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細葉の四つ葉葎(ホソバノヨツバムグラ)はアカネ科ヤエムグラ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、低地から亜高山にかけての湿地に生える。
草丈は20センチから40センチくらいである。
茎の断面は四角形で、角には下向きの棘が生える。
葉は細長い楕円形で、普通は4枚が輪生する。
葉の数は5、6枚の場合もある。
葉の先は丸く、縁にはわずかに棘が生える。
開花時期は6月から8月である。
茎先や葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花径2ミリくらいの白い小さな花をつける。
花冠は普通3つに裂けるのが特徴である。
近縁種は4つに裂ける。
雄しべも普通は3本である。
写真は8月に奥日光の小田代原で撮った。
学名:Galium trifidum var. brevipedunculatum
★小さいがよく花びらを見てみると
個性がわかる水草のよう
今日の花ドットコム
花図鑑
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白根人参(シラネニンジン)はセリ科シラネニンジン属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の草地や礫地に生える。
海外では、中国、サハリン、カムチャツカ、シベリア、アリューシャン列島などにも分布する。
和名の由来は、日光白根山で発見され、葉がニンジンに似ることからきている。
別名を千島人参(チシマニンジン)ともいう。
草丈は5センチから40センチくらいである。
根際から生える葉は2回羽状複葉である。
小葉はさらに細かく裂ける。
茎につく葉は少ない。
葉の柄のつけ根の部分は赤みを帯び、鞘状となる。
開花時期は7月から8月である。
茎先に複散形花序を出し、花径2、3ミリの白い小さな花をたくさんつける。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
写真は8月に福島県の安達太良山で撮った。
学名:Tilingia ajanensis
★安達太良の空は雨雲覆うとも
礫地ものかは足元飾り
今日の花ドットコム
花図鑑
大葉の四葉葎(オオバノヨツバムグラ)はアカネ科ヤエムグラ属の多年草である。
北海道から四国にかけて分布し、亜高山の林の中や草地などに生える。
草丈は15センチから40センチくらいである。
茎の断面は四角形である。
葉は楕円形で、4枚ずつ輪生する。
葉は長さが2センチから5センチくらいあり、3本の葉脈がよく目立つ。
葉には柄はなく、葉の縁と両面の脈上には硬い毛が生える。
開花時期は6月から8月である。
茎先や葉の脇から集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花径3ミリくらいの黄白色の花を疎らにつける。
花冠は杯状で、先が4つに裂けて鋭く尖る。
雄しべは4本である。
花の後にできる実は球形で、長い鉤状の毛が生える。
「葎」は雑草の総称である。
和名は「4枚の大きな葉をつけた草」という意味になる。
写真は7月に尾瀬で撮った。
学名:Galium kamtschaticum var. acutifolium
★葉っぱから強い霊気が漂えば
記憶の襞に深く刻まれ
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花図鑑
唐松草(カラマツソウ)はキンポウゲ科カラマツソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の草原などに生える。
漢字では「落葉松草」とも書く。
草丈は50センチから120センチくらいである。
葉は3-4回3出複葉といって、3出複葉(1つの葉が3枚の小さな葉に分かれた形)の1枚1枚の小葉が更に3枚の小葉に分かれ、それをもう1-2回繰り返す。
開花時期は7月から9月である。
長い茎の先に、白く細い線形の小花をつける。
花弁はなく、萼片も早くに落下する。
花のように見えるのは雄しべの花糸である。
花糸は先が棍棒のように肥厚している。
この花の姿を唐松(カラマツ)の葉に見立てたのが名の由来である。
写真は7月に八幡平で撮った。
学名:Thalictrum aquilegifolium var. intermedium
★不思議なる唐松草の花姿
じつと見つめつ自然を感じ
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花図鑑
イケマはガガイモ科カモメヅル属のつる性多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の縁などに生える。
蔓性なので、他の植物などに絡みついて生長する。
なお、イケマの名はアイヌ語が語源で、「太い根」という意味をもつ。
根は太くて大きく、浅く枝分かれして肥大する。
茎は数本が束になって生え(束生)、切ると白い乳液が出る。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
先は尖り、つけ根は深い心形である。
縁にぎざぎざはない(全縁)。
開花時期は7月から8月である。
葉の脇から散形花序(茎先からたくさん花柄が出て、その先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花をつける。
白い花びらのように見えるのは副花冠で、深く5つに裂ける。
その外側にある淡い黄緑色の部分が花冠で、5つに裂けて反り返る。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)である。
綿毛があって、風で運ばれる。
春の若芽は山菜として利用される。
根はアルカロイドを含み有毒だが、利尿、強精、強心などの薬効がある。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Cynanchum caudatum
★霊草と奉られるイケマには
神の力の宿るや否や
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花図鑑
白花岩鏡(シロバナイワカガミ)はイワウメ科イワカガミ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の岩場や草地などに生える。
分類上は、岩鏡(イワカガミ)の型の1つとされている。
基本種の花の色は淡い紅色だが、本種の場合は白い。
草丈は10センチから20センチくらいである。
葉には長い柄があり、根際から数枚が生える。
葉の形は卵円形で、先は丸いかややへこむ。
葉の質は革質で、表面には艶がある。
開花時期は4月から7月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、3輪から10輪の花を横向きにつける。
花の色は白い。
花径は10ミリから15ミリくらいである。
花冠は鐘状で先が5つに裂け、その先が更に細かく裂けている。
雄しべは5本で、真ん中に紅色の雌しべの柱頭が1本ある。
写真は7月に八幡平で撮った。
学名:Scizocodon soldanelloides form. leucantha
★ちりちりと裂けた花びら真っ白で
はっと驚く清楚な姿
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花図鑑
占守鋸草(シュムシュノコギリソウ)はキク科ノコギリソウ属の多年草である。
礼文島や利尻島など北海道の北部に分布し、山地の草原に生える。
海外では、カムチャツカ半島や千島列島にも分布する。
和名は千島列島の北東端にある占守島からきている。
分類上は、鋸草(ノコギリソウ)の亜種とされている。
蝦夷鋸草(エゾノコギリソウ)に似るが、本種のほうが葉の幅が狭く、また葉のつけ根は茎を抱かないなどの違いがある。
草丈は20センチから40センチくらいである。
葉は羽状に深い切れ込みがあり、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から8月くらいである。
花径は10ミリから15ミリくらいで、舌状花は8枚から12枚くらいである。
舌状花の色は淡い紅紫色から白に変わる。
筒状花の色は黄色から白に変わる。
総苞(花序全体を包む葉の変形したもの)には長い毛が生える。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Achillea alpina subsp. camtschatica
★北に咲く大きな花の鋸草
深く切れ込み背丈は低く
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花図鑑
白花姫石楠花(シロバナヒメシャクナゲ)はツツジ科ヒメシャクナゲ属の常緑小低木である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、高層湿原や寒地の湿原に生える。
海外では、北半球の北部に広く分布する。
分類上は、姫石楠花(ヒメシャクナゲ)の型の1つで、稀に生える。
樹高は10センチから30センチくらいである。
葉は広い線形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は硬く、縁が外側に巻き込む。
葉の裏面は白い毛で覆われている。
自生地での開花時期は6月から7月である。
枝先に満天星躑躅(ドウダンツツジ)に似た壺形の花を数輪下向きにつける。
基本種の花の色は淡い紅紫色だが、本種は白い。
萼片も白い。
花冠の長さは5、6ミリで、浅く5つに裂ける。
写真は3月に大阪市の咲くやこの花館で撮った。
学名:Andromeda polifolia form.leucantha
★ひっそりと静まりかえる湿原に
そっと顔出す花色白く
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花図鑑
西洋鋸草(セイヨウノコギリソウ)はキク科ノコギリソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパや北アメリカである。
日本へは明治時代に切り花用として渡来した。
その後野生化し、全国の道ばたや草地などに生えている。
名の由来は、葉が鋸の歯のように細かく裂けていることによる。
英名をコモンヤロー(common yarrow)という。
欧米では外傷用の薬草やハーブサラダとして用いられてきた。
属名のアキレアの名でも流通している。
草丈は50センチから100センチくらいである。
葉は長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉は2-3回羽状に細かく裂ける。
葉の質は軟らかい。
開花時期は6月から9月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、たくさんの花(頭花)をつける。
花の色は白いものが多いが、ピンクや赤のものもある。
舌状花は5枚で、ほぼ円形となって先が浅く3つに裂ける。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Achillea millefolium
★怪我したら使ってみてねこの私
のこぎりなんて名前だけれど
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花図鑑
白玉の木(シラタマノキ)はツツジ科シラタマノキ属の常緑小低木である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山帯や高山帯の林の縁や草地に生える。
大山や三瓶山にも隔離分布をする。
別名を白物(シロモノ)ともいう。
これは、赤物(アカモノ)との対比でつけられた名である。
赤物(アカモノ)というのは、岩櫨(イワハゼ)の別名である。
樹高は5センチから20センチくらいである。
枝は地を這い、上部は斜上する。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
革質で硬く、先は丸く、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月ころである。
上部の葉の脇や枝先から総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、1輪から6輪の壷形の花を下向きにつける。
花の後には、萼が肥大してさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)を包み、白い球形になる。
白玉になるのは9月ころである。
茎、葉、実はサルチル酸メチルの臭いがする。
写真は7月にアルプの里で撮った。
実の写真は9月に白馬五竜山野草園で撮った。
学名:Gaultheria pyroloides var. miqueliana(=Gaultheria miqueliana)
★ころころと転がりそうな実をつけて
白玉の木は地を這うように
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