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蝦夷犬薺(エゾイヌナズナ)はアブラナ科イヌナズナ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、海岸の岩場や高山の岩場に生える。
海外では、サハリンなどにも分布する。
草丈は5センチから20センチくらいである。
根際から生える葉は倒卵形で、ロゼット状となる。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に毛が生える。
茎につく葉は幅の広い楕円形で2枚から7枚くらいつく。
開花時期は5月から7月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を5輪から20輪くらいつける。
花弁は4枚で、花弁の先はへこむ。
花の後につく実は長い楕円形で、ねじれているのが特徴である。
別名を白花の犬薺(シロバナノイヌナズナ)ともいう。
これは、犬薺(イヌナズナ)の花が黄色いのに対してつけられた名である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Draba borealis
★こんもりと株立ちをして白い花
泡立つような蝦夷犬薺
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