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色別・月別の花図鑑です
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毛朝鮮朝顔(ケチョウセンアサガオ)

毛朝鮮朝顔(ケチョウセンアサガオ)はナス科チョウセンアサガオ属の多年草である。
原産地は北アメリカである。
畑の周辺や荒れ地などに生える。
全体に短い軟毛が生えるのが特徴である。
草丈は1メートルくらいである。
葉は幅の広い卵形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7月から9月くらいである。
白い漏斗形の花を上向きに咲かせる。
花径は10センチ以上あり大きい。
花は朝開いて昼前には閉じてしまう。
花にはよい香りがある。
花の後にできる実は球形のさく果(熟すと果皮が裂開する果実)で、太くて長い棘がある。
全草が有毒植物である。
写真は9月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Datura inoxia


★不気味さを隠すことなく花開く
 短い時を楽しむように


毛朝鮮朝顔(ケチョウセンアサガオ)

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猪独活(シシウド)

猪独活(シシウド)はセリ科シシウド属の多年草である。
本州から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
草丈は100センチから200センチくらいである。
茎は中空で、毛が生えている。
茎は直立し、上部で別枝分かれをする。
葉は2-3回羽状複葉で、互い違いに生える(互生)。
羽状複葉というのは、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成されるもののことである。
本種は2-3回枝分かれをし、それぞれの先に羽状複葉をつけて1枚の葉となる。
小 葉の形は細長い長楕円形で先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から11月である。
小さな白い小さな花を複散形花序につけ、花火が開いたように見える。
散形花序というのは、茎先からたくさん枝が出て、その先に1個つずつ花がつく花序のことである。
複散形花序というのは、たくさん出た枝先に小さな散形花序がつくというように散形花序が組み合わさってできている。
複散形花序は、セリ科の多くに見られる特徴である。
花弁は5枚で内側に曲がる。
雄しべは5本、雌しべは1本である。
根を乾燥させるたものは、風邪やむくみの薬になる。
名の由来は、独活(ウド)に似るが食用にならないというところからきている。
写真は8月に日光植物園で撮った。
学名:Angelica pubescens


★猪独活の白いパラソルそこここに
 薄野原の緑に映えて


猪独活(シシウド)

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大蟹蝙蝠(オオカニコウモリ)

大蟹蝙蝠(オオカニコウモリ)はキク科コウモリソウ属の多年草である。
本州の東北地方から中国地方にかけて日本海側に分布し、山地の湿った林の中に生える。
別名を黒部蟹蝙蝠(クロベカニコウモリ)ともいう。
草丈は30センチから80センチくらいである。
茎は紫色を帯びていて、節ごとに曲がる。
葉は五角形に近い腎形で、疎らに互い違いに生える(互生)。
葉の幅は10センチから20センチくらいあって大きい。
葉の形を「蟹の甲羅」に見立てたのが名の由来である。
葉の裏面の葉脈上に曲がった毛が生えるのが本種の特徴である。
開花時期は8月から10月である。
伸ばした花茎に疎らに散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小さな花(頭花)をつける。
頭花は5、6個の筒状花と総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)からなる。
写真は8月に山形市植物園で撮った。
学名:Parasenecio nikomontanus


★どれどれと葉っぱの様子観察し
 目に焼きつけて頬を緩めて


大蟹蝙蝠(オオカニコウモリ)

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花図鑑
紀ノ国鈴掛(キノクニスズカケ)

紀ノ国鈴掛(キノクニスズカケ)はゴマノハグサ科クガイソウ属の多年草である。
和歌山県南部の固有種で、串本町と古座川町だけで確認されている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
和名の由来は、「紀ノ国」に産し山伏装束の「鈴掛」に似るというところからきている。
草丈は1メートルくらいである。
茎は細くて斜上し、短い曲がった毛が生える。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に尖る。
葉の質は厚く、艶がある。
開花時期は9月から10月くらいである。
葉の脇から円柱状の花序を出し、白い花をたくさんつける。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Veronicastrum tagawae


★咲き初めの初々しさに目を細め
 しばし見とれる紀ノ国鈴掛


紀ノ国鈴掛(キノクニスズカケ)

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風船葛(フウセンカズラ)

風船葛(フウセンカズラ)はムクロジ科フウセンカズラ属の蔓性多年草である。
原産地は北アメリカの南部である。
現在では東南アジアやアフリカなどに広く分布している。
日本では一年草として栽培される。
また、一部で逸出したものが野生化している。
草丈は3メートルくらいまで伸びる。
葉は2-3回3出複葉で、互い違いに生える(互生)。
3出複葉は三つ葉のことで、それが2-3回枝分かれをして1枚の葉となる。
小葉の形は披針形で先が尖り、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から11月くらいである。
葉の脇から散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小さな花をつける。
花径は5ミリくらいで、4弁花である。
花の後に、緑色の風船形の実がなる。
酸漿(ホオズキ)のような形で、中空のさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)が、風船のように垂れ下がってつく。
種子に白いハート形の斑紋がある。
なお、葛(かずら)は蔓性植物につけられる名である。
写真は9月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Cardiospermum halicacabum


★絡みつき頬膨らめておねだりは
 連れて行ってよあの雲の下


風船葛(フウセンカズラ)

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波志干木(ハシカンボク)

波志干木(ハシカンボク)はノボタン科ハシカンボク属の常緑低木である。
鹿児島県の南部から沖縄県にかけて分布し、低地や山地の沢沿いや湿り気のある林の縁などに生える。
別名を野海棠(ノカイドウ)ともいう。
樹高は30センチから100センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合ってつける(対生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
葉の裏面は白みを帯びている。
開花時期は9月から10月である。
枝先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、淡い紅色の4弁花をつける。
稀に白花のものもある。
花弁は先が尖り、雄しべはそっくり返る。
写真は10月に神代植物公園の野草展(東京山草会)で撮った。
学名:Bredia hirsuta


★小振りでも引いているのは南の血
 波志干木は賑わい咲いて


波志干木(ハシカンボク)

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千島吾亦紅(チシマワレモコウ)

千島吾亦紅(チシマワレモコウ)はバラ科ワレモコウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道に分布し、亜高山や高山帯の草地などに生える。
海外では、サハリンにも分布する。
草丈は20センチから50センチくらいである。
葉は奇数羽状複葉である。
小葉の形は楕円形で、11枚から15枚で1組になる。
縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
近縁種の長穂白吾亦紅(ナガボノシロワレモコウ)と似ているが、こちらは小葉の幅が狭い。
開花時期は8月から9月である。
「吾亦紅」の名はつくが、花の色は白い。
茎先に長さ2センチから5センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を直立させ、白い花をたくさんつける。
花は先のほうからつけ根に向かって咲く。
長穂白吾亦紅(ナガボノシロワレモコウ)は花穂が長く、先が垂れ下がる。
花弁はなく、白く見えるのは雄しべである。
萼は緑白色で毛は生えず、4つに裂けて花びらのように見える。
雄しべは萼より長く、外側に突き出る。
雄しべの先は黒い。
写真は9月に北大植物園で撮った。
学名:Sanguisorba tenuifolia var. grandiflora


★高山に合わせ背丈はコンパクト
 花穂も短くスマートに咲き


千島吾亦紅(チシマワレモコウ)

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姫鷺苔(ヒメサギゴケ)

姫鷺苔(ヒメサギゴケ)はゴマノハグサ科サギゴケ属の多年草である。
九州の南部から沖縄県にかけて分布し、山地の渓流沿いに生える。
海外では、台湾やニューギニア島にも分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は5センチくらいである。
鷺苔(サギゴケ)と異なり、匍匐茎は出さない。
草丈は5センチから15センチくらいである。
根際から生える葉は長い楕円形である。
葉の縁には切れ込んだぎざぎざ(鋸歯)があり、先は丸い。
開花時期は4月から9月くらいである。
花の色は白く、筒状で先は唇形になる。
写真は10月につくば植物園の絶滅危惧植物展で撮った。
学名:Mazus goodenifolius


★小さいねルーペで覗いてみようかな
 南の島の不思議の世界


姫鷺苔(ヒメサギゴケ)

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白釣船(シロツリフネ)

白釣船(シロツリフネ)はツリフネソウ科ツリフネソウ属の一年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の河原など湿ったところに稀に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
分類上は、釣船草(ツリフネソウ)の型の1つとされている。
白花釣船草(シロバナツリフネソウ)とも呼ばれる。
草丈は50センチから80センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は8月から10月くらいである。
葉の脇から花柄を出し、白いの花を数輪ずつつける。
花冠は長さが3センチから4センチの筒状で先が唇形に裂ける。
また、距(花冠のつけ根が後ろに飛び出たもの)が後ろに突き出て渦巻き状になる。
花柄から下垂する花の形を釣船に見立てたのが名の由来である。
別名を朝鮮釣船(チョウセンツリフネ)ともいう。
写真は9月に京都府立植物園で撮った。
学名:Impatiens textorii form. pallescens


★のんびりと棹を垂らして草の海
 白装束に身を包みつつ


白釣船(シロツリフネ)

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鬱金(ウコン)

鬱金(ウコン)はショウガ科ウコン属の多年草である。
原産地はインドである。
紀元前2000年ころには既に栽培されていたという。
16世紀から17世紀に沖縄に伝えられ、琉球王朝では専売制度をとっていた。
根茎は、熱帯地域では食物の香辛着色料、特にカレー粉の成分として利用される。
日本では沢庵漬の着色料とされている。
また、黄色の染料としても世界的に用いられる。
俗に「肝臓の機能を高める」といわれるが、消化管障害を起こすことがあるので注意が必要である。
草丈は50センチから80センチくらいになる。
根茎から長い柄をもった楕円形の葉を伸ばす。
開花時期は8月から9月である。
長さ10センチから15センチの穂状花序(柄のない花が花茎に均等につく)を出し、白い花をつける。
そこから秋鬱金(アキウコン)の別名がある。
なお、白い部分は苞(花のつけ根につく葉の変形したもの)である。
花弁は黄色く、一日花である。
英名はターメリック(turmeric)である。
俳句では「鬱金の花」が秋の季語である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Curcuma longa(=Curcuma domestica)


★葉の陰に鬱金の花はひっそりと
 何を思うか天を見つめて


鬱金(ウコン)

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