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岩雪の下(イワユキノシタ)はユキノシタ科イワユキノシタ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の神奈川県から紀伊半島にかけてと四国に分布し、山地の湿り気の多い岸壁に生える。
草丈は10~20センチくらいである。
根茎は横に這う。
根際から生える葉は幅の広い卵形で、粗い毛の生えた長い柄がある。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉のつけ根の部分は心形である。
開花時期は5~6月である。
雌雄異株である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花弁はなく、萼片が5枚である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Tanakaea は明治時代の博物学者「田中芳男さん」の名からきている。
種小名の radicans は「根を出す」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Tanakaea radicans
★めずらしい花を集めた野草展
岩肌に咲く花も我が目に
今日の花ドットコム
花図鑑
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オスマンツス・バークウッディはモクセイ科モクセイ属の常緑低木である。
昭和時代の初期にイギリスで育成された交雑種である。
デラバイ種(Osmanthus delavayi)とデコルス種(Osmanthus decorus)のかけあわせで生まれた。
園芸上はオスマリア(Osmarea)という異名が用いられている。
樹高は1~2メートルである。
葉は長さ2~6センチの卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で艶があり、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~5月である。
葉の脇に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、香りのよい白い花を密につける。
花径は1センチくらいで、花冠は深く4つに裂けて横に開く。
生垣や寄植えに向いている。
属名の Osmanthus はギリシャ語の「osme(香り)+anthos(花)」からきている。
種小名の burkwoodii は園芸家「バークウッド(Burkwood)さんの」という意味である。
写真は3月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Osmanthus x burkwoodii(=Osmarea x burkwoodii)
★木犀と近い仲間の低木は
春に花咲く香りを連れて
今日の花ドットコム
花図鑑
八重咲き延齢草(ヤエザキエンレイソウ)はユリ科エンレイソウ属の多年草である。
北アメリカ原産の大輪延齢草(タイリンエンレイソウ)の園芸品種である。
基本種は東部の五大湖地方を中心に東部一帯に広く分布し、林の中などに生える。
草丈は40センチくらいである。
葉は茎先に3枚が輪生する。
葉の形は幅の広い卵形である。
開花時期は4~6月くらいである。
基本種の場合は、緑色をした外花被片(萼片)と白い内花被片が3枚ずつある。
本種の場合は、内花被片が重弁花している。
属名の Trillium はラテン語の「treis(3)」からきている。葉など3つずつで構成されることから名づけられた。
種小名の grandiflorum は「大きな花の」という意味である。
品種名の Flora Plenum は「八重咲きの花」という意味である。
写真は5月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Trillium grandiflorum 'Flora Plenum'
★八重咲きの花はイメージがらり変え
同じ仲間と思えぬ姿
今日の花ドットコム
花図鑑
羽衣ジャスミン(ハゴロモジャスミン)はモクセイ科ソケイ属の常緑蔓性低木である。
原産地は中国の雲南省である。
蔓の長さは1~3メートルくらいになる。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、向かい合って生える(対生)。
小葉の先は尖る。
開花時期は4~6月である。
蔓を長く伸ばし、その先に30~40輪の花をまとめてつける。
蕾のときはピンク色をしているが、開いた花は白い。
花冠は筒状で、先が大きく5つに裂ける。
そして、強い香りがする。
蔓ジャスミン(ツルジャスミン)の別名がある。
属名の Jasminum はアラビア語の「ysmyn(マツリカ)」をラテン語化したものである。
種小名の polyanthum は「たくさん花の咲く」という意味である。
写真は4月に伊豆海洋公園で撮った。
学名:Jasminum polyanthum
★咲き出づるジャスミンの花色白く
強い香りにむせ返りつつ
今日の花ドットコム
花図鑑
旗竿(ハタザオ)はアブラナ科ハタザオ属の越年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、日当たりのよい土手や草原、海岸の砂地などに生える。
海外では、北半球の冷帯、温帯に広く分布する。
草丈は40~80センチくらいである。
茎はほとんど枝分かれをせず、直立する。
高く伸びる茎に小さく目立たない葉がつく。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉には毛はなく、葉の根元は矢じり形で茎を抱く。
根際から生える葉には星状毛(星のように放射状に生える毛)がある。
開花時期は4~6月である。
茎先総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな4弁花をつける。
花の後にできる実は長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)である。
実は細長く上を向いてつき、鞘の中に種子が2列に並んでいる。
和名の由来は、花の姿を旗竿に見立てたものである。
属名の Arabis は国名の「Arabia(アラビア)」からきている。
種小名の glabra は「無毛の」という意味である。
写真は3月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Arabis glabra
★合戦の轟き消すか風の音
旗竿揺れる野を彷徨えば
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花図鑑
庭桜(ニワザクラ)はバラ科サクラ属の落葉低木である。
原産地は中国である。
日本へは古い時代に渡来した。
古名を「はねず」といい、万葉集にも詠まれている。
今は庭や公園になどに植えられている。
一重咲きの庭梅(ニワウメ:Prunus japonica)の近縁種で、八重咲きである。
樹高は100~150センチくらいである。
株立ち状となる。
葉は長い楕円形ないし披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~5月である。
花の色は、淡い紅色のものと白いものがある。
花径は15~20ミリくらいである。
結実はしない。
属名の Prunus は「plum(スモモ)」を意味する。
種小名の glandulosa は「腺のある」という意味である。
写真は4月に小石川植物園で撮った。
学名:Prunus glandulosa
★小振りでも花はぎっしり庭桜
梢を染めるピンク交じりに
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花図鑑
苦苺(ニガイチゴ)はバラ科キイチゴ属の落葉低木である。
本州から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
海外では、朝鮮半島、中国にも分布する。
樹高は1~2メートルくらいである。
よく枝分かれをし、枝には棘がたくさんある。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)があり、浅く3つに裂けることが多い。
葉の表面は緑色で、裏面は白みを帯びる。
開花時期は4~5月である。
葉の脇に花径2~3センチの白い花を1つか2つ上向きにつける。
花弁は5枚である。
花弁が細目で隙間が空いており、皺が多いのが特徴である。
萼片は5枚で、先が反り返る。
雄しべはたくさんある。
結実時期は6~7月である。
実はキイチゴ状果(集合核果)である。
赤く熟した実は甘いが、種には苦味がある。
それが名の由来でもある。
属名の Rubus はラテン語の「ruber(赤)」からきている。赤い実がなることから名づけられた。
種小名の microphyllus は「小さい葉の」という意味である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Rubus microphyllus
★名を聞いて興味が湧くよ苦苺
どんな味かと思い巡らし
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花図鑑
春雨草(ハルサメソウ)はユキノシタ科ユキノシタ属の多年草である。
山野草として愛好されているが、これは流通名である。
英名をロンドンプライド(London pride)という17世紀以前に作出された園芸品種がこれに当たるようである。
学名はサキシフラガ・ウルビウム(Saxifraga x urbium)という。
ピレネー山脈原産のumbrosa種と西アイルランド原産のspathularis種とのハイブリッドである。
草丈は15~30センチくらいである。
根際から生える葉は円形ないしへら形で、マット状となる。
葉は多肉質で、クリーム色の斑が入るものがよく流通している。
開花時期は4~6月くらいである。
茎先に疎らな円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をつける。
花径は5ミリくらいで、花弁は5枚である。
雄しべは10本で、先につく葯は橙色である。
雌しべは明るいピンクで、先が2つに割れる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Saxifraga はラテン語の「saxum(石)+frangere(砕く)」からきている。この属のある植物が尿の結石を溶かす作用があると考えられたことから名づけられた。
種小名の urbium は「町」という意味である。
品種名の Variegata は「斑入りの」という意味である。
写真は5月に神代植物公園の「春の野草展」で撮った。
学名:Saxifraga x urbium 'Variegata'
★謎多き花の素性を追ってみる
これは仮説と覚悟を決めて
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花図鑑
臼の木(ウスノキ)はツツジ科スノキ属の落葉低木である。
北海道から九州の北部にかけて分布し、山地の林の中や岩場などに生える。
別名を角実酢の木(カクミスノキ)とい。
樹高は50センチから100センチくらいである。
葉は卵形ないし細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉には短い柄があり、先は尖る。
葉のつけ根はくさび形で、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から6月である。
枝先に短い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、1、2個の花を下向きにつける。
花冠は緑白色で赤味を帯び、壺形をしている。
先は浅く5つに裂け反り返る。
雄しべは10本である。
実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で先が5つに割れる。
酸味があり、赤く熟すと食べられる。
写真は5月に日光植物園で撮った。
実の写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Vaccinium hirtum var. pubescens
★枝先にちょんと顔出す赤い実は
これが臼の木どんな味かな
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花図鑑
白糸草(シライトソウ)はユリ科シライトソウ属の多年草である。
日本原産である。
本州の秋田県から九州にかけて分布し、林の中に生える。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
草丈は20センチから40センチくらいである。
葉は長楕円形で、根ぎわに放射状につく。
また、花の下には小さくて細長い葉があり、これが苞である。
開花時期は5月から6月である。
ブラシのように固まって白い花穂をつける。
花びら(花被片)は、長い花びら4枚と短い花びら2枚で1組になっている。
花の名前は、伸びた花被片を白い糸に見立てたものである。
写真は5月に日光植物園で撮った。
学名:Chionographis japonica
★青空になぞり書きする雪の筆
白糸草の願い知りたく
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