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紫(ムラサキ)はムラサキ科ムラサキ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、アムール地方に分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
古くは中国最古の薬物書「神農本草経」にも登場し、また万葉集にも多数登場する。
根は乾燥すると紫色となり、紫根(しこん)と呼ばれ、紫の染料として利用されてきた。
また、漢方でも解熱薬、解毒薬、皮膚病の薬などとして用いられる。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立し、上方で枝分かれする。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から7月である。
茎先に小さな白い五弁花をつける。
花の真ん中がへこんでいるのが特徴である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Lithospermum erythrorhizon
★紫の雅は土の下なりと
軽やかに咲く花は純白
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