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色別・月別の花図鑑です
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月下美人(ゲッカビジン)


月下美人(ゲッカビジン)はサボテン科クジャクサボテン属(エピフィルム属)の常緑多年草である。
原産地は中南アメリカで、メキシコからブラジルにかけて分布する。
下部の茎は木質だが、上部の茎は葉状でよく枝分かれをする。
葉のように見えるのは茎が葉のように変化したものなのである。
高さは30~300センチくらいである。
開花時期は7~11月である。
よい香りのする白い花を咲かせる。
花径は15~20センチくらいある大輪の豪華な花で、夜8~9時ころに開花し、4時間ほどでしぼむ。
美人薄命の喩えから「月下美人」の園芸名がつけられた。
クジャクサボテン類の母種の一つである。
俳句の季語は夏である。
写真は7月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Epiphyllum oxypetalum


★契りなば燃えにし燃えて一夜妻
 甘き香りを闇に溶かして



月下美人(ゲッカビジン)


花図鑑
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一葉升麻(ヒトツバショウマ)


一葉升麻(ヒトツバショウマ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。
本州の関東地方西南部に分布し、山地の沢沿いの岩場に生える。
フォッサマグナ要素の植物で、丹沢、箱根、愛鷹山などに分布域は限定される。
チダケサシ属の他の仲間と違って単葉であることが大きな特徴で、それが名の由来ともなっている。
また、同属の中では小型である。
葉の長さは4~8センチくらいで、三角形に近い広い卵型をしており、先が3つに浅く裂ける。
開花時期は7~8月である。
白い花を穂状に垂らす。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Astilbe simplicifolia


★瀬音聴き水辺に育つ一つ葉の
 升麻の花は背を低くして



一葉升麻(ヒトツバショウマ)


花図鑑
草紫陽花(クサアジサイ)


草紫陽花(クサアジサイ)はユキノシタ科クサアジサイ属の多年草である。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、やや湿った林の中に生える。
草丈は20~70センチくらいである。
葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尾状に尖る。
開花時期は7~9月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)
を出し、淡い紅紫色ないし白い小さな両性花をたくさんつける。
花序の周りには、萼片が変化した3枚の装飾花がつく。
写真は8月に日光植物園で撮った。


★草だけど花の姿は山に咲く
 紫陽花のように飾りをつけて



草紫陽花(クサアジサイ)


花図鑑
紅葉傘(モミジガサ)


紅葉傘(モミジガサ)はキク科コウモリソウ属の多年草である。
北海道の南部から九州にかけて分布し、山中の林地に生える。
草丈は50~100センチくらいになる。
葉は柄が長く、手のひら状に5つから7つに裂ける。
葉は互い違いに生える(互生)。
その形が紅葉に似ていて、若葉はコウモリガサをつぼめたような格好に見えることが名の由来である。
開花時期は8~9月である。
茎先に細い円錐花序を出し、白い花(頭花)をつける。
頭花には筒状花が5つずつ入っている。
別名をシドケとも言い、若い芽は山菜として食用にされる。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Cacalia delphiniifolia


★貰いたる名は美しき紅葉傘
 花の姿は神秘に充ちて



紅葉傘(モミジガサ)


花図鑑
白花小葉擬宝殊(シロバナコバギボウシ)


小葉擬宝殊(コバギボウシ)はユリ科ギボウシ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけてと四国、九州に分布し、山地の湿原に生える。
通常の花の色は淡い紫色だが、稀に白花のものがある。
これを白花小葉擬宝殊(シロバナコバギボウシ)という。
草丈は30~50センチくらいである。
根際から生える葉は長さが10~15センチくらいある細長い楕円形である。
葉には艶はなく、縦の葉脈が目立つ。
開花時期は7~9月である。
花被片は6枚で、長さは4~5センチである。
やや下向きに咲き、花の色は白い。
雄しべは6本である。
雌しべは1本で突き出している。
写真は8月に志賀高原の蓮池で撮った。
学名:Hosta sieboldii form. alba


★恥じらいて咲くがごとくに俯いて
 小葉擬宝殊の花色白く



白花小葉擬宝殊(シロバナコバギボウシ)


花図鑑
穂躑躅(ホツツジ)


穂躑躅(ホツツジ)はツツジ科ホツツジ属の落葉低木である。
別名を山箒(ヤマボウキ)ともいう。
北海道の南部から九州にかけて分布し、日当たりのよい山地に生える。
公園や庭にも植えられている。
樹高は1~2メートルである。
よく枝分かれをする。
葉は楕円形で、互い違いに生える(互生)。
葉の先は尖り、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は7~9月である。
枝先に円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出し、白ないし淡い紅色の花をつける。
花冠は3つに裂け、先が反り返る。
雄しべは6本である。
雌しべは1本で長く突き出す。
蜜は有毒で、誤食すると頭痛、嘔吐、下痢などを起こす。
秋には紅葉をする。
名の由来は花が穂状につくことからきている。
山箒(ヤマボウキ)は、枝を束ねて箒にすることからきている。
写真は8月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Tripetaleia paniculata(=Elliottia paniculata)


★くるくるとそっくり返った花姿
 角突き出して穂躑躅の咲く



穂躑躅(ホツツジ)


花図鑑
大葉蛇の髭(オオバジャノヒゲ)


大葉蛇の髭(オオバジャノヒゲ)はユリ科ジャノヒゲ属の多年草である。
原産地は日本で、本州から九州にかけて分布し、丘陵地の森や林の中に生える。
名前の通り葉は蛇の髭(ジャノヒゲ)よりも厚く、幅も広い。
蛇の髭(ジャノヒゲ)の名の由来は、細い葉の形を竜(蛇)の髭に例えたものである。
草丈は20~30センチくらいである。
開花時期は7~8月である。
花の色は薄紫色ないし白で、横向きないし下向きに小さな花をつける。
また、実はきれいな青で、冬の間楽しめる。
根にできるこぶを漢方では麦門冬(ばくもんどう)と呼び、咳止めに用いる。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Ophiopogon planiscapus


★茂る葉を掻き分け見れば転々と
 大葉蛇の髭小花をつけて



大葉蛇の髭(オオバジャノヒゲ)


花図鑑
インド浜木綿(インドハマユウ)


インド浜木綿(インドハマユウ)はヒガンバナ科ハマオモト属の多年草である。
原産地はインドである。
日本へは昭和時代の初期に渡来した。
属名のクリナムの名でも流通している。
日本に自生する浜木綿(ハマユウ)と同属で、多数の交配種が作り出されているという。
草丈は100~150センチくらいである。
根際から生える葉は幅10センチくらいの帯状で、60~90センチくらいの長さがある。
葉の質は肉厚で艶があり、つけ根は肥厚して鱗茎をつける。
開花時期は7~9月である。
茎先に散形花序(茎先からたくさん花茎が出て、その先に1個つずつ花がつく)を出し、筒状で先の広がる白い大きな花をつける。
花被片は6枚である。
花は鉄砲百合(テッポウユリ)に似ている。
写真は7月に神代植物公園で撮った。
学名:Crinum zeylanicum


★大輪がこぼれるように咲き競う
 インド浜木綿豪華な姿



インド浜木綿(インドハマユウ)


花図鑑
岩赤花(イワアカバナ)


岩赤花(イワアカバナ)はアカバナ科アカバナ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の湿った場所に生える。
海外では、サハリン、朝鮮半島、中国東北部などにも分布する。
草丈は20~60センチくらいである。
葉は楕円形ないし披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には細かいぎざぎざ(鋸歯)がある。
茎には全体に毛が生えている。
毛が曲がって伸びているのが特徴である。
開花時期は7~8月である。
茎の上部に花径1センチくらいの白い4弁花をつける。
日なたに生えるものは淡い紅色を帯びる。
花弁の先は浅く2つに裂けている。
雌しべの子房は細長くて花柄のように見える。
また、雌しべの柱頭は球状に膨らんでいるのが特徴である。
近縁種の赤花(アカバナ)の場合は棍棒状となる。
写真は8月に信州の上高地で撮った。
学名:Epilobium cephalostigma


★花の色白っぽいなと思ったら
 調べてみればここも違うと



岩赤花(イワアカバナ)


花図鑑
伊吹虎の尾(イブキトラノオ)


伊吹虎の尾(イブキトラノオ)はタデ科イブキトラノオ属の多年草である。
タデ属に分類されることもある。
北海道から九州にかけて広く分布し、山地の日当たりのよい草原などに生える。
名の由来は、伊吹山で発見され虎のしっぽに似た花穂をしていることからきている。
草丈は40~120センチくらいでである。
根元から生える葉は長い楕円形ないし披針形で、根元がくさび形をしている。
茎につく葉は披針形で茎を抱き、互い違いに生える(互生)。
開花時期は7~8月である。
茎先に長さ5~8センチくらいの花穂をつける。
花の色は白とピンクのものがある。
花には花弁はなく、萼が花弁状になって5つに裂ける。
雄しべは8本で、萼よりも長く伸びる。
なお、伊吹山は岐阜県と滋賀県の境にある。
全山が石灰岩から成り、好石灰植物が豊富である。
また、山麓に信長が薬草園を開かせたことでも有名で、全山薬草の宝庫といわれてきた。
このような事情から伊吹山の名を冠した植物名が多い。
伊吹虎の尾(イブキトラノオ)も、根茎を用いて生薬の拳参(けんじん)がつくられる。
解毒、鎮咳、抗菌などの薬効がある。
写真は8月に奥日光の小田代原で撮った。
学名:Bistorta major(=Polygonum bistorta)


★真っ白な花穂が何だか精悍で
 伊吹虎ノ尾霊験あらたか



伊吹虎の尾(イブキトラノオ)


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