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色別・月別の花図鑑です
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白花苦菜(シロバナニガナ)


白花苦菜(シロバナニガナ)はキク科ニガナ属の多年草である。
北海道から九州にかけて分布し、山地の林の縁や草地に生える。
苦菜(ニガナ)の変種である。
茎や葉を切ると、苦みのある乳液が出る。
草丈は20~40センチくらいである。
根際から生える葉は楕円形で、縁には棘状のぎざぎざ(鋸歯)がある。
披針形の茎葉は茎を抱く。
開花時期は5~7月である。
茎の上部に集散花序(最初の花が枝先につき、その下に次々と側枝を出して花がつく)を出し、白い頭花をつける。
頭花は花径が2センチくらいあり大きい。
舌状花は8~11枚あり、母種の苦菜(ニガナ)よりも多い。
写真は8月に岩手県の八幡平で撮った。
学名:Ixeris dentata var. albiflora


★頑張れば高い山でも咲けるよと
 白花苦菜縄張り広げ



白花苦菜(シロバナニガナ)


花図鑑
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雌蛭木(メヒルギ)


雌蛭木(メヒルギ)はヒルギ科メヒルギ属の常緑小高木である。
漢字では「雌漂木」とも書く。
鹿児島県の薩摩半島から沖縄にかけて分布し、海岸地帯の海際に生えるマングローブ植物の1つである。
別名を琉球笄(リュウキュウコウガイ)という。
かつては南アジアやオセアニアに分布するものも含めてカンデリア・カンデル(Kandelia candel)として分類されていたが、2003年に南シナ海より北にあるものはカンデリア・オボバータ(Kandelia obovata)として分離された。
ただし、写真を撮ったつくば植物園ではカンデリア・カンデルを踏襲している。
日本での樹高は5~8メートルくらいである。
幹は直立をする。
樹皮は濃い赤褐色である。
成木は幹の周囲に呼吸根を持ち、干潟の泥地に株立ちする。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は革質で艶がある。
開花時期は5~6月である。
葉の脇に集散花序(茎先に花がつき、少し下から横枝が出てその先にも花がつく)を出し、白い花を10個くらいつける。
花は糸状の5枚の花弁と細長い5枚の萼片をもつ。
花弁は2つに裂け、裂片の先はさらに細く裂ける。
萼片は後ろに反り返る。
花の後には卵形の実をつけ、「胎生種子」を育てる。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Kandelia obovata(=Kandelia candel)


★雌蛭木の花はこれかとレンズ寄せ
 マングローブの不思議を思う



雌蛭木(メヒルギ)


花図鑑
デンドロビウム・リネアレ


デンドロビウム・リネアレはラン科セッコク属(デンドロビウム属)の多年草である。
原産地はニューギニア島で着生種である。
バルブ(肥大した茎)から長い花茎が出て、総状の花をつける。
開花時期は冬から夏にかけて不定期である。
花の色は白い。
花弁は細く、ねじれる。
唇弁は黄色で桃色の斑が入る。
種小名のlineareには「線形の~」という意味がある。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Dendrobium lineare


★蝶の舞う姿に見える蘭の花
 ニューギニアには不思議がいっぱい



デンドロビウム・リネアレ


花図鑑
デンドロビウム・トランスパレンス


デンドロビウム・トランスパレンスはラン科セッコク属(デンドロビウム属)の多年草である。
原産地はインド、ネパール、ミャンマーである。
標高500~2100メートル付近に生える着生種である。
40~50センチある半ば下垂した太いバルブ(肥大した茎)の節にたくさんの花をつける。
開花時期は5~6月くらいである。
花径は5センチくらいである。
花の色は白く、唇弁の中央に紅紫色の斑が入る。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Dendrobium transparens


★紅帯びたリップが強いアクセント
 乱れ咲きするトランスパレンス



デンドロビウム・トランスパレンス


花図鑑
マダガスカルジャスミン


マダガスカルジャスミン(Madagascar jasmine)はガガイモ科シタキソウ属の常緑蔓性多年草である。
ジャスミンの名がつくがジャスミンの仲間とは異なる。
こうした命名法は英名ではよく見られるので注意が必要である。
原産地はマダガスカル島である。
蔓性で草丈は5メートルくらいまで伸びる。
葉は卵形で、互い違いに生える(互生)。
葉の質は分厚く、艶がある。
開花時期は5~9月くらいである。
葉の脇から散形花序(枝先に1個つずつ花がつく)を出し、白い筒状の花をつける。
花冠の先は5つに裂ける。
花にはジャスミンのような香りがある。
属名からきたステファノティスの名でも流通している。
写真は4月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Stephanotis floribunda


★爽やかな香り漂う白花に
 思わず知らず笑みの浮かんで



マダガスカルジャスミン


花図鑑
レリア・プルプラタ


レリア・プルプラタはラン科レリア属の着生ランである。
レリア属はメキシコからブラジルにかけて50種ほどが分布し、樹木や岩肌にへばりついている。
カトレアに非常に近い近縁種で、属間交雑により園芸品種が生み出されている。
レリア・プルプラタはブラジルの低地に自生している。
開花時期は夏である。
花の色は白く、唇弁が紅紫色をしている。
花の色は個体による変化が大きいという。
なお、分類の仕方によってはソフロニティス属(Sophronitis)とされる場合もある。
写真は5月につくば植物園で撮った。
学名:Laelia purpurata


★品がよく色も艶やかプルプラタ
 ブラジルの地に花を開いて



レリア・プルプラタ


花図鑑
糊空木(ノリウツギ)


糊空木(ノリウツギ)はユキノシタ科アジサイ属の落葉低木である。
北方領土を含む北海道から九州にかけて分布し、山地の林の縁や草地、岩礫地などに生える。
また、庭木ともされている。
海外では、中国やサハリンにも分布する。
樹高は3~5メートルくらいである。
アジサイの仲間としては大きい。
葉は楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の先は尖り、縁には鋭いぎざぎざ(鋸歯)がある。
開花時期は6~8月である。
大きな円錐花序(下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形になる)を出して白い両性花をたくさんつけ、周囲に数個の装飾花をつける。
両性花の花弁は5枚で、雄しべは10本である。
装飾花の萼片は花弁状となっている。
和名の由来は、樹液が和紙をすく際の糊に利用されたことと、枝の髄を抜くと空洞ができることからきている。
北海道ではサビタと呼ばれる。
アイヌの女性は髪を洗うのに使用したという。
この木の根は堅いので、「サビタのパイプ」の材料として利用される。
サビタの花は、原田康子の小説「挽歌」に登場し一世を風靡した。
俳句では「さびたの花」「花さびた」が夏の季語である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Hydrangea paniculata


★古(いにしえ)のメノコが髪を洗いたる
 サビタの花の香る山裾



糊空木(ノリウツギ)


花図鑑
玉咲き下野草(タマザキシモツケソウ)


玉咲き下野草(タマザキシモツケソウ)はバラ科シモツケソウ属の多年草である。
シモツケソウ属の園芸品種である。
詳細は不明である。
草丈は80~100センチくらいである。
葉は奇数羽状複葉(鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される)で、互い違いに生える(互生)。
開花時期は5~7月である。
白い小さな花が球状に咲く。
花弁は5枚である。
写真は6月に神奈川県立フラワーセンター大船植物園で撮った。
学名:Filipendula sp.


★玉咲きの花もいろいろあるんだね
 鞠を思わす優しい姿



玉咲き下野草(タマザキシモツケソウ)


花図鑑
赤升麻(アカショウマ)


赤升麻(アカショウマ)はユキノシタ科チダケサシ属の多年草である。
本州の東北地方南部から九州にかけて分布し、山地の林の縁などに生える。
和名の由来は、根茎の皮が赤いことからきている。
草丈は40~80センチくらいである。
根際から生える葉は3回3出複葉である。
3出複葉は三つ葉のことで、枝分かれを繰り返した先に三つ葉をつけて1枚の葉となる。
小葉の形は細長い卵形である。
先は尾状に鋭く尖り、縁には重鋸歯(大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある)がある。
開花時期は5~7月くらいである。
茎先に総状花序(柄のある花が花茎に均等につく)を出し、白い小さな5弁花をたくさんつける。
花序はあまり枝分かれをしないこと、下に垂れずに横に広がること、花弁と雄しべが同じくらいの長さであることなどが特徴である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Astilbe thunbergii


★掘り起こし根っこ調べてみたいけど
 それも叶わず隔靴掻痒



赤升麻(アカショウマ)


花図鑑
梔子(クチナシ)


梔子(クチナシ)はアカネ科クチナシ属の常緑低木である。
本州の静岡県から沖縄にかけて分布し、林の中や林の縁などに生える。
また、観賞用に栽植する。
海外では、東アジアに広く分布する。
樹高は1~3メートルくらいである。
葉は長い楕円形で、向かい合って生える(対生)。
葉の質は厚くて艶があり、縁にぎざぎざ(鋸歯)はない。
開花時期は6~7月である。
枝先に香りがよくて白い6弁花をつける。
花の色は咲き進むと黄色くなる。
園芸品種には八重咲きや大輪咲きなどのものもある。
実は古くから着色料とされ、クリキントンや沢庵漬けなどに利用されてきた。
また、漢方では乾燥果実を山梔子(さんしし)と呼び、消炎剤、利尿剤とする。
和名は、果実が熟しても口を開かない(「口無し」)というところからきている。
俳句では、「梔子」が秋の季語、「梔子の花」が夏の季語である。
写真は6月に小石川植物園で撮った。
学名:Gardenia jasminoides(=Gardenia augusta)


★梔子の花の白さが目に染みる
 短き命を滴に濡らし



梔子(クチナシ)


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