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色別・月別の花図鑑です
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ジャワ肉桂(ジャワニッケイ)

ジャワ肉桂(ジャワニッケイ)はクスノキ科クスノキ属の常緑高木である。
原産地は中国南部からマレーシア、インドネシアにかけてである。
樹高は10~15メートルくらいである。
葉は細長い卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉は3脈が目立つ。
開花時期は5~6月である。
葉の脇から円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、花径1センチくらいの淡い黄緑色をした花をさくさんつける。
花被片は6枚である。
雄しべは9本である。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
樹皮はシナモンの原料とされる。
属名の Cinnamomum はギリシャ語の「cinein(巻く)+amomos(申し分ない)」からきている。巻いた皮の形と香りを称えて名づけられた。
種小名の burmannii はオランダ人の植物学者「ブルマン(J. Burmann)さんの」という意味である。
写真は6月に東京都薬用植物園で撮った。
学名:Cinnamomum burmannii


★肉桂と言ってもいろんな木があると
 奥の深さにたじたじとして


ジャワ肉桂(ジャワニッケイ)

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金銀木(キンギンボク)

金銀木(キンギンボク)はスイカズラ科スイカズラ属の落葉低木である。
北海道の南西部と本州の東北地方、それに本州の日本海側と四国に分布し、山野に生える。
また、庭木ともされる。
海外では、朝鮮半島にも分布している。
樹高は1~2メートルくらいである。
枝の上部は垂れる傾向がある。
葉は楕円形ないし卵形で、長さは15~50ミリくらいあり、向かい合って生える(対生)。
葉の裏面には毛が密生している。
開花時期は4~6月である。
枝の上部の葉の脇に2つずつ花をつける。
花冠は2センチくらいで、先が5つに裂ける。
花の色は、咲き始めの白からやがて淡い黄色に変わる。
和名の由来は、白と黄色の花が同時に見られるということからきている。
秋に赤く熟する実は2個がくつついて瓢箪のような形になる液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
そのため瓢箪木(ヒョウタンボク)の別名がある。
この実はおいしそうに見えるが有毒である。
属名の Lonicera はドイツの採集家「ロニツァー(A. Lonitzer)さん」の名からきている。
種小名の morrowii は採集家「モローさんの」という意味である。
花の写真は4月に大阪市大植物園で撮った。
実の写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Lonicera morrowii


★金と銀二つの色の花つけて
 金銀木は目を楽しませ


金銀木(キンギンボク)

金銀木(キンギンボク)

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鳥形半鐘蔓(トリガタハンショウヅル)

鳥形半鐘蔓(トリガタハンショウヅル)はキンポウゲ科センニンソウ属の蔓性落葉低木である。
日本固有種である。
本州の関東地方から西と四国、九州北部に分布し、山地の林の縁に生える。
和名の由来は、高知県の鳥形山で最初に発見されたことからきている。
蔓性で、他の草の上を這うようにして伸びる。
葉は3出複葉(1枚の葉が3つの小さな葉に分かれた形)で、向かい合って生える(対生)。
小葉は長さ3~8センチの楕円形で、上部の縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は5~7月である。
葉の脇から長い柄を出して、黄白色の釣鐘形の花を下向きに1つつける。
花の長さは2~3センチである。
花弁はなく、花弁のように見えるのは4枚の萼片である。
萼片は薄くて外側に毛が生えており、先は丸くなっている。
雌しべはたくさんあり、その周りを毛の生えた雄しべが取り囲んでいる。
雄しべに毛が生えるのは本種の特徴である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Clematis はギリシャ語の「clema(若枝)」の縮小形である。長い柔らかい枝でよじ登ることから名づけられた。
種小名の tosaensis は「土佐(高知県)の」という意味である。
写真は4月に京都府立植物園の山野草展で撮った。
学名:Clematis tosaensis


★めずらしい花の名前にどれどれと
 観察するがどこが鳥形


鳥形半鐘蔓(トリガタハンショウヅル)

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島山吹升麻(シマヤマブキショウマ)

島山吹升麻(シマヤマブキショウマ)はバラ科ヤマブキショウマ属の多年草である。
山吹升麻(ヤマブキショウマ)の地域変種である。
伊豆諸島に分布し、伊豆大島の三原山や八丈島の八丈富士の岩場に生える。
草丈は30~80センチくらいである。
茎のつけ根の部分には早落性の鱗片(根茎にある肥厚したもの)がある。
根際から生える葉は2回3出複葉である。
3出複葉は三つ葉のことで、3つに枝分かれした先にそれぞれ三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉の形は卵形である。
小葉の先は尖り、縁にはぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~7月である。
雌雄異株である。
茎先に複数の総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花を密生させる。
山吹升麻(ヤマブキショウマ)と比べると、苞、萼片、花弁、花柱が長い。
花の後にできる実は袋果(熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する)で、下を向いており内側に開く。
属名の Aruncus はラテン語の「aruncus(ヤギのヒゲ)」からきている。
種小名の dioicus は「雌雄異株の」という意味である。
変種名の insularis は「島に生える」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Aruncus dioicus var. insularis


★限られた土地に合わせて少しだけ
 姿を変えた山吹升麻


島山吹升麻(シマヤマブキショウマ)

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支那白丁花(シナハクチョウゲ)

支那白丁花(シナハクチョウゲ)はアカネ科ハクチョウゲ属の常緑小低木である。
原産地は中国の南部である。
別名を唐白丁花(トウハクチョウゲ)ともいう。
英名はスノーローズ(snow rose)である。
樹高は50~100センチくらいである。
葉は卵形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
葉は近縁種の白丁花(ハクチョウゲ)よりも大形である。
開花時期は5~7月である。
葉の脇に白くて先が5つに裂けた漏斗状の花をたくさんつける。
雄しべは5本である。
花の後にできる実は核果(水分を多く含み中に種が1つある)である。
和名の由来は、中国の原産で花がフトモモ科の丁子(チョウジ)に似て白いことからきている。
属名の Serissa はインドでの呼び名からきている。
種小名の serissoides は「ハクチョウゲ属(Serissa)に似た」という意味である。
写真は8月に小石川植物園で撮った。
学名:Serissa serissoides


★真っ白な花をびっしり枝につけ
 今が満開支那白丁花


支那白丁花(シナハクチョウゲ)

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黒豆の木(クロマメノキ)

黒豆の木(クロマメノキ)はツツジ科スノキ属の落葉低木である。
本州中部地方以北と北海道に分布し、高山の日当たりの良い場所に生える。
高さは3~6センチくらいのものから、大きなものでは100~150センチくらいのものもある。
よく枝を分け、倒卵形の葉を密に互生する。
開花時期は6~7月である。
枝先に紅色を帯びた白い壺形の小花をつける。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
9月ころに黒紫色に熟す。
実は生食のほか、ジャムや果実酒に利用される。
浅間山麓に多く野生し、果実は浅間葡萄(アサマブドウ)と呼ばれる。
この栽培種は、お馴染みのブルーベリーである。
属名の Vaccinium はラテン語の「vaccinus(牝牛の)」からきているが、関係は不明だという。
種小名の uliginosum は「湿地に生える」という意味である。
写真は8月に志賀高原の東館山高山植物園で撮った。
学名:Vaccinium uliginosum


★見つけたよ壷の形の白い花
 小雨に煙る高原の道


黒豆の木(クロマメノキ)

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御前橘(ゴゼンタチバナ)

御前橘(ゴゼンタチバナ)はミズキ科ゴゼンタチバナ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の林の下に生える。
奈良県、愛媛県などにも隔離分布している。
海外では、朝鮮半島、ウスリー地方、北アメリカなどにも分布する。
北海道には近縁種の蝦夷御前橘(エゾゴゼンタチバナ)も分布する。
草丈は5~15センチくらいである。
葉の形は卵形で、葉脈が目立つ。
花のつかない茎では、茎先に向かい合って生える2対の葉を輪生状につける。
花のつく茎では、茎先に向かい合って生える1対の葉をつけ、さらに葉の脇の短枝に2対の葉をつけるので、6枚が輪生しているように見える。
開花時期は6~8月である。
6枚の輪生状の葉の中心から花茎を伸ばし、白い花序をつける。
4枚の花びらのように見える白い部分は総苞片と呼ばれるもので、これは同じミズキ科の山法師(ヤマボウシ)や花水木(ハナミズキ)と同様である。
中心には小さな花が10~30個集まってついている。
花びらは4枚、雄しべも4本で、雌しべは黒紫色をしている。
秋には直径5ミリくらいの核果(水分を多く含み中に種が1つある)をつけ、真っ赤に熟する。
「御前」は白山の主峰である御前峰からとったものである。
この花が最初に発見された場所である。
「橘」は赤い実を唐橘(カラタチバナ)にたとえたものである。
属名の Chamaepericlymenum はギリシャ語の「chamai(小さい)+Periclymenum(旧属名)」からきている。
種小名の canadense は「カナダの」という意味である。
写真は7月に岩手県の八幡平で撮った。
実の写真は9月に尾瀬で撮った。
学名:Chamaepericlymenum canadense


★花なれど深山に咲くに掟あり
 御前橘身の丈低く


御前橘(ゴゼンタチバナ)

御前橘(ゴゼンタチバナ)

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ハニーサックル・ベルギガ

ハニーサックル(honeysuckle)はスイカズラ科スイカズラ属の落葉蔓性低木である。
和名を匂い忍冬(ニオイニンドウ)という。
原産地はヨーロッパ、北アフリカ、西アジアである。
ベルギガ(Belgica)はその園芸品種である。
蔓性で長さは3~5メートルくらいになる。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
開花時期は5~7月くらいである。
蕾の外側は紅色を帯びる。
花は長さ2~3センチのトランペット形で、花の色は白ないしクリーム色である。
花には甘い香りがある。
花の後にできる実は液果(果皮が肉質で液汁が多い実)である。
属名の Lonicera はドイツの採集家「ロニツァーさん(A. Lonitzer)」にちなむ。
種小名の periclymenum は旧い属名とのことだが、それ以上は解明できていない。
品種名の Belgica は「ベルギーの」という意味である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Lonicera periclymenum 'Belgica'


★ミツバチが大好きというベルギガの
 花は奏でる甘い調べを


ハニーサックル・ベルギガ

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姫岩蓼(ヒメイワタデ)

姫岩蓼(ヒメイワタデ)はタデ科オンタデ属の多年草である。
北方領土を含む北海道に分布し、高山の岩場や砂礫地に生える。
海外では、中国の東北部、サハリン、オホーツク、アムール、ウスリー、シベリアなどに分布する。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「絶滅の危険が増大している種」である絶滅危惧II類(VU)に登録されている。
草丈は10~30センチくらいである。
茎は枝分かれをし、地を這うように伸びる。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は厚くて先はやや尖り、葉の縁には毛が密生する。
葉のつけ根はくさび形で先が細くなり、柄はない。
雌雄同株である。
開花時期は6~8月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、小さな花をたくさんつける。
花の色は白ないし淡い紅紫色である。
花弁はなく、花びらのように見えるのは5枚の萼片である。
花の長さは3ミリくらいと極めて小さい。
雄しべは8本で萼片より短い。
雌しべの花柱は3本である。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
秋には黄葉をする。
属名の Pleuropteropyrum はギリシャ語の「pleura(肋)+ pteron(翼)+ pyros(小粒)」からきている。肋に翼のある果実の形から名づけられた。
種小名の ajanense は「(シベリアの)アジャン湾(Ajan)の」という意味である。
写真は5月に神戸の六甲高山植物園で撮った。
学名:Pleuropteropyrum ajanense


★雨に濡れじっと寒さに耐えて咲く
 姫岩蓼は何を見詰める


姫岩蓼(ヒメイワタデ)

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メドウ・アネモネ

メドウ・アネモネ(meadow anemone)はキンポウゲ科イチリンソウ属の多年草である。
メドウには草地という意味がある。
原産地は北アメリカで、湿潤な草原に生える。
別名をカナダ・アネモネ(Canada anemone)ともいう。
学名からアネモネ・カナデンシスの名で表示する場合もある。
また、園芸店では春咲き秋明菊(ハルザキシュウメイギク)の名で出回っている。
草丈は20~80センチくらいである。
長さが10~20センチくらいある葉には柄がなく3つに裂け、裂片の先が更に3つか4つに裂ける。
アネモネの仲間の中では比較的長く葉が残る。
開花時期は5~6月である。
茎先に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、花径3~5センチくらいの白い花をつける。
5枚の花弁のように見えるのは萼片で、真ん中に雄しべがたくさんある。
花の後にできる実はそう果(熟しても裂開せず、種子は1つで全体が種子のように見えるもの)である。
属名の Anemone はギリシャ語の「anemos(風)」からきている。
種小名の canadensis は「カナダの」という意味である。
写真は6月に北大植物園のカナディアン・ロックガーデンで撮った。
学名:Anemone canadensis


★見比べてどこが違うか難しい
 これもアネモネあれもアネモネ


メドウ・アネモネ

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