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花縮紗(ハナシュクシャ)はショウガ科シュクシャ属(ヘディキウム属)の常緑多年草である。
原産地はインド、マレー半島である。
日本へは江戸時代に渡来した。
流通名はジンジャーである。
これは英名のジンジャーリリー(ginger lily)やホワイトジンジャー(white ginger)からきたものである。
英名のジンジャー(ginger)は生姜(ショウガ)のことだが、それとは異なる。
花から香水用の精油を取るために栽培され、また観賞用に栽培される。
九州や沖縄では野生化もしている。
草丈は1~2メートルくらいである。
茎の部分は葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)が折り重なったもので、偽茎と呼ばれる。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~11月である。
短日植物で、夕方になると香りのよい白い花を開く。
花の仕組みも独特である。
花被片は6枚あるが、外花被3枚は合着して花のつけ根にある。
内花被3枚はつけ根は合着し、先が3つに分かれる。
もう1枚、唇形の花びらがあるが、これは雄しべが花びらの形になっている。
また、飛び出している蘂は、雄しべと雌しべが1つになったものである。
キューバ共和国とニカラグア共和国の国花である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Hedychium coronarium
★仄かなる香り床しき夜の花
真白が冴えるジンジャーリリー
花図鑑
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