忍者ブログ
色別・月別の花図鑑です
<< 10  2024/11  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30    12 >>
[73] [74] [75] [76] [77] [78] [79] [80] [81] [82] [83
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

丸葉畑蓆(マルバハタケムシロ)

丸葉畑蓆(マルバハタケムシロ)はキキョウ科ミゾカクシ属の多年草である。
鹿児島県の奄美大島や沖縄本島、久米島などに分布し、海岸の岩場や畑の畦に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10センチくらいである。
茎は横に這って伸び、節から根を出す。
葉は円形ないし倒卵形で、密に互い違いに生える(互生)。
葉の質は肉質で艶があり、長さは5~7ミリと小さい。
開花時期は9~12月くらいである。
花は葉の脇につき、花径8~9ミリで、白色ないし淡い青紫色である。
花冠は深く5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すと果皮が裂開する果実)である。
写真は10月につくば植物園の絶滅危惧植物展で撮った。
学名:Lobelia loochooensis


★波洗う岩場にひっそり咲くという
 花を見る日をそっと夢見て


丸葉畑蓆(マルバハタケムシロ)

花図鑑
PR
白花秋丁字(シロバナアキチョウジ)

秋丁字(アキチョウジ)はシソ科ヤマハッカ属の多年草である。
本州の岐阜県から九州にかけて分布し、山野の木陰に生える。
草丈は40~90センチくらいである。
葉は幅の狭い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄があり、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
茎の先や葉の脇から花穂を出し、小さくて胴長の筒形をした花を横向きにつける。
色の基本は青紫色だが、稀に白花も見られる。
これを白花秋丁字(シロバナアキチョウジ)ないし白花の秋丁字(シロバナノアキチョウジ)と呼んでいる。
花の先は上下に開いた唇形である。
花の中には雄しべ4本と花柱(雌しべ)1本がある。
萼は先が5つに裂けている。
和名の由来は、秋に丁字形の花をつけることからきている。
写真は10月に箱根の強羅公園で撮った。
学名:Plectranthus longituba form. albiflora


★白花が清楚に咲いて秋丁字
 大葉に映えて風にゆらゆら


白花秋丁字(シロバナアキチョウジ)

花図鑑
白花山路の杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)

白花山路の杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)はユリ科ホトトギス属の多年草である。
白花杜鵑草(シロバナホトトギス)の通称も用いられている。
分類上は、山路の杜鵑草(ヤマジノホトトギス)の型の1つである。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁などの半日陰に生える。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は楕円形で先が鋭く尖り、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根は茎を抱く。
開花時期は7~10月である。
茎先ないし葉の脇に毛の生えた花柄を出し、白い花をつける。
花被片は水平に開き、突き出た花柱がよく目立つ。
また、花柱には模様がない。
「杜鵑草」の名の由来は、花被片にある斑点をホトトギスの胸にある模様に見立てたものであるが、本種には斑点がない。
俳句では「杜鵑草」が秋の季語である。
写真は10月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名 Tricyrtis affinis form. albida


★真っ白な花の姿に風情あり
 探し求める者も多々あり


白花山路の杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)

花図鑑
浜菊(ハマギク)

浜菊(ハマギク)はキク科ハマギク属(ニッポナンテムム属)の多年草である。
Nipponanthemumという属名は「日本の花」という意味で、浜菊(ハマギク)ただ1種のみを含む属である。
もちろん日本原産である。
本州の青森県から茨城県にかけて太平洋岸に分布し、海岸の崖地や砂地に生える。
また、庭にも植える。
園芸栽培の歴史は古く、江戸時代初期の文献にも登場するという。
草丈は50~80センチくらいである。
葉はへら形で、密に互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、葉には柄がない。
開花時期は9月~11月である。
花径は6~7センチくらいある。
花の色は白く、真ん中の筒状花は黄色い。
マーガレットなどに似ているが、葉を見ると他との違いがわかる。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Nipponanthemum nipponicum


★菊だけど少し様子は違うのよ
 海辺育ちの浜菊だから


浜菊(ハマギク)

花図鑑
細葉野菊(ホソバノギク)

細葉野菊(ホソバノギク)はキク科シオン属の多年草である。
本州の和歌山県と三重県に分布し、熊野川支流域の湿った岩の上に生える。
別名を紀州菊(キシュウギク)という。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧ⅠA類(CR)に登録されている。
草丈は30~60センチくらいである。
茎に毛は生えていない。
葉は幅の狭い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉には艶があり、葉脈がへこむ。
開花時期は8~10月くらいである。
花径2センチに満たない小さな白い花(頭花)をつける。
写真は10月に神代植物公園の野草展で撮った。
学名:Aster sohayakiensis


★めずらしい花に出合えた幸運に
 胸ときめかせシャッターを切る


細葉野菊(ホソバノギク)

花図鑑
銀木犀(ギンモクセイ)

銀木犀(ギンモクセイ)はモクセイ科モクセイ属の常緑小高木である。
原産地は中国である。
樹高は3~6メートルくらいである。
樹皮は淡い灰褐色で、縦に裂け目が入る。
よく枝分かれをする。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉には両面ともに毛は生えていない。
開花時期は10月である。
雌雄異株である。
日本には雄株しか渡来していない。
葉の脇に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花冠は4つに深く裂ける。
花にはよい匂いがある。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Osmanthus fragrans


★金よりも銀の落ち着き選びたき
 思い燻せど滅びの美学


銀木犀(ギンモクセイ)

花図鑑
屋久島大文字草(ヤクシマダイモンジソウ)

屋久島大文字草(ヤクシマダイモンジソウ)はユキノシタ科ユキノシタ属の多年草である。
鹿児島県屋久島の固有品種である。
標高1000メートル以上の湿った岩上に生える。
分類上は、団扇大文字草(ウチワダイモンジソウ)の型の1つとされている。
草丈は5~10センチくらいである。
根際かせ生える葉は直径1センチくらいで小さい。
葉は5回くらい切れ込み、つけ根の部分が心形なのが特徴である。
開花時期は9~10月である。
茎の上部に散状花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花は短い花弁3枚と長い花弁2枚とで大の字に見える。
写真は10月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Saxifraga fortunei var. obtusocuneata form. minima


★小ささに目を細め見る花なれど
 自然の姿見るは難題


屋久島大文字草(ヤクシマダイモンジソウ)

花図鑑
渋川白菊(シブカワシロギク)

渋川白菊(シブカワシロギク)はキク科シオン属の多年草である。
愛知県と静岡県に分布し、蛇紋岩地に稀に生える。
分類上は、沢白菊(サワシロギク)の変種とされている。
「渋川」というのは静岡県引佐町の渋川温泉のあるあたりの地名で、周辺には岩が露出し植物が生育しにくい蛇紋岩地域がある。
環境省のレッドデータブックでは、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧ⅠA類(CR)に登録されている。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は披針形で艶があり、互い違いに生える(互生)。
基本種と違って開花時期にも根生葉が残る。
開花時期は8~10月くらいである。
舌状花ははじめは白く、後に淡い紅色を帯びる。
花径は3センチくらいである。
写真は10月につくば植物園で撮った。
学名:Aster rugulosus var. shibukawaensis


★渋川と言えばもちろん蛇紋岩
 変わった草木を育む地形


渋川白菊(シブカワシロギク)

花図鑑
白山菊(シラヤマギク)

白山菊(シラヤマギク)はキク科シオン属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、雑木林や道端などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は80~150センチくらいである。
茎や葉にはざらざらした毛が生えている。
葉は互い違いに生える(互生)。
茎の下部の葉には長い柄があり、心形で先は尖っている。
上部につく葉は細長い楕円形である。
開花時期は8~10月である。
茎先に白い頭花をたくさんつける。
花は舌状花と中心部の筒状花からなる。
白い舌状花の数が少ないので、間が透けて見えるものが多い。
黄色い筒状花も数は多くない。
若苗は食用となり、婿菜(ムコナ)の別名がある。
写真は9月に帯広市野草園で撮った。
学名:Aster scaber


★間の抜けた花だななんて言わずにと
 白山菊はおめかしをして


白山菊(シラヤマギク)

花図鑑
深山冬苺(ミヤマフユイチゴ)

深山冬苺(ミヤマフユイチゴ)はバラ科キイチゴ属の常緑小低木である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地に生える。
蔓性で、横に這って長さ30~40センチくらいに伸びる。
枝や葉の柄には細かい棘がある。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉は3つから5つに裂け、先は尖る。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は9~11月くらいである。
葉の脇から短い円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、花径1センチくらいの白い小さな花を数個つける。
花弁は5枚で、萼片よりも短い。
実は赤く熟し、食べられる。
写真は9月に富山県中央植物園で撮った。
学名:Rubus hakonensis


★キイチゴもいろんな種類あるんだね
 またまた一つ名前を知って


深山冬苺(ミヤマフユイチゴ)

花図鑑
前のページ      次のページ
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
カウンター



楽  天
PR


AmazonStore
by amanatu

最新CM
[10/06 ニコラス・屁イジ]
[09/09 龍]
[09/08 ひとえ]
最新TB
プロフィール
HN:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析




Powered by Ninja Blog    template by Temp* factory    photo by 空色地図 -sorairo no chizu-    icon by Atelier Black/White

忍者ブログ [PR]