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八重山青木(ヤエヤマアオキ)はアカネ科ヤエヤマアオキ属の常緑小高木である。
日本では小笠原諸島と沖縄県に分布し、海岸近くの林の中に生える。
海外では、台湾、中国、東南アジア、インド、ポリネシア、オーストラリアなどに広く分布する。
実が中空で海水に浮かぶため、海流散布されるためである。
沖縄諸島が分布の北限である。
樹高は3~10メートルくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は革質で分厚く、艶がある。
開花時期は7月くらいである。
たくさんの蕾が集まって塊りになり、つけ根から順に開花する。
花は長さ1センチくらいの漏斗状で、先が5つから7つに裂ける。
それぞれの花に小さな実ができて集合果となる。
実は緑から黄色へと熟し、白っぽくなる。
果肉は臭気があるが、薬用として注目されている。
アメリカではノニジュース(noni juice)の名でサプリメントとして売られている。
ノニ(noni)は太平洋諸島における現地名である。
根は赤の染料、樹皮は黄色の染料として利用され、琉球王国の貴重な交易品とされた。
属名の Morinda はラテン語の「morus(クワ)+indus(インド)」からきている。実の形と産地を表している。
種小名の citrifolia には「レモンのような葉の」という意味である。
花の写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
実の写真は11月に沖縄の東南植物楽園で撮った。
学名:Morinda citrifolia
★数々の歴史を秘めて今一度
光を浴びる八重山青木
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