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白鳩椿(シラハトツバキ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木である。
原産地は中国である。
江蘇省、安徽省、浙江省、福建省、江西省などに分布し、山地の斜面に生える。
日本へは1960年にアメリカ経由で渡来した。
小形の椿を作り出すための交配親として活躍している。
読み方は「シロハトツバキ」とするものもある。
漢名は「連蕊茶」である。
学名からカメリア・フラテルナとするものもある。
樹高は1~5メートルくらいである。
葉は長さ4~5センチ、幅15~20ミリの小さめの長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉には柄があり、つけ根の部分はくさび形で、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の表面は濃い緑色で、裏面には軟らかい毛が生える。
開花時期は3月である。
花の色は白く、花径は3~4センチくらいである。
花びらは5枚で、横に平らに開く。
咲き進むと花びらの先は後ろに反り返るようになる。
花にはわずかに香りがある。
花の後にできる実はほぼ球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、先が少し尖る。
属名の Camellia はイエズス会の宣教師「カメル(G. J. Kamell)さん」の名からきている。マニラに住み、東アジアの植物を採集した。
種小名の fraterna は「兄弟のような」という意味である。
写真は3月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Camellia fraterna
★小さくも優しき姿美しく
種を増やしゆく白鳩椿
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