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桜草(サクラソウ)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、河原や山間の低湿地、草原などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国の東北部、東シベリアなどにも分布する。
また、300ほどの園芸品種があり、その半数は江戸時代に改良されたものである。
二見ヶ浦(フタミガウラ)もそうした園芸品種の1つである。
本種は1907年(明治40年)に発表された「櫻草銘鑑」にその名がある。
さくらそう会の認定は得ておらず、名の由来も不明である。
草丈は15センチから30センチくらいである。
根際から生える葉は楕円形で皺が多く、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
葉の裏には毛が生えている。
開花時期は4月から5月である。
茎先に散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、大輪花(花径4~5センチ)をたくさんつける。
花冠の裏側は紅色である。
花冠の表側は移り白である。
花形は広桜弁、花のつき方は平咲き、受け咲き、雌しべの形は短柱花である。
属名の Primula はラテン語の「primos(最初)」縮小形である。プリムラ・ベリスが早春に他に花に先駆けて咲くことから名づけられた。
種小名の sieboldii は日本植物の研究者「シーボルトの」という意味である。
写真は4月に太田市大光院の関東山野草展で撮った。
学名:Primula sieboldii 'Futamigaura'
★その由来どこにあるかは掴めぬが
変化見せつつ花愛らしく
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