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若狭浜菊(ワカサハマギク)はキク科キク属の多年草である。
日本固有種である。
福井県から鳥取県にかけて分布し、日本海側の海岸の岩場に生える。
竜脳菊(リュウノウギク)に近い仲間で、より大形である。
和名の由来は、若狭地方に多いことからきている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は40~80センチくらいである。
茎は細く、毛が密生する。
茎や葉にはよい香りのする精油が含まれる。
葉は広めの卵形で、3つに裂ける。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面には毛が密生して灰白色を帯びる。
開花時期は10~12月である。
花径3~6センチの白い花(頭花)をつける。
真ん中の筒状花は黄色い。
白い舌状花は時を経ると淡い紅色を帯びる。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Chrysanthemum はギリシャ語の「chrysos(黄金色)+anthemon(花)」からきている。
種小名の wakasaense は「若狭の」という意味である。
写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Chrysanthemum wakasaense
★荒波をものともせずに凛と咲く
若狭浜菊ふくよかに燃え
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