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猪独活(シシウド)はセリ科シシウド属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
草丈は100センチから200センチくらいである。
茎は中空で、毛が生えている。
茎は直立し、上部で別枝分かれをする。
葉は2-3回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるもののことである。
本種は2-3回枝分かれをし、それぞれの先に羽状複葉をつけて1枚の葉となる。
小 葉の形は細長い長楕円形で先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から11月である。
小さな白い小さな花を複散形花序につけ、花火が開いたように見える。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
花弁は5枚で内側に曲がる。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
根を乾燥させるたものは、風邪やむくみの薬になる。
名の由来は、独活(ウド)に似るが食用にならないというところからきている。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Angelica pubescens
★猪独活の白いパラソルそこここに
薄野原の緑に映えて
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