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色別・月別の花図鑑です
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鼠黐(ネズミモチ)

鼠黐(ネズミモチ)はモクセイ科イボタノキ属の常緑低木である。
本州の中部地方から沖縄にかけて分布し、低地や丘陵地の林の中などに生える。
また、庭木や生垣とされる。
海外では、朝鮮半島、台湾、中国にも分布する。
和名の由来は、葉が黐の木(モチノキ)に似ており、実を「鼠の糞」に見立てたものである。
樹高は2メートルから5メートルくらいである。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は厚く、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6月から7月である。
枝先に円錐花序(枝分かれして全体が円錐状に見える)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花冠は長さ5ミリくらいの筒状で、先は4つに裂ける。
雄しべは2本である。
実は楕円形で、11月ころに黒紫色に熟する。
花の写真は6月に埼玉県花と緑の振興センターで撮った。
実の写真は12月につくば植物園で撮った。
学名:Ligustrum japonicum


★名の由来聞けば吹き出す鼠黐
 実のなるころにまた来てみよう


鼠黐(ネズミモチ)

鼠黐(ネズミモチ)

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沢蓋木(サワフタギ)

沢蓋木(サワフタギ)はハイノキ科ハイノキ属の落葉低木である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の谷間などに生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
樹高は1メートルから3メートルくらいである。
幹の下のほうから細かく枝分かれし、横に広がる性質がある。
樹皮は灰白色で、成長したものは表面が薄く剥がれる。
葉は楕円形で短い柄があり、互い違いに生える(互生)。
艶はなく両面にざらざらした毛が密生する。
葉の周りには細かなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は4月から6月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い花をつける。
花径は1センチたらずで5つに裂ける。
花の中央部にたくさんの長い雄しべが見え、花びらよりも目立つ。
緑色をした実は9月ころにきれいな藍色に熟す。
材を牛の鼻輪に使ったことと合わせて、瑠璃実の牛殺し(ルリミノウシコロシ)の別名がある。
写真は5月につくば植物園で撮った。
実の写真は10月に軽井沢町植物園で撮った。
学名:Symplocos chinensis var. leucocarpa form. pilosa

★沢蓋木長い雄しべがチャーミング
 実りの秋は瑠璃に着飾り

沢蓋木(サワフタギ)

沢蓋木(サワフタギ)

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紫(ムラサキ)

紫(ムラサキ)はムラサキ科ムラサキ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の草原に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、アムール地方に分布する。
環境省のレッドリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
古くは中国最古の薬物書「神農本草経」にも登場し、また万葉集にも多数登場する。
根は乾燥すると紫色となり、紫根(しこん)と呼ばれ、紫の染料として利用されてきた。
また、漢方でも解熱薬、解毒薬、皮膚病の薬などとして用いられる。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立し、上方で枝分かれする。
葉は披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6月から7月である。
茎先に小さな白い五弁花をつける。
花の真ん中がへこんでいるのが特徴である。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Lithospermum erythrorhizon


★紫の雅は土の下なりと
 軽やかに咲く花は純白


紫(ムラサキ)

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花図鑑
蝦夷薄雪草(エゾウスユキソウ)

蝦夷薄雪草(エゾウスユキソウ)はキク科ウスユキソウ属の多年草である。
北海道の大雪山系、礼文島、釧路、網走に分布し、山地の岩場や海岸に近い草地に生える。
海外では、サハリンにも分布している。
別名を礼文薄雪草(レブンウスユキソウ)とも言い、礼文町の町花に指定されている。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ⅠA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は15センチから30センチくらいである。
茎は直立する。
葉は先がやや尖った倒披針形で、両面に綿毛が生えるが裏面のほうが濃い。
根際から生える葉はロゼット状(茎から葉が重なり合って出て地に接し、円座形になったもの)となる。
茎につく葉は互い違いに生えて(互生)、つけ根の部分は半ば茎を抱く。
開花時期は6月から8月である。
細い茎の先に白い花をつける。
星形になった白い花びらのように見えるのは苞葉といわれる部分で、中心部に頭花がつく。
苞葉は幅が広く、普通は10枚前後である。
苞葉には黄色っぽい綿毛が密生する。
頭花は5個から20個くらいある。
真ん中には雄性の筒状花、周りには雌性の筒状花がつく。
「薄雪草」の名は、うっすらと雪をかぶったような姿からきている。
アルピニスト憧れのエーデルワイス(edelwaiss)と同じ仲間である。
日本に自生するウスユキソウ属には、他に低山帯にも生える薄雪草(ウスユキソウ)、東北地方の高山に生える深山薄雪草(ミヤマウスユキソウ)、中央アルプスに生える姫薄雪草(ヒメウスユキソウ)、岩手県の早池峰山に生える早池峰薄雪草(ハヤチネウスユキソウ)などがある。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Leontopodium discolor


★岩肌にはりつきながら薄化粧
 蝦夷薄雪草は夏に咲く花


蝦夷薄雪草(エゾウスユキソウ)

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高嶺軍配(タカネグンバイ)

高嶺軍配(タカネグンバイ)はアブラナ科グンバイナズナ属の多年草である。
北海道固有種で、山地や高山の砂礫地に稀に生える。
蛇紋岩地や石灰岩地に生えることが多い。
環境省のレッドデータリスト(2007)では、「IA類ほどではないが、近い将来における絶滅の危険性が高い種」である絶滅危惧IB類(EN)に登録されている。
草丈は10センチから20センチくらいである。
茎は普通は枝分かれをする。
根際から生える葉は楕円形で、長い柄がある。
茎につく葉は卵形で、つけ根の部分は茎を抱く。
開花時期は5月から7月である。
茎先に短い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をまとまってつける。
花弁は4枚で、倒卵形である。
実のなるころには花茎は更に伸び、長い倒卵形の実をつける。
その様子をかつて武将が用いた軍配に譬えたのが名の由来である。
写真は5月に北大植物園で撮った。
学名:Thlaspi japonicum


★見たくとも滅多に見られぬ花だから
 注ぐ視線もつい熱くなり


高嶺軍配(タカネグンバイ)

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藪茗荷(ヤブミョウガ)


藪茗荷(ヤブミョウガ)はツユクサ科ヤブミョウガ属の多年草である。
本州の関東地方から九州にかけて分布し、林の中や竹藪などに生える。
海外では、台湾、朝鮮半島、中国などにも分布する。
和名の由来は、藪地に自生して葉が茗荷(ミョウガ)に似ているところからきている。
草丈は50~90センチくらいである。
茎の上部に長い楕円形の葉を6~7枚互い違いにつける(互生)。
葉のつけ根の部分は葉鞘(茎を鞘状に包むような形になった葉のつけ根)となる。
開花時期は6~9月である。
茎先に長い円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
1つの株に両性花と雄花がつく。
花径は1センチくらいで、一日花である。
花弁は3枚、萼片も3枚である。
雄しべは6本、雌しべは1本である。
両性花は雌しべが長く、雄花は雌しべが短い。
実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、濃い青紫色に熟する。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Pollia japonica


★藪の中長い地下茎伸ばしつつ
 点々と咲く白い花びら



藪茗荷(ヤブミョウガ)


花図鑑
岡虎の尾(オカトラノオ)


岡虎の尾(オカトラノオ)はサクラソウ科オカトラノオ属の多年草である。
漢字では「丘虎の尾」とも書く。
北海道から九州にかけて分布し、日当たりのよい草地に生える。
海外では、朝鮮半島、中国、ウスリー地方などにも分布する。
「~トラノオ」というのは、花穂が長くその周りに花がつくものにつけられる名称である。
草丈は60~100センチくらいである。
葉は長い楕円形で先が尖り、互い違いに生える(互生)。
葉の表面にも裏面にも短い毛が生える。
開花時期は6~7月である。
茎先に長い総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
白い花びらは5枚だが、花の根元でつながった合弁花である。
花びらの先は丸みがある。
中央には雄しべは5本と雌しべは1本がある。
花は茎に近いところから咲き始め、長期間咲き続ける。
花穂は途中で曲がり、先で反転するような感じになる。
俳句では「虎尾草」や「虎の尾」が夏の季語である。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Lysimachia clethroides


★角ばった茎の先から群れなして
 花は四方に突き出すごとく



岡虎の尾(オカトラノオ)


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西洋夏雪草(セイヨウナツユキソウ)


西洋夏雪草(セイヨウナツユキソウ)はバラ科シモツケソウ属の多年草である。
原産地はヨーロッパや西アジアである。
英名をメドースイート(meadow sweet)といい、ハーブとして知られる。
甘い香りがあり、イギリスでは花嫁が教会へ向う道にこの花をまき散らす慣習があったという。
アスピリンの原料となるサリチル酸が初めて分離された植物としても知られている。
草丈は80~120センチくらいである。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の裏面には白い綿毛がある。
開花時期は6~8月である。
枝先に複数の散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、5弁の小さな花を密生させる。
花の色は白ないし乳白色である。
花にはアーモンドのような甘い香りがある。
写真は6月につくば植物園で撮った。
学名:Filipendula ulmaria


★甘き香でふくよかに咲く花だから
 大事にしてとメドースイート



西洋夏雪草(セイヨウナツユキソウ)


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榊(サカキ)


榊(サカキ)はツバキ科サカキ属の常緑小高木である。
本州の関東地方南部から沖縄にかけて分布し、山地の林の中に生える。
また、神社によく植えられている。
海外では、済州島や台湾、中国などにも分布している。
樹高は8~10メートルくらいになる。
幹は直立し、樹形が整っている。
樹皮は暗褐色である。
葉は楕円形で、2列に互い違いに生える。
葉には艶があり、質は革質である。
葉には5~10ミリくらいの柄がある。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、先は鋭く尖る。
開花時期は6~7月である。
葉の脇に花径15~20ミリくらいの白い5弁花を1~3個つける。
花は咲き進むと黄色くなってくる。
雄しべはたくさんあり、雌しべは1個である。
実は球形の液果(果皮が肉質で液汁が多い実)で、11月ころ紫黒色に熟する。
一年中葉が緑色であるためめでたい木とされ、神事に使われる。
また、材は緻密で強靭なので床柱や天秤棒などに使われる。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Cleyera japonica


★榊とて花を咲かせることもある
 小さいけれど白い花びら



榊(サカキ)


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白薊芥子(シロアザミゲシ)


薊芥子(アザミゲシ)はケシ科アザミゲシ属の一年草である。
原産地はメキシコなどで、北アメリカ南部の乾燥地帯に生える。
花が芥子(ケシ)に似ていて、棘のある葉が薊(アザミ)に似ているところからこの名がつけられた。
草丈は30~60センチくらいである。
茎や葉を傷つけると有毒の黄色い汁を出す。
開花時期は6~8月である。
花径7センチくらいの白い花をつける。
葯(雄しべの花粉を入れる袋)は鮮やかな黄色である。
柱頭(雌しべの先端で花粉の付着する部分)は赤い。
属名のアルゲモネ(Argemone)は、ギリシャ語で「白内障」を意味する。
汁液がこの病気に効くことからきている。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Argemone hispida


★鎧う棘身から出た錆薊芥子
 ナイトひた待つ思い切なく



白薊芥子(シロアザミゲシ)


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