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色別・月別の花図鑑です
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丸葉藤袴(マルバフジバカマ)

丸葉藤袴(マルバフジバカマ)はキク科ヒヨドリバナ属の多年草である。
原産地は北アメリカで、日本へは明治時代の中期に渡来した。
小石川植物園で栽培されたものが強羅公園に贈られ、これが散逸して各地に広がったという。
箱根を中心に関東地方から東北地方にかけて広がっている。
草丈は30~130センチくらいになる。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄があり、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の先は尖る。
葉が尖っているのに丸葉と名づけられたのは、藤袴(フジバカマ)の葉が深く3つに裂けるのに対比してのものである。
命名者は松村任三教授で、小石川植物園で育てられているものを観察して名づけたという。
なお、白花藤袴(シロバナフジバカマ)の名でも流通している。
開花時期は8~10月である。
花の色は白く、花冠が5つに分かれた多数の筒状花からなる。
写真は10月に板橋区立赤塚植物園で撮った。
学名:Eupatorium rugosum


★愛らしい花の姿に目を留めて
 これは何かと腕組みながら


丸葉藤袴(マルバフジバカマ)

花図鑑
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千振(センブリ)

千振(センブリ)はリンドウ科センブリ属の越年草である。
北海道から九州にかけて分布し、草地や道端などに生える。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は断面が四角形で、根元から数本に枝分かれをする。
茎は紫色を帯びる。
葉は線形で、向かい合って生える(対生)。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
開花時期は9~11月である。
茎先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、薄紫色の筋がある白い花をつける。
花は合弁花で、花冠が5つに深く裂ける。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
花びら(花冠の裂片)のつけ根には2個の密腺があり、毛のような付属物がある。
和名の由来は、千回煎じてもまだ苦いというところからきている。
古くから民間薬として用いられ、現在では当薬(とうやく)の名で日本薬局方にも収載されている。
胃腸虚弱、下痢、腹痛などに薬効がある。
俳句では、「千振引く」が秋の季語である。
写真は11月につくば植物園で撮った。
学名:Swertia japonicum


★ポイントは紫色のストライブ
 どこか床しい千振の花


千振(センブリ)

花図鑑
大文字草(ダイモンジソウ)

大文字草(ダイモンジソウ)はユキノシタ科ユキノシタ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の湿った岩場などに生える。
海外では、朝鮮半島、中国、サハリンなどにも分布する。
草丈は10~40センチくらいである。
根際から生える葉は円形で、手のひら状に粗く切れ込む。
葉には長い柄があり、つけ根の部分は心形である。
開花時期は9~11月である。
茎先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い花を疎らにつける。
花弁は5枚で、そのうちの2枚がほかよりも長く「大」の字に似ている。
雄しべは10本、雌しべは2本である。
山野草としても人気があり、鉢花として出回っている。
花の色も赤、桃、白などがあり、多くの園芸品種がある。
写真は9月に日光植物園で撮った。
俳句の季語は秋である。
学名:Saxifraga fortunei var. incisolobata


★岩肌にへばりつき咲くその姿
 どこかユニーク大股開き


大文字草(ダイモンジソウ)

花図鑑
大鷺草(ダイサギソウ)

大鷺草(ダイサギソウ)はラン科ミズトンボ属の多年草である。
本州の千葉県から沖縄にかけて疎らに分布し、湿った草地や林の縁に生える地生ランである。
海外では、台湾や中国、東南アジアなどにも分布する。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は楕円形で、下部に数枚がつく。
葉には柄はなく茎を抱き、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には白い縁取りがある。
茎の上部には少数の鱗片葉が生える。
開花時期は8~10月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、鷺草(サギソウ)に似た白い花をたくさんつける。
本種の場合は花弁も萼片も白い。
唇弁は3つに裂け、真ん中の裂片は尖り、側裂片は幅が広くて縁に不揃いなぎざぎざ(鋸歯)がある。
距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)は緑色を帯び、下に垂れ下がる。
写真は9月につくば植物園で撮った。
学名:Habenaria dentata


★南国のムードたっぷり伝え咲く
 大鷺草の花は繊細


大鷺草(ダイサギソウ)

花図鑑
川弓(センキュウ)

川弓(センキュウ)はセリ科ハマゼリ属の多年草である。
「弓」の字の正字にはクサカンムリがつく。
原産地は中国の北部である。
日本では江戸時代に薬草として栽培されるようになった。
現在でも、北海道で栽培されている。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
小葉の形は披針形で深く裂け、縁には細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は秋である。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
全草に特有の香りがある。
根茎を乾燥させたものには鎮痛、鎮静、強壮作用などがある。
写真は10月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Cnidium officinale


★独特の強い香りが鼻をつく
 漢方薬の姿そのまま


川弓(センキュウ)

花図鑑
高野箒(コウヤボウキ)

高野箒(コウヤボウキ)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、日当たりのよい乾いた林の中や崖地などに生える。
海外では、中国にも分布する。
和名の由来は、高野山で竹箒の代わりに枝を束ねて箒として使ったことからきている。
樹高は60~100センチくらいである。
枝は灰褐色で短い毛が生え、細くてよく枝分かれをする。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁には突起状のぎざぎざ(鋸歯)が数個ある。
葉には両面ともに毛が生えている。
開花時期は9~11月である。
枝先に白ないし淡い紅色の花(頭花)をつける。
頭花は10~14個の筒状花からなる。
筒状花の花びらは深く5つに裂ける。
「万葉集」にも「玉箒」の名で登場する。
写真は10月に市川市万葉植物園で撮った。
学名:Pertya scandens


★花びらがカールしてるよくるくると
 記憶の渦にいざなうように


高野箒(コウヤボウキ)

花図鑑
丸葉畑蓆(マルバハタケムシロ)

丸葉畑蓆(マルバハタケムシロ)はキキョウ科ミゾカクシ属の多年草である。
鹿児島県の奄美大島や沖縄本島、久米島などに分布し、海岸の岩場や畑の畦に生える。
環境省のレッドデータブックでは、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10センチくらいである。
茎は横に這って伸び、節から根を出す。
葉は円形ないし倒卵形で、密に互い違いに生える(互生)。
葉の質は肉質で艶があり、長さは5~7ミリと小さい。
開花時期は9~12月くらいである。
花は葉の脇につき、花径8~9ミリで、白色ないし淡い青紫色である。
花冠は深く5つに裂ける。
花の後にできる実はさく果(熟すと果皮が裂開する果実)である。
写真は10月につくば植物園の絶滅危惧植物展で撮った。
学名:Lobelia loochooensis


★波洗う岩場にひっそり咲くという
 花を見る日をそっと夢見て


丸葉畑蓆(マルバハタケムシロ)

花図鑑
白花秋丁字(シロバナアキチョウジ)

秋丁字(アキチョウジ)はシソ科ヤマハッカ属の多年草である。
本州の岐阜県から九州にかけて分布し、山野の木陰に生える。
草丈は40~90センチくらいである。
葉は幅の狭い卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には柄があり、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月である。
茎の先や葉の脇から花穂を出し、小さくて胴長の筒形をした花を横向きにつける。
色の基本は青紫色だが、稀に白花も見られる。
これを白花秋丁字(シロバナアキチョウジ)ないし白花の秋丁字(シロバナノアキチョウジ)と呼んでいる。
花の先は上下に開いた唇形である。
花の中には雄しべ4本と花柱(雌しべ)1本がある。
萼は先が5つに裂けている。
和名の由来は、秋に丁字形の花をつけることからきている。
写真は10月に箱根の強羅公園で撮った。
学名:Plectranthus longituba form. albiflora


★白花が清楚に咲いて秋丁字
 大葉に映えて風にゆらゆら


白花秋丁字(シロバナアキチョウジ)

花図鑑
白花山路の杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)

白花山路の杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)はユリ科ホトトギス属の多年草である。
白花杜鵑草(シロバナホトトギス)の通称も用いられている。
分類上は、山路の杜鵑草(ヤマジノホトトギス)の型の1つである。
北海道の南西部から九州にかけて分布し、山地の林の中や林の縁などの半日陰に生える。
草丈は30~60センチくらいである。
葉は楕円形で先が鋭く尖り、互い違いに生える(互生)。
葉のつけ根は茎を抱く。
開花時期は7~10月である。
茎先ないし葉の脇に毛の生えた花柄を出し、白い花をつける。
花被片は水平に開き、突き出た花柱がよく目立つ。
また、花柱には模様がない。
「杜鵑草」の名の由来は、花被片にある斑点をホトトギスの胸にある模様に見立てたものであるが、本種には斑点がない。
俳句では「杜鵑草」が秋の季語である。
写真は10月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名 Tricyrtis affinis form. albida


★真っ白な花の姿に風情あり
 探し求める者も多々あり


白花山路の杜鵑草(シロバナヤマジノホトトギス)

花図鑑
浜菊(ハマギク)

浜菊(ハマギク)はキク科ハマギク属(ニッポナンテムム属)の多年草である。
Nipponanthemumという属名は「日本の花」という意味で、浜菊(ハマギク)ただ1種のみを含む属である。
もちろん日本原産である。
本州の青森県から茨城県にかけて太平洋岸に分布し、海岸の崖地や砂地に生える。
また、庭にも植える。
園芸栽培の歴史は古く、江戸時代初期の文献にも登場するという。
草丈は50~80センチくらいである。
葉はへら形で、密に互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、葉には柄がない。
開花時期は9月~11月である。
花径は6~7センチくらいある。
花の色は白く、真ん中の筒状花は黄色い。
マーガレットなどに似ているが、葉を見ると他との違いがわかる。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Nipponanthemum nipponicum


★菊だけど少し様子は違うのよ
 海辺育ちの浜菊だから


浜菊(ハマギク)

花図鑑
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