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長実の蔓黄華鬘(ナガミノツルキケマン)はケシ科キケマン属の越年草である。
分類体系によってはケマンソウ科とされる。
別名を長実の蔓華鬘(ナガミノツルケマン)ともいう。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、東シベリアなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
茎は蔓状に長く伸び、100~150センチくらいになって他の草にもたれかかる。
葉は2~3回3出複葉である。
3出複葉というのは、1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形のことである。
2~3回枝分かれを繰り返し、それぞれの先に三つ葉をつけて1つの葉となる。
小葉は3つに深く裂ける。
開花時期は8~10月である。
葉の脇から柄を出して、緑色を帯びた黄色い花を疎らにつける。
花の長さは2センチくらいある。
花の後にできる実は莢が細長いさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、種子が1列に並ぶ。
属名の Corydalis はギリシャ語の「korydallis(ヒバリ)」からきている。長い距のある花の形から連想して名づけた。
種小名の ochotensis は「オホーツク地方の」という意味である。
種小名の raddeana はシベリア植物の研究者「ラッデさんの」という意味である。
写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Corydalis ochotensis var. raddeana
★ちょっと見は見逃しそうな花だけど
じっくり見れば何と可愛い
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