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衣笠草(キヌガサソウ)はユリ科ツクバネソウ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の東北地方から中部地方にかけて分布し、山地の湿った草地や林の中に生える。
草丈は30~80センチくらいである。
葉は卵形で、茎の先に7~11枚が輪になってつく(輪生)。
葉の形を昔貴婦人が用いた「衣笠」に見立てたのが名の由来である。
開花時期は6~8月である。
葉の中心から花茎を立て、白い花をつける。
花びら(外花被片)は7~9枚である。
花は風に弱く、2日くらいで赤みを帯び、やがて緑色に変色する。
雄しべとの間に目立たない花びら(内花被片)がある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Kinugasa は日本語の「衣笠」からきている。
種小名の japonica は「日本の」という意味である。
写真は4月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Kinugasa japonica
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