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色別・月別の花図鑑です
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山母子(ヤマハハコ)

山母子(ヤマハハコ)はキク科ヤマハハコ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地の草原に生える。
海外ではサハリン、中国、ヒマラヤ、北アメリカなどに分布し、ヨーロッパにも帰化植物として生育しているという。
和名の由来は、母子草(ハハコグサ)に似て山に生えることからきている。
草丈は30センチから70センチくらいである。
茎は白い綿毛に覆われる。
葉は細長い披針形で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は8月から9月である。
枝の先にたくさん花(頭花)をつける。
白い花弁に見える部分は総苞片(花序全体を包む葉の変形したもの)である。
写真は8月に八幡平で撮った。
学名:Anaphalis margaritacea


★山母子白い綿毛に覆われて
 小振りの花をぽつぽつ咲かせ


山母子(ヤマハハコ)

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岩爪草(イワツメクサ)

岩爪草(イワツメクサ)はナデシコ科ハコベ属の多年草である。
日本固有種である。
本州の中部地方に分布し、亜高山や高山の岩場や砂礫地に生える。
草丈は10センチから20センチくらいである。
茎は細くて軟らかく、上部で枝分かれをする。
葉は線形で、向かい合って生える(対生)。
葉には艶があって先が尖り、脈が1本ある。
開花時期は7月から9月である。
茎先に花径1センチくらいの白い5弁花をつける。
花弁は深く裂けていて10枚あるように見える。
萼片は線状の披針形で細い3本の脈がある。
雄しべは10本である。
和名の由来は、岩場に生えて葉の形が鳥の爪のようだということからきている。
別名を大葉爪草(オオバツメクサ)という。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
学名:Stellaria nipponica


★柔らかな茎と葉っぱで風かわし
 岩爪草は清楚に咲いて


岩爪草(イワツメクサ)

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無人野牡丹(ムニンノボタン)

無人野牡丹(ムニンノボタン)はノボタン科ノボタン属の常緑低木である。
小笠原諸島の父島の固有種である。
環境省のレッドリスト(2007)では、「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である絶滅危惧IA類(CR)に登録されている。
小石川植物園や東京都小笠原支庁などによって保護増殖事業が続けられている。
樹高は1メートルくらいである。
全体が褐色の毛で覆われている。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉は3本の葉脈が目立ち、両面に硬い毛が疎らに生える。
開花時期は7月から8月である。
花径3センチくらいの白い花を次々とつける。
花弁数は4枚ないし5枚である。
花の色はピンクがかったものもある。
写真は7月に小石川植物園で撮った。
学名:Melastoma tetramerum


★真っ白な無人野牡丹花咲けば
 父島の夏鮮やかな夏


無人野牡丹(ムニンノボタン)

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姫白根(ヒメシロネ)

姫白根(ヒメシロネ)はシソ科シロネ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、平地や山地の湿地に生える。
海外では、朝鮮半島や中国にも分布する。
草丈は30センチから70センチくらいである。
葉は細長い披針形で、向かい合って生える(対生)。
葉の表面には艶があり、先は鋭く尖る。
開花時期は7月から9月である。
葉の脇に白い小さな唇形花が数個ずつ集まり、段々に咲く。
花冠の長さは3ミリから5ミリくらいである。
萼は5つに裂け、先が尖る。
「白根」の名の由来は根茎が白いことによる。
白根(シロネ)に比べて茎も細く葉も細いことで「姫」の名がついた。
小白根(コシロネ)と似るが、こちらは葉の形が細長い倒卵形である。
写真は7月に箱根湿生花園で撮った。
学名:Lycopus maackianus


★湿原にふと目をやれば姫白根
 急ぎ足では見つからぬ花


姫白根(ヒメシロネ)

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花図鑑
長葉の高野箒(ナガバノコウヤボウキ)

長葉の高野箒(ナガバノコウヤボウキ)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木である。
日本固有種である。
本州の宮城県から九州にかけて分布し、山地のやや乾燥したところなどに生える。
高野山でこの木の枝を束ねて箒の代わりに用いたことから「高野箒」と呼ばれる。
「長葉」は葉が細長いという意味である。
近縁種の高野箒(コウヤボウキ)は葉や枝に毛が多い。
樹高は50センチから100センチくらいである。
枝は紫色を帯びていて、毛はない。
1年目の枝につく葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
2年目の枝につく葉は細長い楕円形で、束になって生える(束生)。
葉の縁には小さなぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から9月である。
花は2年目の枝につき、白い筒状花が10数個集まっている。
写真は8月につくば植物園で撮った。
学名:Pertya glabrescens


★覚えるに苦労するほど長い名も
 これがご縁と覚えてほしい


長葉の高野箒(ナガバノコウヤボウキ)

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紅葉唐松(モミジカラマツ)

紅葉唐松(モミジカラマツ)はキンポウゲ科モミジカラマツ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の湿った草原に生える。
海外では、ウスリー地方などにも分布する。
漢字では「紅葉落葉松」とも書く。
草丈は30センチから60センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれする。
根際から生える葉は円形で7つから9つに裂ける。
形は紅葉(モミジ)の葉に似ている。
開花時期は7月から8月である。
茎先に数個の白い花をつける。
花には花びらはなく、萼もすぐに落ちる。
残るのは白い花糸(雄しべ)である。
名の由来は、葉を紅葉(モミジ)に譬え、花を唐松(カラマツ)に譬えたものである。
写真は8月に岩手県の八幡平で撮った。
学名:Trautvetteria caroliniensis var. japonica


★青空の下が似合うね晴れたなら
 生き生きと咲く紅葉唐松


紅葉唐松(モミジカラマツ)

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花図鑑
芹(セリ)

芹(セリ)はセリ科セリ属の多年草である。
北海道から沖縄にかけて分布し、湿地や畦道、溝などに生える。
海外では、北半球一帯とオーストラリアに広く分布する。
草丈は20センチから50センチくらいである。
葉は1-2回羽状複葉である。
鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並んで1枚の葉が構成され、枝分かれをして羽状複葉をつける場合もある。
小葉は卵形で、縁には粗いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は7月から8月である。
茎先に複数の散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い小さな花を10個から20個くらいずつつける。
花は5弁花で、花弁は内側に曲がる。
春の七草の1つで、若い茎葉は食用とされる。
開花した後のものは硬くて食用に向かない。
俳句の季語は春である。
写真は7月に向島百花園で撮った。
学名:Oenanthe javanica


★花と咲く夢は芹とて変わらぬと
 呟くごとく傘を広げて


芹(セリ)

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鬼下野(オニシモツケ)

鬼下野(オニシモツケ)はバラ科シモツケソウ属の多年草である。
北方領土を含む北海道から本州の中部地方にかけて分布し、山地や高山の草地や湿地などに生える。
海外では、サハリンやカムチャツカ半島などにも分布する。
草丈は100センチから200センチくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
頂小葉が極端に大きく、円形で手のひら状に5つに裂ける。
開花時期は6月から9月である。
茎先に散房花序(柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花の色は稀にピンクを帯びるものもある。
花弁は5枚である。
萼片も5枚である。
たくさんある雄しべが花弁よりも長い。
和名の由来は、下野草(シモツケソウ)に似ていて大きいことからきている。
写真は8月に奥日光の小田代原で撮った。
学名:Filipendula kamtschatica


★びっしりと綿毛のような花つけて
 鬼下野は名に似合わずに


鬼下野(オニシモツケ)

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零余子虎の尾(ムカゴトラノオ)


零余子虎の尾(ムカゴトラノオ)はタデ科イブキトラノオ属の多年草である。
北海道から本州の中部地方にかけて分布し、亜高山や高山の草地や岩礫地などに生える。
草丈は10~60センチくらいである。
根際から生える葉は幅の広い線形で、長い柄がある。
葉の縁にぎざぎざ(鋸歯)はなく、裏面は白みを帯びる。
茎につく葉は小さく、互い違いに生える(互生)。
開花時期は6~9月である。
茎先に穂状の細長い花序を出し、白い小さな花をたくさんつける。
花穂の長さは2~8センチくらいである。
花は花序の上部につき、下部にはムカゴができる。
花径は3ミリくらいで、花の色は淡い紅色を帯びるものもある。
花弁はなく、花弁のように見えるのは5枚の萼片である。
雄しべは8本である。
雌しべの花柱は3本あり、花冠の外に突き出ている。
写真は7月に中央アルプスの千畳敷カールで撮った。
学名:Bistorta vivipara


★どことなく落ち着きのない姿だよ
 半端に咲いた零余子虎の尾



零余子虎の尾(ムカゴトラノオ)


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蕎麦(ソバ)


蕎麦(ソバ)はタデ科ソバ属の一年草である。
原産地は中央アジアから中国東北部とされており、日本でも古くから栽培されている。
普通種、ダッタン種、宿根種の三つに分類される。
一般的に日本で食べているのが普通種、ルチンが多く苦いのがダッタン種、葉の部分を漢方薬として利用するのが宿根種である。
夏蕎麦と秋蕎麦がある。
夏蕎麦は春に種子をまいて晩夏に収穫する。
秋蕎麦は夏に種子をまいて秋に収穫する。
草丈は40~70センチくらいである。
茎は直立し、上部で枝分かれをする。
茎に毛は生えていない。
葉は三角形ないし心形で、互い違いに生える(互生)。
葉には長い柄がある。
開花時期は6~10月である。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、花径6ミリくらいの白ないしピンクの小さな花をたくさんつける。
花弁のように見えるのは萼片で、普通は5枚である。
雄しべは8本である。
雌しべの花柱は1本で、先が3つに裂ける。
短花柱花(花柱が雄しべより短い花)と長花柱花(花柱が雄しべより長い花)がある。
実は三角錐状で、黒褐色ないし銀灰色に熟する。
俳句では「蕎麦」「蕎麦の花」が秋の季語である。
写真は9月に山中湖村で撮った。
学名:Fagopyrum esculentum


★しなやかに身を揺るがせて戯れて
 花びら開く白き妖精



蕎麦(ソバ)


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