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色別・月別の花図鑑です
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琉球石蕗(リュウキュウツワブキ)

琉球石蕗(リュウキュウツワブキ)はキク科ツワブキ属の多年草である。
奄美大島、沖縄本島、西表島に分布し、山地の渓流沿いに生える。
分類上は、石蕗(ツワブキ)の変種とされている。
渓流植物で、増水時に水の抵抗をかわす仕組みになっている。
環境省のレッドデータブックでは、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は30センチくらいである。
根際から生える葉は扇形ないし菱形である。
基本種に比べると葉の面積が狭い。
開花時期は10~12月くらいである。
茎先に黄色い花(頭花)をつける。
基本種に比べると舌状花の幅が狭い。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Farfugium japonicum var. luchuense


★見るからに葉っぱの感じ違ってる
 水の流れもこれでかわすと


琉球石蕗(リュウキュウツワブキ)

花図鑑

今日の花ドットコム
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パフィオペディルム・インシグネ・サンデラエ

パフィオペディルム・インシグネはラン科トキワラン属(パフィオペディルム属)の多年草である。
中国の南部からインドのアッサム地方にかけて分布し、石灰岩地帯の岩の上に生える地生種である。
サンデラエ(sanderae)はその型の1つである。
この言葉は、イギリスの園芸業者サンダーズ商会のF. Sanderに因むという。
読み方は「サンデレ」や「サンデレー」とするものもある。
特徴は基本種に比べて花色に黄味が強いということである。
草丈は20~30センチである。
葉は細長い楕円形である。
開花時期は11~2月くらいである。
背萼片の縁は白い。
側花弁の縁は波打つ。
全体に少し濃い色(緑色)のストライブが入る。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Paphiopedilum insigne form. sanderae


★シンプルな色組合せ咲く姿
 清楚に見える名はサンデラエ


パフィオペディルム・インシグネ・サンデラエ

花図鑑
虹が浜菊(ニジガハマギク)

虹が浜菊(ニジガハマギク)はキク科キク属の多年草である。
名の由来は、山口県光市の虹が浜に生息することに由来する。
命名者は牧野富太郎博士である。
虹が浜菊(ニジガハマギク)は、山陰菊(サンインギク)と野路菊(ノジギク)との自然交雑種である。
ところが、山陰菊(サンインギク)もまた島寒菊(シマカンギク)と家菊(イエギク)との交配種であるため、虹が浜菊(ニジガハマギク)の舌状花の色には白と黄色のものがある。
草丈は60センチくらいになる。
葉は野路菊(ノジギク)に近く、花は山陰菊(サンインギク)に近い。
葉はやや厚い。
開花時期は10~12月である。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Dendranthema x shimotomaii


★美しい名前のままに咲きたいと
 虹が浜菊願いを込めて


虹が浜菊(ニジガハマギク)

花図鑑
乙立寒菊(オッタチカンギク)

乙立寒菊(オッタチカンギク)はキク科キク属の多年草である。
名の由来は、島根県出雲市の乙立地区で発見されたことからきている。
岩の上や岩質の崖地などに生える。
島寒菊(シマカンギク)の変種である。
島寒菊(シマカンギク)に近いが、葉が小さく3つから5つに中裂をする。
草丈は30~50センチくらいである。
葉は卵形で、長さが3~4センチ幅は1~21センチである。
葉は互い違いに生える(互生)。
開花時期は10~12月ころである。
茎の上部に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、花(頭花)をつける。
花径は2センチくらいで、筒状花も舌状花も黄色い。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Dendranthema indicum var. maruyamanum


★栄養の少ない土地に身を合わせ
 小さく咲くよ乙立寒菊


乙立寒菊(オッタチカンギク)

花図鑑
ウインターコスモス

ウインターコスモス(winter cosmos)はキク科センダングサ属(ビデンズ属)の多年草である。
流通名にコスモスの名はつくが、コスモスではなく栴檀草(センダングサ)の仲間である。
また、英名ではなく和製英語である。
菊咲き栴檀草(キクザキセンダングサ)の別名がある。
属名のビデンズ(Bidens)はbi(2)+dens(歯)で「2本の歯」を意味する。
実にある2本の棘を歯に見立てたものである。
原産地は北アメリカ南部からグアテマラにかけた一帯である。
日本へは園芸用に導入された。
センダングサ属の数種類がウインターコスモスの名で流通している。
立ち性のものと矮性のものがある。
草丈は20~120センチくらいである。
葉は羽状に細かく裂け、向かい合って生える(対生)。
開花時期は9~12月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花(頭花)をつける。
筒状花は黄色い。
舌状花は、白や黄色、クリーム色のほか、黄色地に白の覆輪が入るものなどがある。
写真は10月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:学名:Bidens laevis(Bidens spp.)


★上品な黄の色似合う花姿
 ウインターコスモス寒さに負けず


ウインターコスモス

花図鑑
磯野菊(イソノギク)

磯野菊(イソノギク)はキク科シオン属の多年草である。
奄美大島から沖縄本島にかけて分布し、海岸の岩場や草地に生える。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は15~50センチくらいである。
茎はよく枝分かれをし、斜上するか地を這う。
根際から生える葉はさじ形で、ロゼット状となる。
茎につく葉はへら形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質はやや多肉質である。
開花時期は周年である。
茎先に1輪ないし数輪の花(頭花)がつく。
花径は3センチくらいである。
舌状花の色は、白ないし淡い紫色である。
写真は9月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Aster asa-grayi


★万座毛あたりに生える花らしい
 いつか見たいなあの沖縄で


磯野菊(イソノギク)

花図鑑
夜素馨(ヨルソケイ)

夜素馨(ヨルソケイ)はクマツヅラ科ニクタンテス属の落葉低木である。
原産地はインドである。
別名をインド夜香木(インドヤコウボク)という。
ヒンズー教の聖木である。
花の色は白く、花筒の部分は鮮やかな橙色をしている。
夕方に開花し、翌朝には落ちる。
花はとてもよい香りがする。
落ちたばかりの新鮮な花は、香料や染料に使われる。
英名はナイトジャスミン(night Jasmine)である。
写真は11月に沖縄の東南植物楽園で撮った。
学名:Nyctanthes arbor-tristis


★落つるとも花の香りは失わず
 一夜の命誰に託さん


夜素馨(ヨルソケイ)

花図鑑
丸葉瑠璃花笠擬き(マルバルリハナガサモドキ)

丸葉瑠璃花笠擬き(マルバルリハナガサモドキ)はキツネノマゴ科ルリハナガサモドキ属(プセウデランテムム属)の常緑小低木である。
原産地は南太平洋である。
学名からプセウデランセムム・レティクラツム・オバリフォリウムやプセウデランセムム・オバリフォリウムなどの名でも表示されている。
瑠璃花笠擬き(ルリハナガサモドキ)の変種である。
属名の片仮名表記は「プセウデランテムム」や「プセウデランテマム」とするものもある。
樹高は1メートルくらいである。
葉は幅の広い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉は緑色から黄色へと変化する。
開花時期は8~10月である。
暖地では周年開花をする。
花の色は白くて先が4つに裂け、花の真ん中は赤紫色である。
写真は1月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Pseuderanthemum reticulatum var. ovarifolium


★南海の島が似合うね瑠璃の色
 白との調和ただ美しく


丸葉瑠璃花笠擬き(マルバルリハナガサモドキ)

花図鑑
ヒビスクス・アーノッティアヌス

ヒビスクス・アーノッティアヌスはアオイ科フヨウ属の常緑小高木である。
原産地はハワイのオアフ島である。
英名をハワイアン・ホワイトハイビスカス(Hawaiian white hibiscus)という。
樹高は8~10メートルくらいである。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は革質で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は周年である。
花径は5~10センチくらいである。
5弁花で花の色は白く、淡いピンクの筋が入る。
花の真ん中にある長い花柱は赤い。
写真は9月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Hibiscus arnottianus


★真っ白な花と真っ赤な蘂の色
 和みもたらすオアフの青空


ヒビスクス・アーノッティアヌス

花図鑑
バコパ・スノーマーブル

バコパ・スノーマーブルはゴマノハグサ科ステラ属の常緑多年草である。
バコパ(Bacopa)はステラとシノニムで、旧属名である。
基本種はバコパ・ディッフスムである。
本種は平成20年に品種登録出願をされた園芸品種である。
基本種の原産地はアフリカやカナリア諸島である。
同じく園芸品種のスノーフレーク(cv. Snowflake)と似ていて、花の色は白い。
本種の場合には、葉に墨を流したようなマーブル模様があるのが特徴である。
草丈は10~15センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は、真夏を除いてほぼ周年である。
花径は1センチくらいで、花冠は星形に5つに裂ける。
写真は12月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Sutera diffusus cv. Snowmarble


★葉の様子ちょっと変わっているんだよ
 小鼻ぴくぴくスノーマーブル


バコパ・スノーマーブル

花図鑑
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