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色別・月別の花図鑑です
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衝羽根空木(ツクバネウツギ

衝羽根空木(ツクバネウツギ)はスイカズラ科ツクバネウツギ属の落葉低木である。
宮城県以南の本州から九州の佐賀県にかけて分布し、日当たりのよい山地に生える。
樹高は1メートルから2メートルくらいである。
樹皮は灰褐色をしている。
葉は向かい合って生える。
幅の広い卵形ないし楕円形で、長さは25ミリから50ミリくらい、幅は20ミリから25ミリくらいである。
葉の表面は緑色、裏面は白っぽい緑色をしている。
葉の縁には不規則なぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5月から6月である。
枝先に白い漏斗形の花を2個ずつつける。
花の長さは2、3センチで、細い筒から急に鐘状に広がる。
先はやや唇状で上唇は2裂、下唇は3裂する。
花の内側に黄色い網目模様が見える。
萼片は5枚である。
名の由来は、プロペラのような萼片を残した実を羽根衝きの羽根にたとえたものである。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Abelia spathulata


★花の中黄色い網目が気にかかる
 衝羽根空木の不思議な姿


衝羽根空木(ツクバネウツギ

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白花芋片喰(シロバナイモカタバミ)

芋片喰(イモカタバミ)はカタバミ科カタバミ属の多年草である。
原産地は南アメリカである。
日本へは戦後に渡来した。
現在では、栽培されていたものが逸出して各地で野生化し、道端などに生える。
名の由来は、芋のような塊茎によって増えるところからきている。
白花芋片喰(シロバナイモカタバミ)はその変異個体である。
草丈は10センチから30センチくらいである。
葉は根元から生え、ハート形をした3小葉からなる。
開花時期は4月から9月である。
花茎の先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、十数個の花をつける。
花びらは5枚である。
花の色は白く、花弁には縦に筋が入る。
雄しべの葯の色は黄色い。
写真は5月に埼玉県三郷市で撮った。
学名:Oxalis articulata cv. Alba


★爽やかな白花交じる咲き姿
 芋片喰に気品を添えて


白花芋片喰(シロバナイモカタバミ)

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オランダ苺(オランダイチゴ)

オランダ苺(オランダイチゴ)はバラ科オランダイチゴ属の多年草である。
18世紀にオランダの農園で、北アメリカ原産のバージニア苺(バージニアイチゴ)と南アメリカ原産のチリ苺(チリイチゴ)との自然交雑から生じた。
日本へは江戸時代の末期にオランダ人によって伝えられた。
しかし、この段階では観賞用としてしか普及しなかった。
栽培をされ始めるのは明治時代になってからである。
草丈は10センチから25センチくらいである。
葉は小葉3枚が1組となる3出複葉である。
小葉の形は倒卵形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
全体にちぢれた毛を密生し、葉の裏面は白っぽい。
根元から走出茎(ランナー)を長く伸ばして繁殖する。
開花時期は4月から7月である。
花径2、3センチの白い5弁花を咲かせ、実をつける。
赤い肉質の部分は花托(花のつけ根)が肥大したものである。
子房(雌しべの下部)が熟してできた果実は表面の窪みについた一つ一つの粒である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名: Fragaria x ananassa(=Fragaria grandiflora)


★花だって捨てたものではないんだと
 言うがごとくにオランダ苺


オランダ苺(オランダイチゴ)

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花図鑑
蝦夷薄雪草(エゾウスユキソウ)

蝦夷薄雪草(エゾウスユキソウ)はキク科ウスユキソウ属の多年草である。
北海道の大雪山系、礼文島、釧路、網走に分布し、山地の岩場や海岸に近い草地に生える。
海外では、サハリンにも分布している。
別名を礼文薄雪草(レブンウスユキソウ)とも言い、礼文町の町花に指定されている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は15センチから30センチくらいである。
茎は直立する。
葉は先がやや尖った倒披針形で、両面に綿毛が生えるが裏面のほうが濃い。
根際から生える葉はロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
茎につく葉は互い違いに生えて(互生)、つけ根の部分は半ば茎を抱く。
開花時期は6月から8月である。
細い茎の先に白い花をつける。
星形になった白い花びらのように見えるのは苞葉といわれる部分で、中心部に頭花がつく。
苞葉は幅が広く、普通は10枚前後である。
苞葉には黄色っぽい綿毛が密生する。
頭花は5個から20個くらいある。
真ん中には雄性の筒状花、周りには雌性の筒状花がつく。
「薄雪草」の名は、うっすらと雪をかぶったような姿からきている。
アルピニスト憧れのエーデルワイス(edelwaiss)と同じ仲間である。
日本に自生するウスユキソウ属には、他に低山帯にも生える薄雪草(ウスユキソウ)、東北地方の高山に生える深山薄雪草(ミヤマウスユキソウ)、中央アルプスに生える姫薄雪草(ヒメウスユキソウ)、岩手県の早池峰山に生える早池峰薄雪草(ハヤチネウスユキソウ)などがある。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Leontopodium discolor


★岩肌にはりつきながら薄化粧
 蝦夷薄雪草は夏に咲く花


蝦夷薄雪草(エゾウスユキソウ)

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白文目(シロアヤメ)

文目(アヤメ)はアヤメ科アヤメ属の多年草である。
日本の全域に自生している。
葉は剣状で地下茎から群がり生える。
草丈は30センチから60センチくらいである。
開花時期は5月から6月である。
花の色は青紫色だが、稀に白い花がある。
外側に3枚の大きな花びら(外花被)が垂れ下がる。
この花びらの基部にある網目模様と黄色斑が文目(アヤメ)の最大の特徴である。
漢字では「綾目」とも書く。
あるいは「菖蒲」とも書くのだが、こちらのほうは「ショウブ」とも読めるのでややこしい。
俳句の季語は夏である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Iris sanguinea form. albiflora


★立ち姿水に映して文目咲く
 五月の風が葉を揺るがせて


白文目(シロアヤメ)

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吉備一人静(キビヒトリシズカ)

吉備一人静(キビヒトリシズカ)はセンリョウ科ヒトリシズカ属の多年草である。
本州の近畿地方から九州にかけて分布し、林の中の半陰地に生える。
海外では、朝鮮半島の南部や中国にも分布する。
吉備は発見地の岡山県吉備を指し、一人静は白い花を1本立てる清楚な姿を静御前に譬えたものである。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
葉は幅の広い楕円形で、4枚から6枚が向かい合って生える(対生)。
葉の先は急に尖る。
開花時期は5月から6月である。
近縁種の一人静(ヒトリシズカ)とは異なり、葉が展開してから花を咲かせる。
雄しべの長さは1センチくらいあり、一人静(ヒトリシズカ)の倍くらいある。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)の数も4つと多く、一人静(ヒトリシズカ)の2つと区別できる。
写真は4月に神代植物公園の「春の山野草展」(東京山野草会)で撮った。
学名:Chloranthus fortunei


★どれどれと花の違いを見比べて
 自然のもたらす不思議を感じ


吉備一人静(キビヒトリシズカ)

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赤水木(アカミズキ)

赤水木(アカミズキ)はアカネ科アカミズキ属の常緑性小高木である。
鹿児島県の奄美大島から沖縄県の西表島にかけて分布し、平地や山地の川岸や林の縁などに生える。
海外では、台湾にも分布する。
樹高は7メートルから8メートルくらいである。
樹皮は赤褐色をしている。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は薄い革質で、先が尖る。
開花時期は5月から6月である。
枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Wendlandia formosana


★南国に独自のグループ形成す
 赤水木の葉はごわごわとして


赤水木(アカミズキ)

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丹頂草(タンチョウソウ)

丹頂草(タンチョウソウ)はユキノシタ科イワヤツデ属の多年草である。
1属1種である。
原産地は朝鮮半島や中国東北部である。
今は日本各地に分布し、日陰の岩地などに生える。
和名は、花を丹頂鶴の頭、茎を首、葉姿を羽に見立ててつけられた。
葉の形が八手(ヤツデ)に似ていることから岩八手(イワヤツデ)の別名もある。
草丈は20センチから30センチくらいである。
葉は手のひら状で、切れ込むものと切れ込まないものがある。
開花時期は4月から5月である。
長い茎の先端部分に白い小さな5弁花を密集して咲かせる。
花は上向きにつき、雄しべの花粉が赤く見える。
これが丹頂鶴を連想させたのであろう。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Mukdenia rossii


★岩地でも気にせず咲くよ元気よく
 丹頂草は可愛い小花


丹頂草(タンチョウソウ)

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ドイツ鈴蘭(ドイツスズラン)

ドイツ鈴蘭(ドイツスズラン)はユリ科スズラン属の多年草である。
原産地はヨーロッパである。
日本に自生する在来種の鈴蘭(スズラン)と比べて耐暑性がある。
また、大型で香りも強く、花が葉の陰に隠れないなどの利点がある。
そのため、市場に流通するものはほとんどが本種であるという。
草丈は20センチから30センチである。
葉は卵状の楕円形で、2、3枚が根際から出てつけ根の部分は茎を包む。
開花時期は5月から6月である。
葉の脇から花茎を立て、十数個の白い鐘形の花を総状につける。
花の長さは10ミリくらい、花径は10ミリから15ミリくらいで、短い柄がある。
花被片はつけ根の部分で合着する。
雄しべが6本、雌しべが1本ある。
花の後には球形の実(液果)ができ、秋には赤く熟する。
花と実にはコンバラトキシンと呼ばれる有毒物質が含まれている。
写真は5月に神代植物公園で撮った。
学名:Convallaria majalis


★鈴蘭の強い香りに咽びつつ
 移ろう季節ふと数えおり


ドイツ鈴蘭(ドイツスズラン)

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山旗竿(ヤマハタザオ)

山旗竿(ヤマハタザオ)はアブラナ科ハタザオ属の越年草である。
北海道から九州にかけて分布し、丘陵地や山地の林の縁などに生える。
海外では、北半球の温帯、亜熱帯に広く分布する。
草丈は30センチから70センチくらいである。
茎には短い毛と星状毛(放射状に伸びる毛)が生える。
根際から生える葉はへら形で、ロゼット状となる。
茎につく葉は長い楕円形である。
葉の縁には不揃いのぎざぎざ(鋸歯)があり、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は5月から6月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな4弁花をつける。
花弁の形は倒披針形である。
雄しべは6本あり、2本は短い。
花の後にできる実は長角果で直立する。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Arabis hirsuta


★初めての花は必ずあるものと
 笑みがこぼれる北を訪ねて


山旗竿(ヤマハタザオ)

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