらいある。
基本種の花の色は紅色である。
属名の Bulbophyllum はギリシャ語の「bulbos(鱗茎)+phyllon(葉)」からきている。鱗茎から葉が出ていることから名づけられた。
種小名の plumatum は「羽毛状の」という意味である。
変種名の aureum は「黄金色の」という意味である。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Bulbophyllum plumatum var. aureum


★垂れ下がる花の姿が面白く
 色も華麗で生き物のよう


ブルボフィルム・プルマツム・アウレウム

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黄花ランタナ(キバナランタナ)

ランタナはクマツヅラ科ランタナ属の常緑低木である。
原産地は南アメリカである。
和名を七変化(シチヘンゲ)というように、花の色が黄色から橙色、赤色へと変化する。
黄花ランタナ(キバナランタナ)は園芸品種で、花の色が黄色から変化をしない。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉には短い柄があり、艶があって縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~11月である。
暖地では周年開花をする。
散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、小さな黄色い花をつける。
属名の Lantana はヨーロッパ産の「Viburnum lantana」 からの転用である。花の形や花序が似ていることから転用された。
種小名の hybrida は「交配種の」という意味である。
写真は11月に沖縄県本部町の熱帯・亜熱帯都市緑化植物園で撮った。
学名:Lantana x hybrida


★七変化するが妙味のランタナを
 黄花のままにするも妙味や


黄花ランタナ(キバナランタナ)

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八重有明葛(ヤエアリアケカズラ)

有明葛(アリアケカズラ)はキョウチクトウ科アリアケカズラ属(アラマンダ属)の常緑半蔓性低木である。
原産地はブラジル、ギアナなどの熱帯アメリカである。
日本へは明治時代の末期に渡来した。
本州では温室栽培されるが、沖縄地方では普通に見かけられる。
八重有明葛(ヤエアリアケカズラ)はその園芸品種である。
蔓を伝って伸び、樹高は1~3メートルくらいになる。
葉は倒披針形で、3~4枚が輪生する。
葉の質は革質で艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期6~9月である。
温度さえ合えば通年開花をする。
茎先に黄色い重弁の花を数輪つける。
花径は5~10センチくらいある。
属名の Allamanda はスイス人の植物学者「アラマン(J. N. S. Allamand)さん」の名からきている。
種小名の cathartica は「汚れを落とす」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Allamanda cathartica 'Stanstill's Double'


★大輪を八重に咲かせばいかほどの
 夢を伝える有明葛


八重有明葛(ヤエアリアケカズラ)

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ミルトニア・クロウェシイ

ミルトニア・クロウェシイはラン科ミルトニア属の多年草である。
種小名の読み方は「クラウシイ」とするものもある。
原産地はブラジルである。
草丈は60センチくらいである。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)である。
開花時期は不定期である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、たくさんの花をつける。
花径は5~7ランチくらいで、平開する。
花の色は暗い黄色で、暗い褐色の斑が入る。
唇弁は紅紫色である。
属名の Miltonia はイギリス人の蘭研究者「ミルトン(L. F. Milton)さん」の名からきている。
種小名の clowesii はイギリス人の蘭愛好家「クロウズ(J. Clowes)さんの」という意味である。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
英名 Miltonia clowesii


★新しいランの仲間だミルトニア
 たくさんの花こぼれるように


ミルトニア・クロウェシイ

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ヒビスクス・セントジョニアヌス

ヒビスクス・セントジョニアヌスはアオイ科フヨウ属の常緑低木ないし小高木である。
ハワイのカウアイ島固有種である。
同島北西部の標高150メートルから890メートルの地域に生える。
ヒビスクス・コキオ(Hibiscus kokio)の亜種とする考え方もある。
樹高は3メートルから7メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には鈍いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には艶がある。
開花時期は周年である。
花径5センチから7センチくらいのオレンジ色ないし黄色の花をつける。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
雄しべはたくさんあり、花糸がつけ根の部分で合着して筒状になり突き出る。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Hibiscus saintjohnianus(=Hibiscus kokio subsp. saintjohnianus)


★カウアイの島に静かに咲くという
 きれいな花に思いを馳せて


ヒビスクス・セントジョニアヌス

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ヒベルティア・ペデュンクラタ

ヒベルティア・ペデュンクラタはビワモドキ(ディレニア)科ヒベルティア属の常緑半低木である。
属名の片仮名表記は「ヒバーティア」とするものもある。
ヒベルティア属は150種くらいあり、その大部分がオーストラリアに分布する。
本種の原産地もオーストラリアである。
東海岸のニューサウスウェールズ州、東ヴィクトリア州に生える。
樹高は1メートル未満である。
葉は線形で、長さ3ミリから10ミリと小さい。
開花時期はほぼ周年である。
葉の上まで花茎を伸ばし、花径12ミリくらいの小さな黄色い5弁花をつける。
写真は5月に北大植物園で撮った。
Hibbertia pedunculata


★また一つ個性豊かな花を見て
 世界の広さ実感をして


ヒベルティア・ペデュンクラタ

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パッシフローラ・キトリナ

パッシフローラ・キトリナはトケイソウ科トケイソウ属の多年草である。
原産地はグアテマラホンジュラスである。
20世紀の後期になって発見された。
蔓性で他のものに絡まって伸びる。
葉は先が角のような形に2つか3つに裂け、互い違いに生える(互生)。
開花時期は3月から12月とほぼ周年である。
茎先に近い葉の脇から柄を出して、花径3センチから5センチの黄色い花をつける。
花弁が10枚あるように見えるが、花弁5枚、萼片5枚からなる。
花冠の真ん中にある副花冠も黄色い。
種小名の citrina には「シトロンのような」という意味がある。
シトロンはレモンに似た果実である。
読み方は「シトリナ」とするものもある。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Passiflora citrina


★睦まじく一つグラスのシトロンを
 飲み交わす間に時は流れて


パッシフローラ・キトリナ

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ツンベルギア・マイソレンシス

ツンベルギア・マイソレンシスはキツネノマゴ科ヤハズカズラ属(ツンベルギア属)の蔓性常緑多年草である。
原産地はインドの南部である。
和名はマイソル矢筈葛(マイソルヤハズカズラ)である。
蔓性で草丈は10メートルにもなる。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は3月から8月である。
暖地では周年性がある。
長さが1メートルにもなる総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を垂れ下げる。
花径は4センチから5センチである。
花筒の内部は濃い黄色で、花冠を包む苞は鮮やかな赤褐色をしており、コントラストが美しい。
花冠の裂片が反り返るので、花は縦長に見える。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Thunbergia mysorensis


★不思議なる花の形が人目惹く
 この世の花やマイソレンシス


ツンベルギア・マイソレンシス

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