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那賀川野菊(ナカガワノギク)はキク科キク属の多年草である。
徳島県の那賀川とその支流である日和佐川にのみ生育する固有種である。
日本産のキク属では分布域がもっとも狭い。
生育地は流れの縁の岩場で、大雨が降ると水につかるような場所だという。
このような渓流沿いの植物は、水の抵抗を弱くするため葉が細くなっているのが特徴である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は10~50センチくらいである。
茎はよく枝分かれをし、特徴ある葉は細く3つに中裂する。
開花時期は10~12月である。
はじめは白い舌状花は、後に淡い紅色を帯びる。
近辺に生育する島寒菊(シマカンギク)との交雑で鷲敷菊(ワジキギク)が生まれており、園芸種との交雑が懸念されている。
写真は11月に小石川植物園で撮った。
学名:Chrysanthemum yoshinaganthum(=Dendranthema yoshinaganthum)
★渓流に流されまいと鍛えられ
那賀川野菊元気に咲いて
花図鑑
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