忍者ブログ
色別・月別の花図鑑です
<< 08  2024/09  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30    10 >>
[49] [50] [51] [52] [53] [54] [55] [56] [57] [58] [59
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

海緑(ウミミドリ)

海緑(ウミミドリ)はサクラソウ科ウミミドリ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、海岸近くの塩湿地や岩礁に生える。
塩分の影響が強い過酷な環境で生育する植物である。
海外では、アジアや北アメリカ北部などに広く分布する。
草丈は5センチから20センチくらいである。
地下茎が横に這って繁殖する。
葉は幅の広い披針形で、向かい合って生える(対生)。
稀に3枚が輪生することもある。
葉は肉質で分厚く、濃い緑色で艶がある。
開花時期は6月から7月である。
葉の脇に花径6、7ミリの淡い紅色を帯びた小さな花を1つずつつける。
花弁はなく、花弁のように見えるのは萼で、深く5つに裂けて開く。
花の後にできる実は卵球形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
茎を切ると白い乳液が出る。
写真は6月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Glaux maritima var. obtusifolia

★過酷なる自然の中で海緑
 地を這いながら縄張り広げ

海緑(ウミミドリ)

今日の花ドットコム
花図鑑
PR
カルミア・ペパーミント

カルミアはツツジ科カルミア属の常緑低木である。
原産地は北アメリカの東部である。
別名をアメリカ石楠花(アメリカシャクナゲ)ともいう。
ペパーミント(Pepermint)はその園芸品種である。
基本種は花の色が白ないしピンクで、花冠の内側に濃い紅色の斑点、真ん中に折れ線のような筋が入る。
本種の場合は、喉の部分全体が星状に濃い紅色に染まる。
樹高は1メートルから2メートルである。
葉は長い楕円形で、枝先に集まって互い違いに生える(互生)。
葉の質は革質で、艶がある。
開花時期は5月から6月である。
枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、濃い紅色の花をたくさんつける。
花冠は先が浅く5つに裂けて、五角形の皿形になる。
花径は2センチくらいである。
雄しべは10本、雌しべは1本で、花冠から飛び出す。
萼片は5枚で、腺毛(粘着物質を出す毛)が生える。
写真は5月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
学名:Kalmia latifolia cv. Pepermint


★少しだけどぎついかしら我慢して
 ペパーミントは華麗に咲いて


カルミア・ペパーミント

今日の花ドットコム
花図鑑
蝦夷犬薺(エゾイヌナズナ)

蝦夷犬薺(エゾイヌナズナ)はアブラナ科イヌナズナ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、海岸の岩場や高山の岩場に生える。
海外では、サハリンなどにも分布する。
草丈は5センチから20センチくらいである。
根際から生える葉は倒卵形で、ロゼット状となる。
葉の縁にはぎざぎざ(鋸歯)があり、両面に毛が生える。
茎につく葉は幅の広い楕円形で2枚から7枚くらいつく。
開花時期は5月から7月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を5輪から20輪くらいつける。
花弁は4枚で、花弁の先はへこむ。
花の後につく実は長い楕円形で、ねじれているのが特徴である。
別名を白花の犬薺(シロバナノイヌナズナ)ともいう。
これは、犬薺(イヌナズナ)の花が黄色いのに対してつけられた名である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Draba borealis


★こんもりと株立ちをして白い花
 泡立つような蝦夷犬薺


蝦夷犬薺(エゾイヌナズナ)

今日の花ドットコム
花図鑑
白丁花(ハクチョウゲ)

白丁花(ハクチョウゲ)はアカネ科ハクチョウゲ属の常緑低木である。
原産地は、台湾、中国やインドシナ半島で、沖縄にも自生している。
花壇の縁取りや生け垣などによく使われる。
環境省のレッドリスト(2007)では、新たに「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録された。
樹高は1メートルくらいである。
よく枝分かれをする。
葉は小さな楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5月から7月である。
白または淡い紫色で花冠が5つに裂ける小さな花をたくさんつける。
花はよい香りがする。
別名を満天星(マンテンセイ)ともいう。
俳句の季語は夏である。
写真は5月に小石川植物園で撮った。
学名:Serissa japonica


★星型の白い花咲く白丁花
 香りにつられ庭を覗いて


白丁花(ハクチョウゲ)

今日の花ドットコム
花図鑑
大花耳菜草(オオバナミミナグサ)

大花耳菜草(オオバナミミナグサ)はナデシコ科ミミナグサ属の多年草である。
名は大花の耳菜草(オオバナノミミナグサ)ともいう。
北方領土を含む北海道から本州の東北地方北部にかけて分布し、海岸沿いの草地や岩礫地に生える。
海外では、千島列島、アリューシャン列島からアラスカにかけても分布する。
草丈は15センチから60センチくらいである。
葉は長さ1センチから5センチくらいの長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、先は丸い。
開花時期は6月から8月である。
花径は25ミリから30ミリくらいあり大きい。
花弁の数は5枚で、先が2つに割れる。
萼片は5枚である。
耳菜草(ミミナグサ)の場合は萼片と花弁の長さは同じくらいであるが、本種の萼片は花弁の半分以下の長さである。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
写真は6月に富山県の氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Cerastium fischerianum


★北の地で開く花びら大きくて
 野に咲く花と思えぬ姿


大花耳菜草(オオバナミミナグサ)

今日の花ドットコム
花図鑑
大葉種漬花(オオバタネツケバナ)

大葉種漬花(オオバタネツケバナ)はアブラナ科タネツケバナ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の渓流沿いなど湿った場所に生える。
海外では、朝鮮半島、中国東北部、サハリン、アリューシャン列島ウスリー地方などにも分布する。
「種漬花」の名の由来は、稲の種漬をするころに咲く花というところからきている。
草丈は20センチから40センチくらいである。
葉は互い違いに生える。
奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、先につく小葉が側につく小葉よりかなり大きく、それが名の由来でもある。
また、茎や葉に毛がないのも特徴である。
小葉の周りにはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は3月から6月である。
総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い十字状の花を咲かせる。
白い花びらの長さは4ミリくらいである。
萼も4枚で、長さは2ミリくらいである。
細長い実は熟すと2つに裂けて反り返り、細かい種を飛ばす。
葉を噛むと少し辛く、天ぷらやお浸し、和え物などに用いられる。
写真は6月に戸隠森林植物園で撮った。
学名:Cardamine regeliana


★さりげなく白い十字に咲く花と
 爽やかな葉とのコントラストなよく


大葉種漬花(オオバタネツケバナ)

今日の花ドットコム
花図鑑
誰袖草(タガソデソウ)

誰袖草(タガソデソウ)はナデシコ科ミミナグサ属の多年草である。
本州の中部地方に分布し、山地や亜高山の草地や林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国、シベリアにも分布する。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は30センチから50センチくらいである。
全草に細かな毛が生える。
根茎は細長く、地中を横に這って広がる。
茎は直立し、細くて疎らに枝分かれをする。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄はなく、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
茎の下部につく葉はへら形である。
開花時期は5月から7月である。
茎の上部で枝分かれをして集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花径15ミリから20ミリくらいの白い花をつける。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
雄しべは10本、雌しべの花柱は5つに裂ける。
花の後にできる実は円柱形のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)で、萼が残る。
和名は古今集の歌「色よりも香こそあはれと思ほゆれ 誰袖ふれし宿の梅ぞも」にちなむ。
写真は6月に上高地で撮った。
学名:Cerastium pauciflorum var. amurense


★古(いにしえ)の和歌になぞらえ名づけしは
 美しかれど歯の浮くようで


誰袖草(タガソデソウ)

今日の花ドットコム
花図鑑
山荷葉(サンカヨウ)

山荷葉(サンカヨウ)はメギ科サンカヨウ属の多年草である。
北海道から本州の中国地方にかけて分布し、山地や亜高山の林の中や沢に生える。
海外では、サハリンにも分布する。
草丈は30センチから60センチくらいである。
大きな葉は中央部が切れ込み、周りには不揃いのぎざぎざ(鋸葉)がある。
この大きな葉を、2股に分かれる茎の上部に1枚ずつつける。
「荷葉」というのは蓮(ハス)の葉のことで、葉を蓮(ハス)に見立てて、山の蓮(ハス)という意味で名づけられたものである。
開花時期は5月から7月である。
花は茎の先に3輪から15輪くらいまとまってつく。
白い花びらは6枚あり、花径は2センチくらいである。
花の中央に黄色の雄しべと黄緑色の雌しべがある。
葉と合わせて色のコントラストが美しい。
ただし、花は散りやすく、これをとらえるのはなかなかむずかしい。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、白粉を帯びたような濃紫色をしていて大きく、熟すと甘い。
写真は6月に戸隠森林植物園で撮った。
学名:Diphylleia cymosa ssp. grayi


★新鮮な花を求めてさまよえば
 小さいけれど山荷葉咲く


山荷葉(サンカヨウ)

今日の花ドットコム
花図鑑
岩衝羽根空木(イワツクバネウツギ)

岩衝羽根空木(イワツクバネウツギ)はスイカズラ科イワツクバネウツギ属の落葉低木である。
本州の関東地方から九州にかけて点々と分布し、石灰岩地や蛇紋岩地の林の中や林の縁に生える。
近縁種が中国などに分布し、大陸とつながっていた時代の遺存種と考えられている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
樹高は2メートルから3メートルである。
幹に6本の溝があるのが特徴である。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁には、粗いぎざぎざ(鋸歯)のあるものやないものがある。
葉脈に沿って粗い毛が生える。
開花時期は5月から6月である。
枝先に長さ1、2センチの白い筒状の花を1、2輪ずつつける。
花冠の外側には毛が疎らに生え、内側には長い毛が生える。
写真は5月に神代植物公園の「春の野草展」(東京山草会)で撮った。
学名:Zabelia integrifolia


★限られた土地に花咲き育んだ
 豊かな個性振りまくように


岩衝羽根空木(イワツクバネウツギ)

今日の花ドットコム
花図鑑
岩絡み(イワガラミ)

岩絡み(イワガラミ)はユキノシタ科イワガラミ属の落葉蔓性木本である。
北海道から九州にかけて分布し、高木の幹についたり、岩を這い登ったりして生育する。
海外では、朝鮮半島にも分布する。
気根という空中で伸びる根で樹皮や岩にへばりつく。
長さは10メートルから15メートルくらいまで伸びる。
葉は幅の広い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には疎らなぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の長さは3センチから10センチくらいである。
開花時期は5月から7月である。
花の中心部には小型の両性花(本当の花)がたくさんあり、周辺には1枚の白い萼でできた装飾花がある。
和名の由来は、木の幹や岩に絡みつくことからきている。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Schizophragma hydrangeoides


★するすると幹を昇って岩絡み
 白い萼片旗振るように


岩絡み(イワガラミ)

今日の花ドットコム
花図鑑
前のページ      次のページ
カレンダー
08 2024/09 10
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
カウンター



楽  天
PR


AmazonStore
by amanatu

最新CM
[10/06 ニコラス・屁イジ]
[09/09 龍]
[09/08 ひとえ]
最新TB
プロフィール
HN:
性別:
非公開
バーコード
ブログ内検索
アクセス解析




Powered by Ninja Blog    template by Temp* factory    photo by 空色地図 -sorairo no chizu-    icon by Atelier Black/White

忍者ブログ [PR]