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山茶花(サザンカ)はツバキ科ツバキ属の常緑低木ないし高木である。
本州の山口県、四国、九州、沖縄に分布し、山地の林の中や林の縁に生える。
海外では、台湾や中国などにも分布する。
また、江戸時代から多くの園芸品種が作出されている。
江戸時代に長崎のオランダ商館に来ていたツンベルクさんがヨーロッパに持ち帰り、西欧でも広まった。
樹高は2~12メートルくらいである。
若い枝には細かな毛が生える。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
椿(ツバキ)の場合はぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は革質で艶があり、表面は濃い緑色をしている。
開花時期は10~12月くらいである。
枝先や葉の脇に花径5~7センチくらいの白い5弁花をつける。
花は横に平らに開き、雄しべは椿(ツバキ)のように筒状にはならない
園芸品種には、花の色が赤や桃色のもの、八重咲きをするものなどがある。
花弁はばらばらに散る。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
果実から採取した油は椿油と同様に用いられる。
和名の由来は、山茶花の読み「サンサカ」が訛ったものと言われている。
俳句の季語は冬である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Camellia sasanqua
★山の上咲く山茶花はチャーミング
人恋しさに笑みも零れて
☆君のため咲く山茶花は愛らしき
訪ねるもののたとえなくとも
花図鑑
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