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台湾衝羽根空木(タイワンツクバネウツギ)はスイカズラ科ツクバネウツギ属の常緑低木である。
鹿児島県の奄美大島と沖縄県の石垣島に分布し、山地の岩の上に生える。
海外では、台湾にも分布する。
日本での生育地は限られており、環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
樹高は1~2メートルくらいである。
幹はよく枝分かれをする。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は8~9月である。
枝先に白い漏斗形の花を密生させる。
花冠の先は5つに裂ける。
萼片は5枚である。
近縁種の衝羽根空木(ツクバネウツギ)の場合は花冠の内側に橙色の網目が入るが、本種にはない。
花の後にできる実は細長い紡錘形のそう果(1つの種子しかなく開かないもの)で、萼片が残る。
その形を羽根突きの羽根にたとえたのが名の由来である。
属名の Abelia はイギリス人の医師「アベル(C. Abel)さん」の名からきている。
種小名の chinensis は「中国の」という意味である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Abelia chinensis var. ionandra
★絶滅の危機とたたかい今年また
亜熱帯の花姿を見せて
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