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色別・月別の花図鑑です
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梅鉢草(ウメバチソウ)


梅鉢草(ウメバチソウ)はユキノシタ科ウメバチソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地帯の湿原などに生える。
海外では、台湾、東アジア北部、サハリンなどにも分布する。
草丈は10~40センチくらいになる。
根際から生える葉はロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)である。
茎につく葉はハート形または円形で茎を抱く。
開花時期は8~10月である。
茎先に白い5弁花を上向きに1個つける。
花弁には緑色の脈が目立つ。
花の中央に雄しべが5本ある。
雄しべは1日に1本だけ立ち上がって花粉を出す。
雄しべの隣に細かく分裂した仮雄しべがある。
仮雄しべは花粉を出さない。
また、真ん中に白い帽子のような形の雌しべがある。
名の由来は、花の様子を家紋の「梅鉢」に見立てたものである。
写真は8月に志賀高原のせせらぎ遊歩道で撮った。
学名:Parnassia palustris


★華麗なる姿を見せて花つける
 梅鉢草は胸張るように



梅鉢草(ウメバチソウ)


花図鑑
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箆沢瀉(ヘラオモダカ)


箆沢瀉(ヘラオモダカ)はオモダカ科サジオモダカ属の多年草である。
漢字では「箆面高」とも書く。
北海道から沖縄にかけて分布し、湖沼、池、川、水田などの浅いところに生える抽水植物(根が水底の土中にあって、茎や葉が水面から上に伸びている水生植物のこと)である。
海外では、朝鮮半島、中国、東南アジアなどにも分布する。
草丈は40~130センチくらいである。
葉は披針形で、つけ根の部分が次第に細くなって葉柄に続くへら形をしている。
長さは10~30センチくらいで濃い緑色をしており、艶はない。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
開花時期は7~10月である。
葉の脇から長い花茎を立て、節で3本に枝分かれすることを繰り返して、茎先に白い3弁花をつける。
写真は9月に川口市立グリーンセンターで撮った。
学名:Alisma canaliculatum


★小さくてとても可愛い三弁の
 花と緑の葉が調和して



箆沢瀉(ヘラオモダカ)


花図鑑
鏡蓋(ガガブタ)


鏡蓋(ガガブタ)はミツガシワ科アサザ属の多年草である。
本州から沖縄にかけて分布し、低地の池や沼に生える。
海外では、中国、台湾、東南アジア、オーストラリアなどにも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されている。
葉の形は円心形で、睡蓮(スイレン)に似ている。
開花時期は6~9月である。
花の色は白く、花冠は星形に5つに深く裂ける。
花径は15ミリくらいである。
花冠の中心部は黄色く、裂片の表面には白毛が生える。
このような花の色から金銀蓮花(キンギンレンカ)という別名がある。
和名の由来は、葉の形を鏡の蓋に譬えて「鏡蓋」と呼んでいたものが転嫁したという。
英名はウォーター・スノーフレーク(water snowflake)である。
写真は9月に氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Nymphoides indica


★星形の白い小花がぽっかりと
 水に浮かんでゆらりゆらゆら



鏡蓋(ガガブタ)


花図鑑
白花蔓荊(シロバナハマゴウ)


蔓荊(ハマゴウ)はクマツヅラ科ハマゴウ属の落葉低木である。
漢字では「浜香」「浜栲」とも書く。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、海岸の砂地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、東南アジアなどにも分布する。
稀に白花のものがあり、白花蔓荊(シロバナハマゴウ)と呼んでいる。
茎は砂上を這い、樹高は50~100センチくらいになる。
株全体に香気がある。
葉は灰緑色をした楕円形で波打っており、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面は白い軟毛に覆われている。
開花時期は7~9月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い唇形の花をたくさんつける。
花径は10~15ミリくらいである。
花冠は上下2つの唇に分かれる。
上の唇は2つに裂ける。
下の唇は3つに裂け、真ん中の裂片は両側の裂片の5倍くらいある。
秋になると球形で硬い実が淡い黒色に熟する。
実はコルク質で、海流に運ばれて広がる。
写真は9月に氷見市海浜植物園で撮った。
学名:Vitex rotundifolia form. albescens


★花の色変われば姿も違い見え
 気づくも遅し蔓荊の花



白花蔓荊(シロバナハマゴウ)


花図鑑
冬苺(フユイチゴ)


冬苺(フユイチゴ)はバラ科キイチゴ属の常緑小低木である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、山地の林の中などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
樹高は20~30センチである。
蔓性で枝を這わせて伸び、長いもので2メートルになる。
全体に軟らかい毛が密生する。
葉は円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8~10月くらいである。
枝先や葉の脇に花径1センチくらいの白い花を数輪つける。
花弁は5枚、萼片も5枚である。
雄しべはたくさんある。
花の後にできる実は集合果で、11~1月ころに赤く熟する。
実の直径は1センチくらいで、食べられる。
和名は、果実が冬に熟すことからきている。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Rubus buergeri


★木苺の仲間はいろいろあるんだね
 冬苺の実食べてみたいな



冬苺(フユイチゴ)


花図鑑
花魁草(オイランソウ)


花魁草(オイランソウ)はハナシノブ科クサキョウチクトウ属(フロックス属)の多年草である。
原産地は北アメリカである。
草丈は60~100センチくらいである。
茎は直立する。
葉は細長い卵形で、向かい合って生える(対生)。
時に3枚が輪生することもある。
葉の柄は短く、茎の上部では茎を抱く。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はない(全縁)。
開花時期は6~10月である。
茎先にやや丸い円錐花序を出し(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)、ピラミッド状に固まって花径2~3センチの花をたくさんつける。
花冠は筒部が長く、先が5つに深く裂けて横に開く。
花冠の裂片は襞状に互いに重なる。
萼片は5枚で緑色である。
雄しべは5本である。
花の色は赤紫色や白が中心だが、改良が進んでピンクや紅色など多くの園芸品種が作出されている。
名の由来は、華やかに咲く様子を花魁の姿に見たてたもの、あるいは花の香りが花魁の白粉に似ていることによる。
別名を草夾竹桃(クサキョウチクトウ)ともいう。
これは花が夾竹桃(キョウチクトウ)に似ていることからきている。
また、宿根フロックスの名でも流通している。
芝桜(シバザクラ)も同じ仲間である。
俳句の季語は夏である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Phlox paniculata


★咲き出づる花魁草に鼻寄せて
 香を確かめる汗かきながら



花魁草(オイランソウ)


花図鑑
水無月(ミナヅキ)


水無月(ミナヅキ)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。
糊空木(ノリウツギ)の園芸品種で、花が全部装飾花になっている。
両者の関係は、両性花と装飾花からなる額紫陽花(ガクアジサイ)と装飾花のみの紫陽花(アジサイ)との関係に似ている。
日本原産で、古くから栽培されている。
名の由来は、旧暦の6月(水無月)ころに咲くことからきている。
別名をピラミッドアジサイという。
樹高は2~3メートルくらいになる。
開花時期は7~9月である。
花の色は淡いクリーム色である。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Hydrangea paniculata form. grandiflora


★美しく咲くが定めと水無月は
 重なるように花びらつけて



水無月(ミナヅキ)


花図鑑
仙人草(センニンソウ)


仙人草(センニンソウ)はキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、道端や林の縁などに生える。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国などにも分布する。
茎の長さは数メートルに達する。
葉は3~7枚の小葉からなる羽状複葉で、向かい合って生える(対生)。
小葉はやや光沢があって厚みがある卵形である。
先は尖り、縁にぎざぎざはない(全縁)。
開花時期は8~9月である。
葉の脇に花径2~3センチくらいの白い花を多数つける。
花弁状に見えるのは4枚の萼である。
花の後に、羽毛のあるそう果(果実の中に1つだけ種子があり開かない)を結ぶ。
名の由来は、果実の先につく長い毛を仙人の髭に見立てたものと言われる。
茎や葉にかぶれを起こす有毒物があるが、鎮痛・利尿薬としても利用される。
写真は9月に富山県氷見市で撮った。
学名:Clematis terniflora


★風車ぐるぐる回し遊んだ日
 ふと思い出す髭撫でながら



仙人草(センニンソウ)


花図鑑
海蘭(ウンラン)


海蘭(ウンラン)はゴマノハグサ科ウンラン属の多年草である。
日本原産である。
北海道、本州、四国北部に分布し、海岸の砂地に生える。
名の由来は、海岸に生え花が蘭(ラン)に似ているところからきている。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は枝分かれをして斜上ないし匍匐する。
葉は楕円形をしており、肉質で分厚く緑白色である。
葉は向かい合って生える(対生)か束になって生える(輪生)。
茎の上部では互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~9月である。
茎先に中央が黄色く周りが白い唇形の花を数個つける。
花の形は園芸品種の金魚草(キンギョソウ)によく似ている。
写真は9月に富山県氷見市で撮った。
学名:Linaria japonica


★ひっそりと砂浜に這う海蘭は
 爽やか色で風に吹かれて



海蘭(ウンラン)


花図鑑
曙草(アケボノソウ)


曙草(アケボノソウ)はリンドウ科センブリ属の越年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の湿原や沢沿いに生える。
海外では、中国やヒマラヤなどにも分布する。
草丈は50~100センチくらいである。
茎の断面は四角い。
葉は長めの卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉には縦に3本の葉脈が目立つ。
開花時期は9~10月である。
茎の上部の葉の脇で枝分かれをして、その先に花を1つずつつける。
花の色は白ないしクリーム色である。
花冠は5つに分かれ、内側に少しめくれる。
花びらの中央には黄緑色の2つの蜜腺があり、先のほうは緑黒色の斑点が散りばめられている。
名の由来は、この斑点を夜明けの星座に見立てたものである。
花の真ん中にはとっくりのような花柱(雌しべ)があり、5本の雄しべが取り囲む。
萼片は5枚で、先は尖る。
別名を吉野草(ヨシノソウ)、吉野静(ヨシノシズカ)ともいう。
写真は8月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Swertia bimaculata


★夢ならば覚めてくれるな曙の
 空に浮かびし星のまたたき
☆妖精のお気に入りなの曙草
 胸元飾るボタンにも似て



曙草(アケボノソウ)


花図鑑
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