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色別・月別の花図鑑です
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オランダ海芋(オランダカイウ)

オランダ海芋(オランダカイウ)はサトイモ科オランダカイウ属の多年草である。
別名をカラー(Calla)ともいう。
これは以前の分類の名残である。
また、単に海芋(カイウ)としても流通している。
原産地は南アフリカである。
日本へは江戸時代に渡来した。
「海芋」は「海外の芋」といった意味合いである。
国交のあったオランダから伝わったのが和名の由来である。
現在では逸出したものが本州から沖縄にかけて野生化し、湿地に生える。
草丈は30~70センチくらいである。
葉は大形の矢尻形で、長い柄がある。
葉は肉厚で艶があり、少し巻いている。
開花時期は3~7月である。
花のように見える白い部分は、サトイモ科特有の「仏炎苞」という部分である。
漏斗状に巻いている。
真ん中にある直立した黄色い部分が、小花の密生する肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)である。
湿地を好む栽培植物で、花壇や切り花で見かける。
黄色や桃色のものもあるが、中には品種が異なって畑地性のものもある。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
俳句では「海芋」が夏の季語である。
なお、花の色が桃色や黄色のものもある。
これらは同じオランダカイウ属だが種が異なる。
属名の Zantedeschia は17世紀イタリアの植物学者「ザンテデスキ(G. Zantedeschi)さん」の名からきている。
種小名の aethiopica は「エチオピアの」という意味である。
写真は5月に鎌倉の長谷寺で撮った。
学名:Zantedeschia aethiopica


★ミラクルな仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれて
 カラー囁く内緒話を


オランダ海芋(オランダカイウ)

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