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樺太マンテマ(カラフトマンテマ)はナデシコ科マンテマ属の多年草である。
北海道に分布し、後志地方の太平山や日高山系など高山の岩地や砂礫地に生える。
海外では、シベリアやヨーロッパ北部にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10~20センチくらいである。
根茎は地を這い全体に柔らかな毛が生える。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
葉には両面とも毛はなく、縁に細かく低い毛が生える。
開花時期は7月から8月である。
筒状の萼筒に特徴がある。
花弁は5枚で深く裂ける。
花の色は白い。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
変異が多く、千島マンテマ(チシママンテマ)、アポイマンテマなどの変種がある。
属名の Silene はギリシャ神話の「シレネス(Silenes、バッカスの養父)」からきている。この属には粘液性の分泌液を出すものが多いので、これを酔って泡だらけになった様子にたとえた。
種小名の repens は「匍匐する」という意味である。
写真は7月に旭山動物園で撮った。
学名:Silene repens
★幻の花にとうとう出合えたよ
またこの次も逢えたらいいな
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