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一人静(ヒトリシズカ)はセンリョウ科センリョウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の下や土手に生える。
草丈は10センチから30センチくらいである。
地下から伸びた茎は赤紫色をしている。
葉は楕円形で、上のほうに向かい合わせに2組合計4枚の葉が輪生する。
葉には光沢があり、縁には尖った鋸歯がある。
開花時期は4月である。
春先に白いブラシ状の花が柄の上につく。
ただし、花のように見えるのは雄しべで、花弁はない。
「静」とは静御前のことで、静御前が一人で舞っている姿を連想してつけられた名である。
「吉野静」という別名もあり、こちらのほうは吉野山で舞う静御前の姿を連想したものである。
俳句の季語は春である。
写真は4月に神代植物公園で撮った。
学名:Chloranthus japonicus
★楚々と咲く一人静に緑映え
春風渡る午後は眩しく
☆ひっそりと一人静に朝露の
煌く春の陽射し優しく
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