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鯛釣草(タイツリソウ)はケシ科コマクサ属の多年草である。
分類体系によってはケマンソウ科とされる。
原産地は中国、朝鮮半島である。
中国北部の河北省、四川省や朝鮮半島の山地で見られる。
寒さには強いが、夏の高温と乾燥を嫌う。
草丈は50~80センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で羽状に3つに深く裂け、互い違いに生える(互生)。
花期は4~6月である。
茎先に長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、ハート形をした白やピンクの花を垂れ下げてつける。
名の由来は、垂れた花の姿を釣り竿にかかった鯛に見立てたものである。
花径は3センチくらいである。
花弁は4枚で、外側の2枚は心臓形、内側の2枚は先が突き出る。
萼片は2枚で、早くに落ちる。
花の後にできる実は細長いさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
標準和名は華鬘草(ケマンソウ)という。
これは仏具の華鬘に見立ててつけられた名である。
華鬘は寺院のお堂の中にかける透かし彫りの飾りのことで、金・銅・革などを材料に花鳥・天女などを透かし彫りにするものである。
俳句では春の季語である。
属名の Dicentra はギリシャ語の「dis(二)+centron(距)」からきている。2枚の花弁に距が突き出していることから名づけられた。
種小名の spectabilis は「素晴らしい」という意味である。
写真は3月にJAあゆみ野安行園芸センターで撮った。
学名:Dicentra spectabilis
★好きなのとハートピンクに染めながら
鯛釣草はそっと告白
☆イヤリング耳を飾って鯛釣草
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