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フランクリン・ツリー(Franklin tree)はツバキ科フランクリニア属の落葉低木である。
フランクリニア属は1属1種である。
原産地は北アメリカである。
1765年にジョージア州アラタマハ河畔で発見され、フランクリンにちなんで命名された。
独立戦争が始まる10年前のことである。
しかし、1803年には野生の株は絶滅しているという。
樹高は3~6メートルくらいである。
葉は最大で15センチくらいある長い楕円形で、枝先に集まって輪生状に互い違いに生える(互生)。
葉は濃い緑色で艶がある。
開花時期は7~9月である。
花冠は白くて先が5つに裂けて横に開き、花径10センチくらいの「椿」に似た花をつける。
花の真ん中には黄色い雄しべがたくさんある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
秋にはきれいに紅葉する。
属名の Franklinia はアメリカのマルチタレント「フランクリン(Benjamin Franklin)」を記念して名づけられた。
種小名の alatamaha は「アラタマハ川」の意味である。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Franklinia alatamaha
★アメリカが独立めざすその時代
咲いていたかとしばし見とれて
花図鑑
植物図鑑
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唐鼠黐(トウネズミモチ)はモクセイ科イボタノキ属の常緑小高木である。
原産地は中国の南部である。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
現在では公園や路側帯などによく植えられている。
樹高は6~8メートルくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は分厚く、葉脈が透けて見えるのが特徴である。
開花時期は6~7月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花には強い香りがある。
花弁は4枚、雄しべは2本である。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒紫色に熟する。
実は生薬で女貞子(じょていし)といい、強壮作用がある。
属名の Ligustrum はラテン語の「ligare(縛る)」からきている。この属の1種の枝で物を縛ったことから名づけられた。
種小名の lucidum は「強い光沢のある」という意味である。
写真は7月に埼玉県の三郷市で撮った。
実の写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Ligustrum lucidum
★遠目にも花の季節はよく目立つ
唐鼠黐は香りも強く
花図鑑
植物図鑑
褄取草(ツマトリソウ)はサクラソウ科ツマトリソウ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけてと四国に分布し、山地の草地や林の縁に生える。
海外では、北半球に広く分布する。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は披針形ないし楕円形で、互い違いに生える(互生)。
茎の下部につく葉は小さい。
茎の上部につく葉は大きく、輪生状につく。
葉の先は尖る。
近縁種の小褄取草(コツマトリソウ)は湿原に生え、葉の先は丸みがある。
開花時期は6~7月である。
茎先に花径15~20ミリくらいの白い花を上向きに1輪つける。
花冠は普通は7つに深く裂ける。
ただし、6つに裂ける場合も8つに裂ける場合もある。
雄しべの数は裂片と同数である。
稀に裂片の先(褄)が赤く染まる個体がある。
それが和名の由来である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Trientalis はラテン語の「trientalis(3分の1フィート)」からきている。草丈を表した言葉である。
種小名の europaea は「ヨーロッパの」という意味である。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Trientalis europaea
★めずらしい花の名前の褄取草
ピント合わせは難航をして
花図鑑
植物図鑑
台湾衝羽根空木(タイワンツクバネウツギ)はスイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木である。
鹿児島県の奄美大島と沖縄県の石垣島に分布し、山地の岩の上に生える。
海外では、台湾にも分布する。
日本での生育地は限られており、環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
樹高は1~2メートルくらいである。
幹はよく枝分かれをする。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は8~9月である。
枝先に白い漏斗形の花を密生させる。
花冠の先は5つに裂ける。
萼片は5枚である。
近縁種の衝羽根空木(ツクバネウツギ)の場合は花冠の内側に橙色の網目が入るが、本種にはない。
花の後にできる実は細長い紡錘形のそう果(1つの種子しかなく開かないもの)で、萼片が残る。
その形を羽根突きの羽根にたとえたのが名の由来である。
属名の Abelia はイギリス人の医師「アベル(C. Abel)さん」の名からきている。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Abelia chinensis var. ionandra
★絶滅の危機とたたかい今年また
亜熱帯の花姿を見せて
花図鑑
植物図鑑
大山鷺草(オオヤマサギソウ)はラン科ツレサギソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地や亜高山の林の中に生える。
海外では、サハリンにも分布する。
草丈は40センチから60センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
下部につく2枚が大きく、上部へいくほど葉は小さくなり鱗片葉に移行する。
葉の先は丸く、つけ根は茎を抱く。
開花時期は7月から8月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い緑色を帯びた花をたくさんつける。
花は下から上へ咲き上がる。
唇弁は後方に反り返り、距は細長い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Platanthera はギリシャ語の「platys(広い)+anthera(葯)」からきている。基本種では葯の間隔が広いことから名づけられた。
種小名の sachalinensis は「サハリンの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Platanthera sachalinensis
★名前だけ聞いていたけどこの花か
堂々と咲く大山鷺草
花図鑑
植物図鑑
クリヌム・ムーレイはヒガンバナ科ハマオモト属の多年草である。
原産地は南アフリカのナタール地方である。
英名はケープコーストリリー(Cape coast lily)である。
日本へは昭和時代の初期に渡来した。
草丈は100センチから120センチくらいである。
根際から生える葉は帯状で、幅20センチ、長さ1メートルくらいある。
自生地での開花時期は10月から1月である。
日本では夏に花開く。
花の色は淡い紅色を帯びた白である。
花被片は6枚で、花径は12センチくらいある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Crinum はギリシャ語の「crinon(ユリ)」からきている。花の姿がユリによく似ていることから名づけられた。
種小名の moorei はダブリンの植物学者「ムーア(D. Moore)さんの」という意味である。
変種名の variegatum は「斑入りの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
斑入りの変種である。
学名:Crinum moorei var. variegatum
★写真だけ撮っていたけど調べれば
いろんなことがわかってくるね
花図鑑
植物図鑑
小葉の一薬草(コバノイチヤクソウ)はイチヤクソウ科イチヤクソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
和名の由来は、一薬草(イチヤクソウ)に比べて葉が小さいことからきている。
「一薬草」の名は、葉を乾かして薬として用いたことに由来する。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は広い楕円形ないし円形で、縁に細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月である。
淡くピンクがかった白い花をつける。
花びらは5枚あるように見えるが、根元はくっついているので合弁花である。
雄しべは10本ある。
雌しべは1本で、長く突き出ている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草を乾燥させたものを生薬の鹿蹄草(ろくていそう)といい、強心、降圧、抗菌などの薬効がある。
属名の Pyrola はラテン語で「pyrus(ナシの木)」の縮小形である。葉が似ていることから名づけられた。
種小名の alpina は「高山に生える」という意味である。
写真は7月に鬼押出しの花木園で撮った。
学名:Pyrola alpina
★背を屈め覗いて見れば白い花
小人の国を訪ねるようで
花図鑑
植物図鑑
立麝香草(タチジャコウソウ)はシソ科イブキジャコウソウ属の多年草である。
原産地は地中海沿岸地方である。
英名はコモンタイム(common thyme)である。
草丈は20~40センチくらいである。
和名の通り立ち性である。
葉は細かな線形ないし楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は肉厚で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に小さな唇形の花を輪生させる。
花の色は白ないし淡い紅色である。
花の後にできる実は分果(複数の子房からできた果実)で、4つのブロックからなる。
全草に強い香りがあり、ハーブとされる。
属名の Thymus はギリシャ語の「thyein(香をくゆらす)」からきている。
種小名の vulgaris は「普通の」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Thymus vulgaris
★小さいが強い香りを漂わせ
コモンタイムは手招きをする
花図鑑
植物図鑑
山牛蒡(ヤマゴボウ)はヤマゴボウ科ヤマゴボウ属の多年草である。
原産地は中国である。
日本へは薬用として渡来した。
現在では逸出したものが野生化し、北海道から九州にかけて分布するが、個体数は少ない。
根を干したものを生薬の商陸(しょうりく)といい、利尿、鎮咳、去痰薬とする。
ただし、根は硝酸カリを含み有毒である。
山菜として市販される「ヤマゴボウの味噌漬け」は森薊(モリアザミ)の根を用いたものである。
草丈は50~130センチくらいである。
葉は楕円形で、長さは10~20センチくらいあり、質は柔らかい。
開花時期は6~9月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、5枚の萼片からなる白い小花を密生させる。
花の後につく実は液果(水分を多く含み中に種が1つある)で、紫黒色に熟する。
属名の Phytolacca はギリシャ語の「phyton(ギリシャ語:植物)+ lacca(ラテン語:深紅色の顔料)」からきている。液果に深紅色があることことから名づけられた。
種小名の esculenta は「食用になる」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
実の写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Phytolacca esculenta
★地味だけど毒にもなるし薬にも
独り静かに山牛蒡咲く
花図鑑
植物図鑑
車軸草(シャジクソウ)はマメ科シャジクソウ属の多年草である。
白詰草(シロツメクサ)や赤詰草(アカツメクサ)と同じ仲間である。
稀に白花のものがあり、白花車軸草(シロバナシャジクソウ)と呼ぶ。
和名の由来は、葉を牛車の車輪に見立てたものである。
長野県、群馬県、宮城県と北海道に分布し、山地の草原や海岸の岩場などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国の東北部、シベリア、東ヨーロッパ、中央アジア、アラスカなどに分布する。
草丈は15センチから50センチくらいである。
葉は5、6枚の小葉からなる手のひら状の複葉で、互い違いに生える(互生)。
小葉は細長い楕円形で、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の柄が短いので、小葉が輪生しているように見える。
開花時期は6月から9月である。
白くて細長い蝶形の花を扇形に数個つける。
花の後にできる実は豆果(莢の中に種子が入るもの)である。
属名の Trifolium はラテン語の「treis(3)+folium(葉)」からきている。葉が三小葉でできていることから名づけられた。
種小名の lupinaster は「ハウチワマメ属(Lupinus)に似た」という意味である。
品種名の leucanthum は「白い花の」という意味である。
写真は7月に旭山動物園で撮った。
学名:Trifolium lupinaster f. leucanthum
★真っ白な花が趣きがらり変え
でももしかしてこれ車軸草
花図鑑
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