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車葉草(クルマバソウ)はアカネ科クルマバソウ属の多年草である。
北海道から本州にかけて分布し、平地や山地の道端や林の中などに生える。
海外では、北半球に広く分布する。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は直立をし、断面は四角形である。
葉は細長い楕円形で、6~10枚くらいが輪生する。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、葉の先は尖る。
葉には柄はなく、葉の縁や葉の裏面の葉脈上には毛が生える。
開花時期は5~6月である。
茎の上部に白い小さな花を数輪つける。
花径は3~5ミリくらいである。
花は漏斗形で、先が十字状に深く4つに裂ける。
雄しべは4本である。
花の後にできる実は球形の分果(複数の子房からできた果実)で、2つのブロックからなる。
実には鉤状の棘があり、衣服などについて運ばれる。
全草にクマリンという芳香成分を含む。
このため、ヨーロッパではビールやワインの香りづけに利用される。
また、衣服の防虫剤としても利用される。
和名の由来は、葉の様子を牛車の車輪に見立てたものである。
属名の Asperula はラテン語の「asper(粗面)」の縮小形である。葉面がざらつくことから名づけられた。
種小名の odorata は「よい香りのする」という意味である。
写真は6月に上高地で撮った。
学名:Asperula odorata
★いつの日か花に会おうと追いかけて
とうとう見たよ十字の姿
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