×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
小牡丹蔓(コボタンヅル)はキンポウゲ科センニンソウ属の多年草である。
本州の関東地方から中部地方にかけて分布し、山地に生える。
草丈は1~10メートルくらいである。
蔓性で他の木にまつわりついて繁殖する。
茎は木質化し丈夫である。
葉は2回3出複葉であることが特徴で、向かい合って生える(対生)。
3出複葉というのは三つ葉のことで、3つに枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉はやや小さな卵形で、縁には粗くて不規則なぎざぎざ(鋸歯)がある。
分類上は牡丹蔓(ボタンヅル)の変種とされている。
基本種の葉は1回3出複葉である。
開花時期は8~9月である。
葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、仙人草(センニンソウ)に似た白い十字の花を咲かせる。
花弁はなく、白く花弁のように見えるのは萼である。
雄しべも雌しべもたくさんあり、雄しべが短い。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
花柱が伸びて尾状になる。
和名の由来は、葉の形が牡丹(ボタン)に似ているところからきている。
属名の Clematis はギリシャ語の「clema(若枝)」の縮小形である。長い柔らかい枝でよじ登ることから名づけられた。
種小名の apiifolia は「オランダミツバ属(Apium)のような葉の」という意味である。
種小名の biternata は「2回3出の」という意味である。
写真は9月に小石川植物園で撮った。
学名:Clematis apiifolia var. biternata
★小粒でも十字の花は粋だよと
小牡丹蔓は縄張り広げ
花図鑑
植物図鑑
PR
溝隠し(ミゾカクシ)はキキョウ科ミゾカクシ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、水田の周辺など湿った場所に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、マレーシア、インドなどにも分布する。
和名の由来は、溝を隠すほど繁茂するということからきている。
別名を畦蓆(アゼムシロ)という。
草丈は5~15センチくらいである。
茎は細くて地を這う。
葉は披針形(笹の葉のような形)で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~10月くらいである。
葉の脇から花柄を出し、花径1センチくらいの白い花を1輪ずつ上向きにつける。
花の色は淡い紫色を帯びるものもある。
花冠は唇形で、上唇2枚と下唇3枚に分かれる。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Lobelia はイギリスの植物学者「ロベル(M. Lobel)さん」の名からきている。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Lobelia chinensis
★機会なく出合えなかった君だけど
とうとう見つけた溝隠しの花
花図鑑
植物図鑑
白花山鳥兜(シロバナヤマトリカブト)はキンポウゲ科トリカブト属の多年草である。
日本固有種である。
本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、山地の林の中や林の縁などに稀に生える。
分類上は、山鳥兜(ヤマトリカブト)の品種の1つとされている。
草丈は80~150センチくらいである。
葉は手のひら状に3つから5つに深く裂け、互い違いに生える(互生)。
裂片の形は披針形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月くらいである。
茎の上部の葉の脇に柄のある花をつける。
白い花弁のように見えるのは萼片である。
萼片は5枚あり、上に1枚が帽子のように被さり、残る4枚は左右対称につく。
「鳥兜」の名の由来は、上に被さる萼片を烏帽子(えぼし)に見立てたものである。
花弁は萼片の内側に2枚あるが、蜜腺化している。
萼片の内側にはたくさんの雄しべがある。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
全草が強い毒性を持つ。
属名の Aconitum はギリシャ語の「akon(投げやり)」からきている。
種小名の japonicum は「日本の」という意味である。
変種名の montanum は「山地に生える」という意味である。
品種名の album は「白い」という意味である。
写真は10月に神戸市の六甲高山植物園で撮った。
学名:Aconitum japonicum var. montanum f. album
★ごく稀に咲くといわれる白い花
色は洗えど毒なお強く
花図鑑
植物図鑑
鹿爪草(カノツメソウ)はセリ科カノツメソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中に生える。
別名を岳芹(ダケゼリ)という。
草丈は30~50センチくらいである。
茎は直立し、上部で疎らに枝分かれする。
根際から生える葉には長い柄があり、2回3出複葉である。
3出複葉というのは、1つの葉が3つの小葉で構成されている葉のことである。
それが2回枝分かれを繰り返したものが2回3出複葉で、小葉が9枚で1つの葉になる。
茎につく葉は互い違いに生え(互生)、3出複葉である。
小葉は披針形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
枝先に複数の散形花序(たくさん枝が出て、先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
一つの花は花びらが5枚で、雄しべは5本ある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
和名の由来は、根の形が鹿の爪にていることからきている。
属名の Spuriopimpinella はラテン語の「spurius(異常の)+ミツバグサ属(Pimpinella)」からきている。ミツバグサ属に似ているが異なるという意味で名づけられた。
種小名の calycina は「萼のような」という意味である。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Spuriopimpinella calycina
★ひっそりと薄暗がりに花開く
鹿爪草は恥らうように
花図鑑
植物図鑑
蟹蝙蝠(カニコウモリ)はキク科コウモリソウ属の多年草である。
本州の中部地方から近畿地方にかけてと四国に分布し、山地や亜高山の林の中や林の縁に生える。
和名の由来は、コウモリソウの仲間で葉の形が蟹の甲羅に似ることからきている。
草丈は50~100センチくらいである。
葉は普通は3枚で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に短く尖り、つけ根の部分は心形である。
葉の縁には不揃いなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~9月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い筒状の花(頭花)をつける。
花は横向きにつき、先は5つに裂けて反り返る。
萼に相当する総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)は3枚で、雄しべが長く突き出る。
花の後にできる実は線形のそう果(1つの種子しかなく開かないもの)である。
属名の Cacalia はギリシャ語由来の言葉だが、意味ははっきりしていない。
種小名の adenostyloides は「(ラン科の)アデノスティリス属(Adenostylis)に似た」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Cacalia adenostyloides
★草原の薄暗がりに目をやれば
蟹蝙蝠の朧な姿
花図鑑
植物図鑑
ツンベルギア・フラグランスはキツネノマゴ科ヤハズカズラ属の常緑蔓性低木である。
原産地は、ネパール、インド、スリランカなどである。
和名は香葛(カオリカズラ)という。
別名を匂い矢筈蔓(ニオイヤハズガズラ)という。
英名はスウィートクロックバイン(sweet clock vine)である。
茎は他の植物に絡まって伸び、2メートルくらいになる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には長い柄があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はないが、つけ根のほうが角張っている。
葉の色は濃い緑色で、手触りはざらつく。
開花時期は夏から秋である。
葉の脇に花径5センチくらいの白い花を1輪ずつつける。
花冠は筒状で5つに裂け、喉の部分は淡い黄色になる。
花には香りがある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Thunbergia はスウェーデンの植物学者「ツンベルク(C. P. Thunberg)さん」の名にちなんだものである。
種小名の fragrans は「芳しい香りのする」という意味である。
写真は9月に宇治市植物公園で撮った。
学名:Thunbergia fragrans
★陽光を浴びて咲いたら凄いかな
植物園のここは温室
花図鑑
植物図鑑
犬塔花(イヌトウバナ)はシソ科トウバナ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の木陰などに生える。
草丈は20~50センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は楕円形で縁にぎざぎざ(鋸歯)があり、向かい合って生える(対生)。
開花時期は8~10月である。
塔のように段々になって花をつける。
花の形は唇形で、色は白ないし淡い紫色である。
一つの花の長さは6~7ミリくらいで、小さい。
萼が緑色で毛が密に生えるのが特徴である。
また、葉の裏には腺点がある。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)である。
属名の Clinopodium はギリシャ語の「cline(床)+podion(小足)」からきている。
種小名の micranthum は「小さい花の」という意味である。
写真は8月に伊吹山で撮った。
学名:Clinopodium micranthum
★ぱらぱらと花の数こそ少ないが
犬塔花は自信たっぷり
花図鑑
植物図鑑
白花曼珠沙華(シロバナマンジュシャゲ)はヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。
鍾馗水仙(ショウキズイセン)と小彼岸花(コヒガンバナ)との自然交雑種である。
本州の本州から沖縄にかけて帰化し、道端や土手などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国などにも分布する。
草丈は30センチから50センチくらいである。
根際から生える葉は線形である。
彼岸花(ヒガンバナ)よりも太く、鍾馗水仙(ショウキズイセン)よりも細い。
葉のある時期には花は咲かず、花期には葉がない。
開花時期は9月から10月である。
花の色は白く、ピンクのぼかしの入るものもある。
花びら(花被片)は6枚である。
強く反り返るが、彼岸花(ヒガンバナ)ほどは反り返らない。
また、縁の皺も弱い。
雄しべは6本で、先に花粉をつける。
花粉をつけていないのが雌しべの花柱である。
鱗茎にはアルカロイドを含み、猛毒である。
別名を白花彼岸花(シロバナヒガンバナ)ともいう。
俳句では「曼珠沙華」、「彼岸花」が秋の季語である。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Lycoris albiflora
★束の間に果てる夢ならこの夢に
白無垢を着て曼珠沙華咲く
今日の花ドットコム
花図鑑
細葉百日草(ホソバヒャクニチソウ)はキク科ヒャクニチソウ属(ジニア属)の一年草である。
原産地はメキシコである。
近縁種の百日草(ヒャクニチソウ)に比べて葉が細く、草丈が低いのが特徴である。
草丈は20センチから30センチくらいである。
葉は線状の披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から9月くらいである。
花の色には、白、黄色、橙色などのものがある。
学名のジニア・リネアリスでも流通している。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Zinnia linearis(=Zinnia angustifolia)
★葉の細いジニアの仲間びっしりと
花壇飾れば華やぎ溢れ
今日の花ドットコム
花図鑑
蒴くず(ソクズ)はスイカズラ科ニワトコ属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山野や川沿いなどに生える。
海外では、中国やタイにも分布する。
草丈は100センチから150センチくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、向かい合って生える(対生)。
小葉は細く先が尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から11月である。
茎の先に白い小さな花をびっしりとつける。
花には蜜はなく、花の脇に黄色の皿のような部位があり、そこに蜜をためている。
漢方では根や葉を干した物を浴用や薬用にする。
和名は、漢名の「蒴(そく)だく」に由来する。
別名を草接骨木(クサニワトコ)という。
これは葉が接骨木(ニワトコ)に似ていることからきている。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Sambucus chinensis
★茎の先白い小花をびっしりと
つけてソクズは時を迎えて
今日の花ドットコム
花図鑑
カレンダー
カウンター
楽 天
リンク
カテゴリー
最新記事
(06/22)
(06/14)
(06/10)
(05/18)
(05/17)
(05/16)
(05/14)
(05/12)
(05/11)
(05/10)
最新TB
アーカイブ
プロフィール
HN:
龍
性別:
非公開
ブログ内検索
最古記事
(04/11)
(04/12)
(04/13)
(04/14)
(04/15)
(04/16)
(04/17)
(04/18)
(04/19)
(04/20)
アクセス解析