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色別・月別の花図鑑です
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立麝香草(タチジャコウソウ)

立麝香草(タチジャコウソウ)はシソ科イブキジャコウソウ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方である。
英名はコモンタイム(common thyme)である。
草丈は20~40センチくらいである。
和名の通り立ち性である。
葉は細かな線形ないし楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は肉厚で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に小さな唇形の花を輪生させる。
花の色は白ないし淡い紅色である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
全草に強い香りがあり、ハーブとされる。
属名の Thymus はギリシャ語の「thyein(香をくゆらす)」からきている。
種小名の vulgaris は「普通の」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Thymus vulgaris


★小さいが強い香りを漂わせ
 コモンタイムは手招きをする


立麝香草(タチジャコウソウ)

花図鑑
植物図鑑



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山牛蒡(ヤマゴボウ)

山牛蒡(ヤマゴボウ)はヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草である。
原産地は中国である。
日本へは薬用として渡来した。
現在では逸出したものが野生化し、北海道から九州にかけて分布するが、個体数は少ない。
根を干したものを生薬の商陸(しょうりく)といい、利尿、鎮咳、去痰薬とする。
ただし、根は硝酸カリを含み有毒である。
山菜として市販される「ヤマゴボウの味噌漬け」は森薊(モリアザミ)の根を用いたものである。
草丈は50~130センチくらいである。
葉は楕円形で、長さは10~20センチくらいあり、質は柔らかい。
開花時期は6~9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、5枚の萼片からなる白い小花を密生させる。
花の後につく実は液果(水分を多く含み中に種が1つある)で、紫黒色に熟する。
属名の Phytolacca はギリシャ語の「phyton(ギリシャ語:植物)+ lacca(ラテン語:深紅色の顔料)」からきている。液果に深紅色があることことから名づけられた。
種小名の esculenta は「食用になる」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
実の写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Phytolacca esculenta


★地味だけど毒にもなるし薬にも
 独り静かに山牛蒡咲く


山牛蒡(ヤマゴボウ)

花図鑑
植物図鑑



白花車軸草(シロバナシャジクソウ)

車軸草(シャジクソウ)はマメ科シャジクソウ属の多年草である。
白詰草(シロツメクサ)や赤詰草(アカツメクサ)と同じ仲間である。
稀に白花のものがあり、白花車軸草(シロバナシャジクソウ)と呼ぶ。
和名の由来は、葉を牛車の車輪に見立てたものである。
長野県、群馬県、宮城県と北海道に分布し、山地の草原や海岸の岩場などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国の東北部、シベリア、東ヨーロッパ、中央アジア、アラスカなどに分布する。
草丈は15センチから50センチくらいである。
葉は5、6枚の小葉からなる手のひら状の複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は細長い楕円形で、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の柄が短いので、小葉が輪生しているように見える。
開花時期は6月から9月である。
白くて細長い蝶形の花を扇形に数個つける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Trifolium はラテン語の「treis(3)+folium(葉)」からきている。葉が三小葉でできていることから名づけられた。
種小名の lupinaster は「ハウチワマメ属(Lupinus)に似た」という意味である。
品種名の leucanthum は「白い花の」という意味である。
写真は7月に旭山動物園で撮った。
学名:Trifolium lupinaster f. leucanthum


★真っ白な花が趣きがらり変え
 でももしかしてこれ車軸草


白花車軸草(シロバナシャジクソウ)

花図鑑
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大角豆(ササゲ)

大角豆(ササゲ)はマメ科ササゲ属の一年草である。
原産地はアフリカの中部である。
古くから各地で栽培されてきた。
日本にも平安時代には伝わったとされている。
蔓性のものと蔓なしのものがある。
蔓性のものは長さが2~4メートルくらいになる。
蔓なしのものは草丈が30~40センチくらいである。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は卵形で先が尖り、艶がある。
開花時期は7~8月くらいである。
葉の脇に淡い紅色を帯びた白い蝶形の花をつける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
莢は長さが10~30センチくらいの円筒形で硬い。
属名の Vigna はイタリアの自然科学者「ビーニャ(Dominico Vigna)さん」の名からきている。
種小名の unguiculata は「爪のある」という意味である。
写真は7月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Vigna unguiculata


★名前だけ知っているけどなるほどね
 これが大角豆とチェック入れて


大角豆(ササゲ)

大角豆(ササゲ)

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樺太マンテマ(カラフトマンテマ)

樺太マンテマ(カラフトマンテマ)はナデシコ科マンテマ属の多年草である。
北海道に分布し、後志地方の太平山や日高山系など高山の岩地や砂礫地に生える。
海外では、シベリアやヨーロッパ北部にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10~20センチくらいである。
根茎は地を這い全体に柔らかな毛が生える。
葉は細長い披針形(笹の葉のような形)で、向かい合って生える(対生)。
葉には両面とも毛はなく、縁に細かく低い毛が生える。
開花時期は7月から8月である。
筒状の萼筒に特徴がある。
花弁は5枚で深く裂ける。
花の色は白い。
雄しべは10本である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
変異が多く、千島マンテマ(チシママンテマ)、アポイマンテマなどの変種がある。
属名の Silene はギリシャ神話の「シレネス(Silenes、バッカスの養父)」からきている。この属には粘液性の分泌液を出すものが多いので、これを酔って泡だらけになった様子にたとえた。
種小名の repens は「匍匐する」という意味である。
写真は7月に旭山動物園で撮った。
学名:Silene repens


★幻の花にとうとう出合えたよ
 またこの次も逢えたらいいな


樺太マンテマ(カラフトマンテマ)

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姫黐(ヒメモチ)

姫黐(ヒメモチ)はモチノキ科モチノキ属の常緑小低木である。
日本固有種である。
北海道の南西部から本州の山陰地方にかけて日本海側に分布し、山地に生える。
樹高は20~50センチくらいである。
樹皮は灰白色をしている。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉は革質で薄く、表面には艶がある。
開花時期は5~7月である。
雌雄異株である。
葉の脇に1個から数個の白い小さな花をつける。
花径は5~10ミリくらいである。
花弁は4枚で、卵形である。
萼片は4枚で、緑色の半月形をしている。
雄花には雄しべが4本ある。
雌花には緑色の子房と退化して短い4本の雄しべがある。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、熟すと赤くなる。
属名の Ilex はholly(セイヨウヒイラギ)の古代ラテン名からきている。
種小名の leucoclada は「白い枝の」という意味である。
写真は7月に尾瀬で撮った。
学名:Ilex leucoclada


★草原にちょんと顔出す小さな樹
 花も咲いてる実もなっている


姫黐(ヒメモチ)

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穂咲き七竈(ホザキナナカマド)

穂咲き七竈(ホザキナナカマド)はバラ科ホザキナナカマド属の落葉低木である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地に生える。
庭木として植えられることも多い。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、シベリアにも分布する。
樹高は2~4メートルくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は細長い楕円形で、先は尖り縁には鋭い重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
小葉が15~23枚で1つの葉となる。
開花時期は6~8月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、小さな白い花をいつぱいつける。
花弁数は5枚である。
花弁より長い雄しべがたくさんあり、ふんわりとしている。
花の後にできる実は円柱形の袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Sorbaria は属名の「Sorbus(ナナカマド属)」からきている。葉が似ていることから名づけられた。
種小名の sorbifolia は「ナナカマド属(Sorbus)のような葉の」という意味である。
写真は6月に鎌倉の光則寺で撮った。
学名:Sorbaria sorbifolia


★七竃綿毛帽子にくるまれて
 あなた待ちます命の限り


穂咲き七竈(ホザキナナカマド)

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富士旗竿(フジハタザオ)

富士旗竿(フジハタザオ)はアブラナ科ハタザオ属の多年草である。
日本固有種である。
富士山にのみ分布し、5合目付近の乾燥した砂地などに生える。
近縁種には分布域の広い岩旗竿(イワハタザオ)がある。
草丈は10~30センチくらいである。
根が細かくて、礫に流されながら生育できる。
根際から生える葉は長い柄のある卵倒形で、ロゼット状となる。
茎につく葉は長い楕円形で、茎を抱く。
ともに縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
自生地での開花時期は6~7月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径1~2センチの白い花をつける。
花弁は4枚で、十字状に開く。
萼片は4枚で緑色をしている。
雄しべは4本で長い。
雌しべは1本である。
花の後にできる実は長い線形の長角果(アブラナなどの果実で細長いもの)で、弓状に開く。
属名の Arabis は国名の「Arabia(アラビア)」からきている。
種小名の serrata は「鋸歯のある」という意味である。
写真は4月につくば植物園で撮った。
学名:Arabis serrata


★富士山の五合目近く咲くという
 富士旗竿はまだ生まれたて


富士旗竿(フジハタザオ)

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ポテンティラ・アルバ

ポテンティラ・アルバはバラ科キジムシロ属の多年草である。
原産地はヨーロッパの地中海沿岸地方で、低地や山地の草地、岩場などに生える。
英名はホワイト・シンクフォイル(white cinquefoil)である。
シンクフォイルはキジムシロの仲間のことである。
草丈は10~20センチくらいである。
根際から生える葉は5小葉からなる複葉である。
小葉の形は細長い楕円形で、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4~8月である。
茎の上部に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、小さな白い花をたくさんつける。
花弁は5枚で、ハート形をしている。
花の真ん中には黄色い雄しべがある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Potentilla はラテン語の「potens(強力)」の縮小形である。この属の1種の強い薬効に対してつけられた名である。
種小名の alba は「白い」という意味である。
写真は5月に神戸市の六甲高山植物園で撮った。
学名:Potentilla alba


★黄の花も素敵だけれど真っ白な
 花は自ずと気品漂い


ポテンティラ・アルバ

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三葉黄蓮(ミツバオウレン)

三葉黄蓮(ミツバオウレン)はキンポウゲ科オウレン属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の林の中や湿地に生える。
海外では、北半球の寒帯や周北極地方に広く分布する。
草丈は5~10センチくらいである。
根際から生える葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、長い柄がある。
小葉の形は倒卵形で、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の質はやや厚く、艶がある。
開花時期は6~8月である。
細い茎先に花径7~10ミリくらいの白い小さな花を上向きにつける。
花弁のように見えるのは萼片で、5枚ある。
花弁は花の真ん中にあって黄色く、蜜腺化している。
雄しべはたくさんあり、雌しべは数個ある。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
属名の Coptis はギリシャ語の「coptein(切る)」からきている。分裂した葉を表すものと思われる。
種小名の trifolia は「三葉の」という意味である。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
学名:Coptis trifolia


★小さいが花の姿は妖精を
 思わすような三葉黄蓮


三葉黄蓮(ミツバオウレン)

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