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色別・月別の花図鑑です
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常磐露草(トキワツユクサ)

常磐露草(トキワツユクサ)はツユクサ科ムラサキツユクサ属の多年草である。
原産地は南アメリカである。
日本へは昭和初期に園芸植物として渡来したが、現在では野生化している。
名前のように常緑である。
茎は横に這い1メートルくらいに伸び、節から根を出す。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~8月である。
三角形の小さな白い花を咲かせる。
雄しべは6本あり、毛が生えている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
別名は野博多唐草(ノハカタカラクサ)である。
露草(ツユクサ)や紫露草(ムラサキツユクサ)と同じ仲間である。
属名の Tradescantia はイギリスの庭師「トラデスカントさん(J. Tradescant)」の名にちなむ。
種小名の fluminensis は「リオ・デ・ジャネイロの」という意味である。
写真は5月に鎌倉の光則寺で撮った。
学名:Tradescantia fluminensis


★花びらの形不思議な三角形
 常磐露草謎秘めて咲く


常磐露草(トキワツユクサ)

花図鑑
植物図鑑






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蝦夷御前橘 (エゾゴゼンタチバナ)

蝦夷御前橘 (エゾゴゼンタチバナ)はミズキ科ゴゼンタチバナ属の多年草である。
北海道の大雪山系や釧路地方、根室地方に分布し、原野や湿原に生える。
海外では、ユーラシア大陸北部や北アメリカにも分布している。
氷河期時代からの遺存植物の1つである。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は5~30センチくらいである。
茎や葉の表面には短い毛がまばらにある。
地下茎を伸ばして広がる。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
近縁種の御前橘 (ゴゼンタチバナ)は一箇所に向かい合って生える(対生)。
開花時期は6~7月である。
花茎を伸ばし、小さな花が10~20個集まった黒紫色の花をつける。
白い花びらのように見えるのは萼である。
花の後にできる実は球形の核果(水分を多く含み中に種が1つある)で、真っ赤に熟し、食用にもなる。
なお、御前橘 (ゴゼンタチバナ)の名の由来は、白山の御前峰で最初に発見され、果実の形が唐橘(カラタチバナ)に似ていることからきている。
属名の Chamaepericlymenum はギリシャ語の「chamai(小さい)+旧属名(Periclymenum)」からきている。
種小名の crepidioides は「crepidioides(フタマタタンポポ属)+oides(のような)」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Chamaepericlymenum suecicum


★ひっそりと咲くのが好きと蝦夷の地で
 湿原の中命をつなぎ


蝦夷御前橘 (エゾゴゼンタチバナ)

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オランダ海芋(オランダカイウ)

オランダ海芋(オランダカイウ)はサトイモ科オランダカイウ属の多年草である。
別名をカラー(Calla)ともいう。
これは以前の分類の名残である。
また、単に海芋(カイウ)としても流通している。
原産地は南アフリカである。
日本へは江戸時代に渡来した。
「海芋」は「海外の芋」といった意味合いである。
国交のあったオランダから伝わったのが和名の由来である。
現在では逸出したものが本州から沖縄にかけて野生化し、湿地に生える。
草丈は30~70センチくらいである。
葉は大形の矢尻形で、長い柄がある。
葉は肉厚で艶があり、少し巻いている。
開花時期は3~7月である。
花のように見える白い部分は、サトイモ科特有の「仏炎苞」という部分である。
漏斗状に巻いている。
真ん中にある直立した黄色い部分が、小花の密生する肉穂花序(花軸が多肉化して花が表面に密生したもの)である。
湿地を好む栽培植物で、花壇や切り花で見かける。
黄色や桃色のものもあるが、中には品種が異なって畑地性のものもある。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
俳句では「海芋」が夏の季語である。
なお、花の色が桃色や黄色のものもある。
これらは同じオランダカイウ属だが種が異なる。
属名の Zantedeschia は17世紀イタリアの植物学者「ザンテデスキ(G. Zantedeschi)さん」の名からきている。
種小名の aethiopica は「エチオピアの」という意味である。
写真は5月に鎌倉の長谷寺で撮った。
学名:Zantedeschia aethiopica


★ミラクルな仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれて
 カラー囁く内緒話を


オランダ海芋(オランダカイウ)

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姫綿萓(ヒメワタスゲ)

姫綿萓(ヒメワタスゲ)はカヤツリグサ科ホタルイ属の多年草である。
北方領土を含む北海道と青森県の八甲田山に分布し、寒地の湿原に生える。
海外では、北半球の冷帯から寒帯地域に広く分布する。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
草丈は10~20センチくらいである。
細い茎が密に並んで直立する。
茎につく葉は鞘状で葉身はほとんどない。
開花時期は6~8月である。
長さ5~8ミリの小穂を茎先に1つつける。
黄褐色の鱗片が数個あり、棘針のような花被片が6枚ある。
花の後にできる実は3稜形の小堅果で、真っ白な綿毛が疎らにつく。
園芸店で綿萓(ワタスゲ)の名で出回っているものは姫綿萓(ヒメワタスゲ)が多いという。
属名の Scirpus はイグサかそれに似た植物のラテン名を転用したものである。
種小名の hudsonianus は「(アメリカ合衆国の)ハドソン(Hudson)川の」という意味である。
写真は6月に北大植物園で撮った。
学名:Scirpus hudsonianus


★綿棒がゆらゆら風に揺れるよう
 姫綿菅ののどかな姿


姫綿萓(ヒメワタスゲ)

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梅花藻(バイカモ)

梅花藻(バイカモ)はキンポウゲ科キンポウゲ属の多年草である。
日本固有種である。
キンポウゲ属から分離させてバイカモ属とする説もある。
北海道から本州にかけて分布し、清流に生える。
水温14℃前後の清流にしか育たず、生育場所が限られている。
茎は長さが1~2メートルになり、節から白い根を出す。
葉は互い違いに生え(互生)、3~4回裂けて裂片は糸状になり、全体は房状になる。
開花時期は6~9月である。
葉の脇から花茎を出し、花びらが5枚ある白い梅(ウメ)に似た花を水面上に咲かせる。
流れの速いところでは水中で開花する。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
別名を梅鉢藻(ウメバチモ)ともいう。
葉と茎の先の柔らかい部分は食用になる。
属名の Ranunculus はラテン語の「rana(蛙)」からきている。この属の水生の種が蛙の棲むような所に生えることから名づけられた。
種小名の nipponicus は「日本の」という意味である。
変種名の submersus は「水中の」という意味である。
写真は9月に上高地で撮った。
学名:ranunculus nipponicus var. submersus


★清流に浮かぶ可憐な花姿
 梅花藻の咲く流れは緑


梅花藻(バイカモ)

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唐鼠黐(トウネズミモチ)

唐鼠黐(トウネズミモチ)はモクセイ科イボタノキ属の常緑小高木である。
原産地は中国の南部である。
日本へは明治時代の初期に渡来した。
現在では公園や路側帯などによく植えられている。
樹高は6~8メートルくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉の質は分厚く、葉脈が透けて見えるのが特徴である。
開花時期は6~7月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花には強い香りがある。
花弁は4枚、雄しべは2本である。
花の後にできる実は楕円形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、黒紫色に熟する。
実は生薬で女貞子(じょていし)といい、強壮作用がある。
属名の Ligustrum はラテン語の「ligare(縛る)」からきている。この属の1種の枝で物を縛ったことから名づけられた。
種小名の lucidum は「強い光沢のある」という意味である。
写真は7月に埼玉県の三郷市で撮った。
実の写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Ligustrum lucidum


★遠目にも花の季節はよく目立つ
 唐鼠黐は香りも強く


唐鼠黐(トウネズミモチ)

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褄取草(ツマトリソウ)

褄取草(ツマトリソウ)はサクラソウ科ツマトリソウ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけてと四国に分布し、山地の草地や林の縁に生える。
海外では、北半球に広く分布する。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は披針形ないし楕円形で、互い違いに生える(互生)。
茎の下部につく葉は小さい。
茎の上部につく葉は大きく、輪生状につく。
葉の先は尖る。
近縁種の小褄取草(コツマトリソウ)は湿原に生え、葉の先は丸みがある。
開花時期は6~7月である。
茎先に花径15~20ミリくらいの白い花を上向きに1輪つける。
花冠は普通は7つに深く裂ける。
ただし、6つに裂ける場合も8つに裂ける場合もある。
雄しべの数は裂片と同数である。
稀に裂片の先(褄)が赤く染まる個体がある。
それが和名の由来である。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Trientalis はラテン語の「trientalis(3分の1フィート)」からきている。草丈を表した言葉である。
種小名の europaea は「ヨーロッパの」という意味である。
写真は6月に信州の上高地で撮った。
学名:Trientalis europaea


★めずらしい花の名前の褄取草
 ピント合わせは難航をして


褄取草(ツマトリソウ)

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大山鷺草(オオヤマサギソウ)

大山鷺草(オオヤマサギソウ)はラン科ツレサギソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地や亜高山の林の中に生える。
海外では、サハリンにも分布する。
草丈は40センチから60センチくらいである。
葉は細長い楕円形で、互い違いに生える(互生)。
下部につく2枚が大きく、上部へいくほど葉は小さくなり鱗片葉に移行する。
葉の先は丸く、つけ根は茎を抱く。
開花時期は7月から8月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、淡い緑色を帯びた花をたくさんつける。
花は下から上へ咲き上がる。
唇弁は後方に反り返り、距は細長い。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Platanthera はギリシャ語の「platys(広い)+anthera(葯)」からきている。基本種では葯の間隔が広いことから名づけられた。
種小名の sachalinensis は「サハリンの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
学名:Platanthera sachalinensis


★名前だけ聞いていたけどこの花か
 堂々と咲く大山鷺草


大山鷺草(オオヤマサギソウ)

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クリヌム・ムーレイ

クリヌム・ムーレイはヒガンバナ科ハマオモト属の多年草である。
原産地は南アフリカのナタール地方である。
英名はケープコーストリリー(Cape coast lily)である。
日本へは昭和時代の初期に渡来した。
草丈は100センチから120センチくらいである。
根際から生える葉は帯状で、幅20センチ、長さ1メートルくらいある。
自生地での開花時期は10月から1月である。
日本では夏に花開く。
花の色は淡い紅色を帯びた白である。
花被片は6枚で、花径は12センチくらいある。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
属名の Crinum はギリシャ語の「crinon(ユリ)」からきている。花の姿がユリによく似ていることから名づけられた。
種小名の moorei はダブリンの植物学者「ムーア(D. Moore)さんの」という意味である。
変種名の variegatum は「斑入りの」という意味である。
写真は7月に北大植物園で撮った。
斑入りの変種である。
学名:Crinum moorei var. variegatum


★写真だけ撮っていたけど調べれば
 いろんなことがわかってくるね


クリヌム・ムーレイ

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小葉の一薬草(コバノイチヤクソウ)

小葉の一薬草(コバノイチヤクソウ)はイチヤクソウ科イチヤクソウ属の多年草である。
日本固有種である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
和名の由来は、一薬草(イチヤクソウ)に比べて葉が小さいことからきている。
「一薬草」の名は、葉を乾かして薬として用いたことに由来する。
草丈は10~20センチくらいである。
葉は広い楕円形ないし円形で、縁に細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7~8月である。
淡くピンクがかった白い花をつける。
花びらは5枚あるように見えるが、根元はくっついているので合弁花である。
雄しべは10本ある。
雌しべは1本で、長く突き出ている。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)である。
全草を乾燥させたものを生薬の鹿蹄草(ろくていそう)といい、強心、降圧、抗菌などの薬効がある。
属名の Pyrola はラテン語で「pyrus(ナシの木)」の縮小形である。葉が似ていることから名づけられた。
種小名の alpina は「高山に生える」という意味である。
写真は7月に鬼押出しの花木園で撮った。
学名:Pyrola alpina


★背を屈め覗いて見れば白い花
 小人の国を訪ねるようで


小葉の一薬草(コバノイチヤクソウ)

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