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春寿菊(シュンジュギク)はキク科ミヤマヨメナ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の近畿地方から西と四国に分布し、山地の林の中や谷筋などに生える。
主に蛇紋岩地帯に生え、基準標本産地は三重県の朝熊山とされている。
分類上は、深山嫁菜(ミヤマヨメナ)の亜種とされている。
草丈は10~25センチくらいである。
基本種に比べて草丈が低いが、場所によっては大型で違いは連続的である。
根際から生える葉には長い柄があり、楕円形である。
葉の縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の質はやや硬く、表面は濃い緑色である。
葉の表面と裏面には疎らに短い毛が生える。
茎につく葉は小さくて目立たない。
開花時期は5~7月である。
茎先に1輪ないし数輪の白い花(頭花)をつける。
花径は2センチくらいである。
舌状花の色は淡い紫色や紅紫色のものもある。
花の真ん中には黄色い筒状花がある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Miyamayomena は日本語の「ミヤマヨメナ」からきている。
種小名の savatieri はフランスの医師で日本植物の採集家「サバチェ(P. Savatier)さんの」という意味である。
亜種名の pygmaeus は「ごく小さい」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園で撮った。
学名:Miyamayomena savatieri subsp. pygmaeus
★背は低く白い花びらすっきりと
開く姿は気品を備え
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