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当帰(トウキ)はセリ科シシウド属の多年草である。
別名を日本当帰(ニホントウキ)という。
本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、山地に生える。
また、北海道や奈良で薬用として栽培される。
中国に産するものは同属の別種(Angelica sinensis)である
草丈は50センチから80センチくらいである。
茎は赤紫色を帯び、毛は生えていない。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉は2つか3つに深く裂ける。
開花時期は7月から9月くらいである。
茎先に複散形花序を1個出し、花径5、6ミリの白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
全株に芳香がある。
根を乾燥させたものを生薬で当帰(とうき)と言い、婦人科疾患の薬とされる。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Angelica acutiloba
★パラソルを開いたように白い花
土の下には恵みを秘めて
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